演奏会が209本見つかりました: Sir Simon Rattle
ザ・ベルリン・フィル・シリーズ:ダニエル・スタブラヴァへのオマージュ
Photo: Stephan Rabold
1986年から第1コンサートマスターを務めるダニエル・スタブラヴァは、ベルリン・フィルの看板プレイヤーの一人です。5月に彼が弾き振りをするはずだった公演は、コロナ禍により中止になったものの、そこで予定されていたパヌフニクのヴァイオリン協奏曲が「ザ・ベルリン・フィル・シリーズ」の中で取り上げられました。このほかドヴォルザークの2つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲、さらにアーカイブからスタブラヴァがコンサートマスターを務めるシベリウスの交響曲第4番(指揮はサイモン・ラトル)をお聴きいただきます。
2020年5月30日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・スタブラヴァダニエル・スタブラヴァへのオマージュ(その1)
アンジェイ・パヌフニク
ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲ダニエル・スタブラヴァ(ヴァイオリンと指揮)
ダニエル・スタブラヴァへのオマージュ(その2)
アントニン・ドヴォルザーク
2つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲ハ長調ダニエル・スタブラヴァ(ヴァイオリン), クシシュトフ・ポロネク(ヴァイオリン), イグナツィ・ミエチニコフスキ(ヴィオラ)
ダニエル・スタブラヴァへのオマージュ(その3)
ジャン・シベリウス
交響曲第4番イ短調サー・サイモン・ラトル(指揮)
ザ・ベルリン・フィル・シリーズ:ベルリンのアメリカ人
Photo: Stephan Rabold
観客のいないフィルハーモニーからお送りする本シリーズのこの回では、アメリカ音楽がテーマとなります。第1コンサートマスターのノア・ベンディックス=バルグリーとベルリン・フィルの打楽器奏者が、ガーシュウィン、ケージ、ビーチらのリズムとエネルギーに溢れる新大陸の作品を演奏。さらにアーカイブから、キリル・ペトレンコ指揮によるバーンスタイン「《ウエスト・サイド・ストーリー》よりシンフォニック・ダンス」と、サイモン・ラトル指揮でブラッドリーのアニメ『トムとジェリー』の音楽作品が取り上げられます。
2020年4月25日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ご挨拶
ノア・ベンディックス=バルグリー(ヴァイオリン)
ジョン・アダムズ
《ショート・ライド・イン・ア・ファースト・マシーン》サー・サイモン・ラトル(指揮)
ジョン・コリリアーノ
《ストンプ》ジョージ・ガーシュウィン
クラリネットとピアノのための前奏曲第1番ヴェンツェル・フックス(クラリネット), オハッド・ベン=アリー(ピアノ)
エイミー・ビーチ
ヴァイオリンとピアノのための《ロマンス》ノア・ベンディックス=バルグリー(ヴァイオリン), オハッド・ベン=アリー(ピアノ)
チャールズ・アイヴズ
《答えのない質問》ジョン・ケージ
《サード・コンストラクション》ラファエル・ヘーガー(パーカッション), ジーモン・レスラー(パーカッション), フランツ・シンドルベック(パーカッション), ヤン・シュリヒテ(パーカッション)
レナード・バーンスタイン
《ウエスト・サイド・ストーリー》よりシンフォニック・ダンスキリル・ペトレンコ(指揮)
ジョージ・ガーシュウィン
《ポーギーとベス》よりヴァイオリンとピアノのための4つの小品ノア・ベンディックス=バルグリー(ヴァイオリン), オハッド・ベン=アリー(ピアノ)
スコット・ブラッドリー
アニメ『トムとジェリー』の音楽サー・サイモン・ラトル(指揮)
無料映像:イースター@フィルハーモニー音楽祭 (その4)「ベートーヴェン特集」
イースター@フィルハーモニー音楽祭の最終回は、ベートーヴェン特集です。交響曲、協奏曲のハイライトがクラウディオ・アバド、サイモン・ラトル、ダニエル・バレンボイム、ニコラウス・アーノンクールの指揮・ソロでご覧いただけます。キリル・ペトレンコは、交響曲第7番の全曲で登場。ヘルベルト・フォン・カラヤンもゲスト出演いたします。加えて、ベルリン・フィル団員が室内楽作品の数々を演奏。今回も無料映像です。
2020年4月13日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 無料映像
イースター@フィルハーモニー音楽祭 (その4)
クラウディオ・アバド(指揮), ダニエル・バレンボイム(指揮), ニコラウス・アーノンクール(指揮), ズービン・メータ(指揮), キリル・ペトレンコ(指揮), サー・サイモン・ラトル(指揮), ヴェンツェル・フックス(クラリネット), クリストフ・ハルトマン(オーボエ), トーマス・ライエンデッカー(トロンボーン), アルブレヒト・マイヤー(オーボエ), オラフ・オット(トロンボーン), シュテファン・シュヴァイゲルト(ファゴット), ドミニク・ヴォレンヴェーバー(イングリッシュホルン), サラ・ウィリス(司会)
無料映像:イースター@フィルハーモニー音楽祭 (その2)「マーラー特集」
Photo: Heribert Schindler
イースター@フィルハーモニー音楽祭の第2回公演です!マーラー特集と題した今回も、ベルリン・フィル団員とオーケストラのフレンズたちによる、多彩なプログラムが展開されています。交響曲第2、3、5番からネルソンス、ドゥダメル、ロレンツォ・ヴィオッティが抜粋を指揮。またガランチャ、ゲルハーヘルの歌唱もお楽しみいただけます。スペシャル・ゲストとして、アンナ・プロハスカがこの番組のために特別に登場。プログラムの最後には、キリル・ペトレンコ指揮のマーラー「交響曲第6番」の長大な終楽章が置かれています。
2020年4月8日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 無料映像
イースター@フィルハーモニー音楽祭 (その2)「マーラーの世界」
グスターボ・ドゥダメル(指揮), アンドリス・ネルソンス(指揮), キリル・ペトレンコ(指揮), サー・サイモン・ラトル(指揮), ロレンツォ・ヴィオッティ(指揮), エリナ・ガランチャ(メゾソプラノ), クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン), マタン・ポラート(ピアノ), アンナ・プロハスカ(ソプラノ), サラ・ウィリス(司会)
無料映像:イースター@フィルハーモニー音楽祭 (その1)「過去と現在」
現在フィルハーモニーは一時閉鎖され、バーデン=バーデン・イースター音楽祭も中止となりました。しかしベルリン・フィルは、「イースター@フィルハーモニー音楽祭」で、皆様に音楽を届け続けます。第1回では、ベルリン・フィルのイースター音楽祭の歴史を、過去と現在の映像やドキュメンタリーで綴ります。この映像のために特別に空のフィルハーモニーで収録された室内楽作品にも注目。プログラムは、キリル・ペトレンコ指揮によるチャイコフスキー「交響曲第5番」で締めくくられます。
2020年4月4日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 無料映像
イースター@フィルハーモニー音楽祭(その1)
サー・サイモン・ラトル(指揮), ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮), クラウディオ・アバド(指揮), キリル・ペトレンコ(指揮), グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ), マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ), マルティン・レール(チェロ), アルブレヒト・マイヤー(オーボエ), サラ・ウィリス(司会)
ラトルがベリオとバルトークを指揮
Photo: Stephan Rabold
新型コロナウイルス感染拡大に対する処置として、ベルリン・フィルハーモニーは3月11日から一般の観客に対して閉鎖されています。このような中、ベルリン・フィルとサー・サイモン・ラトルは、閉鎖前最後となる公演を観客なしで実施し、デジタル・コンサートホールでライブ中継しました。演目はベリオ《シンフォニア》とバルトーク「管弦楽のための協奏曲」です。
2020年3月12日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル- 無料映像
アンドレア・ツィーツシュマンとサイモン・ラトルより無観客公演について
ルチアーノ・ベリオ
8声と管弦楽のための《シンフォニア》ノイエ・ヴォーカルゾリステン・シュトゥットガルト(合唱)
- 無料映像
サイモン・ラトル、バルトーク「管弦楽のための協奏曲」について語る
ベラ・バルトーク
管弦楽のための協奏曲
ラトルがR・シュトラウスとベートーヴェンを指揮
Photo: Monika Rittershaus
R・シュトラウスのオーボエ協奏曲は、モーツァルトやシューベルトの精神を取り入れて書かれた作曲家晩年の美しい作品です。サー・サイモン・ラトル指揮による演奏会では、ベルリン・フィルのソロ・オーボエ奏者、ジョナサン・ケリーが独奏を務めました。ベートーヴェンの上演稀少なオラトリオ《オリーヴ山上のキリスト》は、宗教的な敬虔さよりもオペラ的な表現に重きを置いた作品で、特にキリストが捕縛される場面でのドラマティックな音楽が大きな聴きものです。
2020年3月7日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジョナサン・ケリー
リヒャルト・シュトラウス
オーボエ協奏曲ニ長調ジョナサン・ケリー(オーボエ)
ベンジャミン・ブリテン
《オヴィディウスによる6つの変容》より〈パン〉ジョナサン・ケリー(オーボエ)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
オラトリオ《オリーヴ山上のキリスト》フランツ・クサヴァー・フーバー, イヴォナ・ソボトカ(ソプラノ), ベンヤミン・ブルンス(テノール), デイヴィッド・ ソアー(バリトン), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
- 無料映像
ジョナサン・ケリー(聞き手:トビアス・メラー)
ラトルがシューマンとラッヘンマンを指揮
Photo: Monika Rittershaus
当演奏会は、サー・サイモン・ラトルが首席指揮者を退任した後、最初に指揮するコンサートのひとつに当たります。その曲目に選ばれたのが、ドイツ現代作曲家界の巨匠ヘルムート・ラッヘンマンの近作《マイ・メロディーズ》(2016年)。8本のホルンをソロとする35分ほどの作品ですが、さすがはラッヘンマンだけあって、「難解」という印象を超えた密度と完成度を感じさせる作品です。後半は、ラトルが愛するシューマンの「交響曲第2番」。この作曲家も、「4本のホルンのためのコンツェルトシュテュック」を作曲しています。
2019年3月23日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルヘルムート・ラッヘンマン
8本のホルンと管弦楽のための音楽《マイ・メロディーズ》シュテファン・ドール(ホルン), シュテファン・ドゥ・ルヴァル・イェジエルスキー(ホルン), ゲオルク・シュレッケンベルガー(ホルン), サラ・ウィリス(ホルン), アンドレイ・ズスト(ホルン), クラウス・ヴァレンドルフ(ホルン), トーマス・ヨルダンス(ホルン), マリー=ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)
ローベルト・シューマン
交響曲第2番ハ長調- 無料映像
へルムート・ラッヘンマン(聞き手:サラ・ウィリス)
ラトル指揮、セラーズ演出のバッハ《ヨハネ受難曲》が再上演
Photo: Stephan Rabold
サー・サイモン・ラトルがベルリン・フィル首席指揮者を退任してから最初の演奏会で振ったのは、バッハの「ヨハネ受難曲」です。これは、ピーター・セラーズの演出付きで2014年3月に初演されましたが、その時とほぼ同じキャストでの再演が今回実現しました。優れたバッハ歌いとしてバッハ・コレギウム・ジャパンに頻繁に客演しているロデリック・ウィリアムズがイエス役を演じ、マーク・パドモアが福音史家を歌います。単に音楽のみならず、演劇的にも密度の高い世界が描き出されています。
2019年3月16日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベルリン放送合唱団, ピーター・セラーズ
ヨハン・セバスティアン・バッハ
《ヨハネ受難曲》第1部マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ), カミッラ・ティリング(ソプラノ), ゲオルク・ニーグル(バリトン/ペトロ), マーク・パドモア(テノール/福音史家), ロデリック・ウィリアムズ(バリトン/イエス), アンドリュー・ステイプルズ(テノール), ベルリン放送合唱団(合唱), サイモン・ハルシー(合唱指揮), ピーター・セラーズ(演出)
ヨハン・セバスティアン・バッハ
《ヨハネ受難曲》第2部- 無料映像
ピーター・セラーズ、《ヨハネ受難曲》について語る
ヴァルトビューネ・コンサート2018はラトル指揮
Photo: Monika Rittershaus
【この演奏会は、契約の都合により日本国内ではご視聴いただけません】サー・サイモン・ラトルのベルリン・フィル首席指揮者としての最後の演奏会は、恒例のヴァルトビューネ・コンサートです。フォーレ、ハチャトゥリアン、ガーシュウィン、レスピーギという楽しいプログラムに加え、夫人のメゾソプラノ、マグダレーナ・コジェナーがカントルーブの「オーヴェルニュの歌」を歌っています。楽しさ、軽やかさのなかに、別れの悲しみが少しだけ顔を出す、ラトルならではの心を打つプログラム。グッドバイ・サイモン!感謝を込めて…。
2018年6月24日
ヴァルトビューネ・コンサート2018ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルマグダレーナ・コジェナー
ジョージ・ガーシュウィン
キューバ序曲ガブリエル・フォーレ
《パヴァーヌ》ジョゼフ・カントルーブ
《オーヴェルニュの歌》(抜粋)マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
アラム・ハチャトゥリアン
《ガイーヌ》第3組曲より第2曲〈クルドの若者たちの踊り〉アラム・ハチャトゥリアン
《ガイーヌ》第1組曲より第7曲〈ガイーヌのアダージョ〉アラム・ハチャトゥリアン
《ガイーヌ》第1組曲より第8曲〈レズギンカ〉オットリーノ・レスピーギ
《ローマの松》クラウディオ・モンテヴェルディ
マドリガル〈苦しみは甘く〉マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
エドワード・エルガー
《威風堂々》第1番ジョン・フィリップ・スーザ
《自由の鐘》パウル・リンケ
《ベルリンの風》
ラトルの首席指揮者としての最後の定期演奏会は、マーラー「第6」
Photo: Monika Rittershaus
サー・サイモン・ラトルは、2018年6月24日のヴァルトビューネ・コンサートでベルリン・フィルの首席指揮者を退任しましたが、この演奏会はその4日前、フィルハーモニーで行われた最後の定期演奏会を収録したものです。曲目は、マーラー「交響曲第6番」。この作品は、彼が1987年にベルリン・フィルにデビューした時に取り上げた作品であり、30年にわたる円環が閉じる形となります。演奏はエモーショナルな高まりを示し、ベルリン・フィルはラトルのために全身全霊を捧げて演奏。フィナーレでは、多くの団員が去来する思いに顔を真っ赤にして演奏している姿が印象的です。ラトル時代のみならず、ベルリン・フィルの数十年の歴史のなかでも、特筆すべき名演と呼べるでしょう。
2018年6月20日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルグスタフ・マーラー
交響曲第6番- 無料映像
ラトルによるマーラー「交響曲第6番」の作品解説(日本語字幕付き)
ラトルとツィメルマンがバーンスタイン《不安の時代》で共演
ラトル指揮のこのコンサートでは、2018年に生誕100周年を迎えたレナード・バーンスタインの交響曲第2番《不安の時代》が取り上げられています。ピアノ・ソロ付きの大曲ですが、ソリストは、クリスティアン・ツィメルマン。彼の演奏映像は極めて稀ですが、ここでは、その堅牢な演奏ぶりを間近で体験することができます。お終いは、アメリカの映画・テレビ音楽。《トムとジェリー》では、ベルリン・フィル団員の悪ノリもお楽しみいただけます。
2018年6月16日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルクリスティアン・ツィメルマン
レナード・バーンスタイン
交響曲第2番《不安の時代》クリスティアン・ツィメルマン(ピアノ)
- 無料映像
マグヌス・リンドベルイ
《アジャイル》(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団委嘱作品・初演) アンドリュー・ノーマン
《スパイラル》(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団委嘱作品・初演)ブレット・ディーン
《安らぎのない夜想曲》(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団委嘱作品・初演)スコット・ブラッドリー
アニメ『トムとジェリー』の音楽エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
映画『ロビンフッドの冒険』の音楽(ジョン・マウチェリ編曲)
ラトルがヴィットマン、ルトスワフスキ、ブラームスを指揮
当演奏会は、「ラトル時代」をひと晩に縮小して伝えるプログラムのひとつと言えます。過去16年においてラトルは、ブラームスに重点を置き、この作曲家の作品を繰り返し取り上げてきました。彼の最も大きな成果のひとつには、2008年のブラームス交響曲全曲演奏会(およびそのCD録音)が数えられるでしょう。一方、現代作曲家と新作の初演は、彼がベルリン・フィルで徹底して実現してきたことです。それゆえ、現代作品の古典とも呼ぶべきルトスワフスキの交響曲第3番、イェルク・ヴィットマンの新曲が取り上げられるのは、「最終章」に実にふさわしい処置と呼べます。
2018年5月27日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルイェルク・ヴィトマン
《火山の上での踊り》(初演・財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団委嘱作品)ヴィトルト・ルトスワフスキ
交響曲第3番ヨハネス・ブラームス
交響曲第1番ハ短調- 無料映像
イェルク・ヴィットマン、《火山の上での踊り》について語る
ラトルがブルックナー「第9」第4楽章補筆完成版を指揮
Photo: Monika Rittershaus
ラトルは「ブルックナーはあと2ヵ月長生きしていれば、交響曲第9番を完成させていただろう」と言っています。第4楽章は、ほとんどの部分が書かれており、当演奏会で使用される4人の作曲家/音楽学者の補筆版は、2011年に初めて取り上げられて話題を呼びました。ラトルは、首席指揮者としての最終シーズンでこの曲の再演を希望。ラトル時代を代表する名演の一つとなりました。一方、プロの冒頭では、ハンス・アブラハムセンの「管弦楽のための3つの小品」が初演されています。
2018年5月26日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルハンス・エブラハムセン
管弦楽のための3つの小品(初演・財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団委嘱作品)アントン・ブルックナー
交響曲第9番(サマーレ、フィリップス、コールス、マッズーカによる4楽章完成版/1985-2008年・2010年改訂)- 無料映像
ラトル、ブルックナー「交響曲第9番」4楽章完成版について語る(2012年)
無料映像!ラトルが世界から選抜されたアマチュアによるオーケストラを指揮
フィルハーモニーのオープンデーで、とりわけ大きな話題を呼んだコンサートがアーカイブに入りました。2018年初頭、世界中からの約2000の応募から選ばれた101人のアマチュア音楽家が、サー・サイモン・ラトルの指揮によりブラームスの交響曲第1番を演奏したのです。「音楽はあらゆる人のためのもの」というモットーを実践し続けたラトル時代の最後を飾るにふさわしい、感動的な記録をお聴きください。
2018年5月21日BE PHILオーケストラ
サー・サイモン・ラトル- 無料映像
ヨハネス・ブラームス
交響曲第1番ハ短調 - 無料映像
オープンデー2018のショートドキュメンタリー
- 無料映像
BE PHILオーケストラ―30カ国のアマチュア音楽家によるプロジェクト
ラトルが《パルジファル》を指揮
Photo: Monika Rittershaus
サイモン・ラトルがベルリン・フィル首席指揮者としての最後のオペラ上演で選んだ曲目は、ワーグナーの《パルジファル》。かつてベルリン・フィルは、この深遠な「舞台神聖祝祭劇」をヘルベルト・フォン・カラヤンとザルツブルク・イースター音楽祭で演奏し、絶大な成功を収めています。ラトルはその輝かしい上演史において、カラヤンや前任者のクラウディオ・アバドと遜色のない、圧倒的な出来を示しました。この演奏会形式上演では、ニーナ・ステンメ(クンドリ)、ステュワート・スケルトン(パルジファル)という一流のキャストも揃っています。
2018年4月8日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルステュアート・スケルトン, ニーナ・ステンメ, フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ, エフゲニー・ニキーチン, ラインハルト・ハーゲン, ジェラルド・フィンリー
リヒャルト・ワーグナー
《パルジファル》第1幕(演奏会形式上演)ステュアート・スケルトン(テノール/パルジファル), ニーナ・ステンメ(ソプラノ/クンドリ), フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(バスバリトン/グルネマンツ), エフゲニー・ニキーチン(バスバリトン/クリングゾル), ラインハルト・ハーゲン(バス/ティトゥレル), ジェラルド・フィンリー(バリトン/アムフォルタス), イヴォナ・ソボトカ(ソプラノ/花の乙女), キアンドラ・ホワース(ソプラノ/花の乙女), エリザベス・ヤンソン(メゾソプラノ/花の乙女), マリ・エリクスメン(ソプラノ/花の乙女), インゲボーク・ギレボ(メゾソプラノ/花の乙女), キスマラ・ペッサッティ(メゾソプラノ/花の乙女), ニール・クーパー(テノール/小姓3、聖杯守護の騎士1), ギド・イェンチェンス(バス/聖杯守護の騎士2), ユーリ・チオバヌ(テノール/小姓4), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
リヒャルト・ワーグナー
《パルジファル》第2幕(演奏会形式上演)リヒャルト・ワーグナー
《パルジファル》第3幕(演奏会形式上演)- 無料映像
サー・サイモン・ラトル(聞き手:サラ・ウィリス)
バーデン=バーデン・イースター音楽祭でラトルとガランチャが共演
Photo: Monika Rittershaus
バーデン=バーデン・イースター音楽祭2018から、サー・サイモン・ラトルの演奏会をお届けします。プログラムは、R・シュトラウスの《ドン・ファン》と、ストラヴィンスキーの《ペトルーシュカ》。オーケストラの演奏能力とリズム感覚、豊かな音響が生きるフェスティバルにふさわしい演目です。一方、ベルクの「7つの初期の歌」、ラヴェルの《シェヘラザード》で独唱を聴かせるのは、メゾの女王エリナ・ガランチャ。世紀末ウィーンとパリの濃厚な雰囲気を、官能的な声に乗せて歌います。
2018年3月25日
バーデン=バーデン・イースター音楽祭ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエリナ・ガランチャ
リヒャルト・シュトラウス
《ドン・ファン》アルバン・ベルク
7つの初期の歌エリナ・ガランチャ(メゾソプラノ)
モーリス・ラヴェル
《シェヘラザード》エリナ・ガランチャ(メゾソプラノ)
イゴール・ストラヴィンスキー
《ペトルーシュカ》(1947年改訂版)
ラトルとバレンボイムがバルトークの第1協奏曲で共演。後半はヤナーチェク「シンフォニエッタ」
Photo: Stephan Rabold
チェコ・モラヴィア・ハンガリーの作品を集めた本プロは、ドヴォルザーク「スラブ舞曲集」で雰囲気豊かに開幕します。目玉は、ラトルによるヤナーチェク「シンフォニエッタ」。彼はこの作曲家に特別の愛情を抱き、すでに《利口な女狐の物語》、《イェヌーファ》、グラゴル・ミサなどを取り上げていますが、シンフォニエッタをベルリン・フィルで指揮するのは2007年以来久々となります。またバルトークのピアノ協奏曲第1番では、ダニエル・バレンボイムがソリストとして登場。同曲は彼があらゆる機会で演奏している十八番と呼ぶべき作品で、そのリズミカルで打楽器的な書法はラトルの持ち味とも一致します。
2018年2月24日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルダニエル・バレンボイム
アントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲集 op. 72ベラ・バルトーク
ピアノ協奏曲第1番ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
レオシュ・ヤナーチェク
シンフォニエッタ
レイトナイト・コンサート:ラトルがポール・ホワイトマンを演奏!ゲストはマックス・ラーベ
ポール・ホワイトマンは、「ジャズ王」として知られますが、レイトナイト・コンサートの第2回は、彼の作品に焦点が置かれています。サイモン・ラトルは、ジャズ・ファンとしても知られ、ホワイトマンの作品には特に愛情を注いできました。彼は20年代にジャズをハイカルチャーの世界に導きましたが、オーケストラ的な音響のそのスタイルは、ベルリン・フィル団員による演奏にもマッチするものでしょう。ゲストには、20年代流行歌の歌唱で名高いドイツの歌手マックス・ラーベが迎えられています。
2018年2月10日
レイトナイト・コンサートベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルマックス・ラーベ, ミロスラフ・ラツコ
フェリックス・ダルナール
《ダーダネッラ》ビリー・マイヤーズ · エルマー・ショーベル
《ノーボディズ・スウィートハート》ジョージ・ガーシュウィン
《ラプソディー・イン・ブルー》ミロスラフ・ラツコ(ピアノ)
マティヤ・ニキシュ
《バッカナール》ウォルター・ドナルドソン
《マイ・ブルー・ヘヴン》マックス・ラーベ(歌唱)
ターナー・レイトン
《アフター・ユーヴ・ゴーン》マックス・ラーベ(歌唱)
ヴィクター・ヤング
《スウィート・スー》マックス・ラーベ(歌唱)
ジェローム・カーン · オットー・ハーバッハ
《煙が目にしみる》マックス・ラーベ(歌唱)
ウォルター・ドナルドソン
《メイキン・フーピー》リンゼイ・マクファイル · Walter Michels
《蝶々さん》
2017年ジルベスター・コンサートはラトル指揮ディドナート独唱
Photo: Monika Rittershaus
2017年のジルベスター・コンサートは、サイモン・ラトルにとっての最後のジルベスターとなりました。ソリストは、ジョイス・ディドナートが務めています。ディドナートは、現在最も魅力的な声楽ソリストに数えられるアメリカ人メゾソプラノ。ここでは、R・シュトラウスの華麗なオーケストラ歌曲集を歌っています。プログラムは、例年のごとく様々なダンスを網羅するものですが、2018年に生誕100年を迎えるバーンスタインの作品が含まれていることが目を引きます。フィナーレは、ショスタコーヴィチの諧謔味に満ちたバレエ音楽《黄金時代》の組曲でユーモアたっぷりに終わります。
2017年12月31日
ジルベスター・コンサート2017ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジョイス・ディドナート
アントニン・ドヴォルザーク
序曲《謝肉祭》イゴール・ストラヴィンスキー
《ミューズを率いるアポロ》よりパ・ドゥ・ドゥリヒャルト・シュトラウス
オーケストラ歌曲集ジョイス・ディドナート(メゾソプラノ)
レナード・バーンスタイン
《オン・ザ・タウン》より3つのダンス・エピソードレナード・バーンスタイン
《ホワイトハウス・カンタータ》より〈テイク・ケア・オブ・ディス・ハウス〉ジョイス・ディドナート(メゾソプラノ)
- 無料映像
ディミトリ・ショスタコーヴィチ
《黄金時代》組曲 アントニン・ドヴォルザーク
スラヴ舞曲 Op. 72-2ヨハネス・ブラームス
ハンガリー舞曲第1番ト短調- 無料映像
ジョイス・ディドナート(聞き手:ノア・ベンティックス=バルグリー)
来日公演とほぼ同じプロによる香港からのラトル指揮の演奏会
Photo: Monika Rittershaus
ベルリン・フィルの2017年アジア・ツアーは、香港、中国、韓国、日本の4国を回ります。その最初の滞在地、香港からの演奏会が中継されました。このコンサートでは、ブラームスの交響曲第4番、R・シュトラウスの《ドン・ファン》のほか、韓国の若手ピアニスト、チョ・ソンジン独奏でラヴェルのピアノ協奏曲が演奏されています。
2017年11月11日
香港文化センターベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルリヒャルト・シュトラウス
《ドン・ファン》モーリス・ラヴェル
ピアノ協奏曲ト長調チョ・ソンジン
ヨハネス・ブラームス
交響曲第4番ホ短調
チョ・ソンジンがラトル指揮でベルリン・フィルにデビュー
Photo: Monika Rittershaus
韓国のピアニスト、チョ・ソンジンがベルリン・フィルにデビューしました。この演奏会は、ラン・ランをソリストとして予定されていましたが、彼のキャンセルを受けて、2015年ショパン国際コンクールで優勝した彼が、ラヴェルのピアノ協奏曲を演奏。またR・シュトラウスの《ドン・ファン》、ブラームスの第4交響曲という、2017年来日公演と同じプログラムがラトルの指揮で演奏されています。
2017年11月4日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルチョ・ソンジン
リヒャルト・シュトラウス
《ドン・ファン》モーリス・ラヴェル
ピアノ協奏曲ト長調チョ・ソンジン(ピアノ)
ヨハネス・ブラームス
交響曲第4番ホ短調- 無料映像
チョ・ソンジン(聞き手:伊藤マレーネ)
ラトルが《ペトルーシュカ》とラフマニノフ「第3」を指揮
Photo: Monika Rittershaus
当演奏会では、ストラヴィンスキーの《ペトルーシュカ》とラフマニノフの交響曲第3番という、まったく異なったロシア作品が対置されています。技巧姓が高く、作曲技能の粋を尽くした前者に対し、後者では深く濃密な響き大きな役割を担っています。その間に入るのは、韓国の作曲家ウンスク・チンの新作《コロス・コルドン》の初演。こちらは音響的にはよりストラヴィンスキーに近い性格を示しています。なおこのプログラムは、2017年11月の日本公演でも演奏されました。
2017年11月3日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルイゴール・ストラヴィンスキー
《ペトルーシュカ》(1947年改訂版)ウンスク・チン
《コロス・コルドン》セルゲイ・ラフマニノフ
交響曲第3番イ短調- 無料映像
チン・ウンスク(聞き手:エヴァ=マリア・トマジ)
ラトルがヤナーチェク《利口な女狐の物語》を指揮
Photo: Monika Rittershaus
ヤナーチェクに特別な愛情を抱くサー・サイモン・ラトルが、ピーター・セラーズの演出で《利口な女狐の物語》を指揮します。このオペラは、女狐が主人公になっていますが、実は彼女は、ある手の届かない女性の象徴となっています。森番の男は彼女に憧れ、魅了されているのですが、物語のなかでは、その女性と女狐が揺らぎながら同一視されます。女狐は、やがてある行商人に撃たれて死にますが、同時に憧れの女性もその男と結婚し、森番の男の手からは永遠に失われるのです。作品は森羅万象の生成の不思議や生の力、憧憬と儚いメランコリーに満ち、失われた愛を回顧するような胸に迫る調子を持っています。
2017年10月14日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジェラルド・フィンリー, アンゲラ・デノケ, ルーシー・クロウ, ピーター・セラーズ
レオシュ・ヤナーチェク
《利口な女狐の物語》ジェラルド・フィンリー(バリトン/森番), パウリーネ・マレファーネ(アルト/森番の妻), ブルクハルト・ウルリヒ(テノール/校長、蚊、雄鶏), ハンノ・ミューラー=ブラッハマン(バスバリトン/ハラシタ), アンゲラ・デノケ(ソプラノ/雄狐、雌鶏), ルーシー・クロウ(ソプラノ/女狐), サー・ウィラード・ホワイト(バス/牧師、穴熊), アンナ・ラプコウスカヤ(メゾソプラノ/パーセクの妻、犬のラパーク), ヴォカールコンソート・ベルリン, ダーヴィット・カヴェリウス(合唱指揮), ヴォーカル・ヒーローズ, ピーター・セラーズ(演出)
- 無料映像
ピーター・セラーズ、《利口な女狐の物語》を語る
内田光子がラトルとモーツァルトのピアノ協奏曲第27番を演奏
Photo: Monika Rittershaus
内田光子は、ベルリン・フィルが特に緊密な関係を保っているピアニストと言えるでしょう。今回演奏されたのは、モーツァルトの白鳥の歌とでも呼ぶべき第27番。柔らかな色彩と枯淡なメランコリーに満ち、聴き手を憂愁の世界に誘います。内田の細やかなフレージングやタッチに魅了される演奏です。一方、ウォルトンのヴィオラ協奏曲では、ベルリン・フィルの第1ソロ・ヴィオラ奏者アミハイ・グロスがソロを聴かせます。同作は、バルトークと並んでヴィオラ・コンチェルトの傑作として知られています。プログラムの最後は、ラトルお得意の《ハーリ・ヤーノシュ》組曲。チェコ、モラヴィア、ハンガリーといった東欧(旧オーストリア領)の作品に傾倒する彼ならではの、色彩美に溢れる演奏となっています。
2017年10月7日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル内田光子, アミハイ・グロス
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ピアノ協奏曲第27番変ロ長調内田光子(ピアノ)
ウィリアム・ウォルトン
ヴィオラ協奏曲(1962年改訂版)アミハイ・グロス(ヴィオラ)
ゾルターン・コダーイ
《ハーリ・ヤーノシュ》組曲- 無料映像
内田光子(聞き手:トビアス・メラー)
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アミハイ・グロス(聞き手:トビアス・メラー)
2017/18年シーズン開幕演奏会はラトル指揮ハイドン《天地創造》
Photo: Monika Rittershaus
ラトルの首席指揮者としての最終シーズンは、ハイドンの《天地創造》でスタートしました。この作品は、ハイドンの最高傑作に数えられますが、この作曲家のスペシャリストとして知られるラトルがベルリンで指揮するのは初めて。ソリストには、ラトルの公演でお馴染みのマーク・パドモア、フローリアン・ベッシュの他、新人エルザ・ドライスィヒが代役登場。一度もこの曲を歌ったことがなかったにも関わらず、燦然たる歌唱を聴かせ、大きな話題を呼びました。冒頭のハースの新作は、当シーズンにラトル指揮で連続初演される「タパス・シリーズ」の第1弾。作曲の条件は、「8分以内」となっています。
2017年8月25日
2017/18年シーズン開幕コンサートベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエルザ・ドライスィヒ, マーク・パドモア, フローリアン・ベッシュ
ゲオルク・フリードリヒ・ハース
ヴォルフガングのための小さな交響詩(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団委嘱作品・初演)ヨーゼフ・ハイドン
《天地創造》エルザ・ドライスィヒ(ソプラノ), マーク・パドモア(テノール), フローリアン・ベッシュ(バリトン), ベルリン放送合唱団, ギース・レーンナールス(合唱指揮)
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ラトル、ハイドン《天地創造》を語る
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マーク・パドモア(聞き手:スタンリー・ドッズ)
ラトルがターネジ、ドヴォルザーク、ブラームスを指揮
Photo: Holger Kettner
2016/17年シーズン最後の演奏会(ラトル指揮)は、セレナードがテーマ。18世紀にはセレナードは宮廷音楽の典型でしたが、ロマン派時代には、よりシンフォニックなジャンルへと発展しました。ドヴォルザークの管楽セレナードは、18世紀のハルモニ―・ムジークの伝統を継承しつつ、この作曲家独特の色彩美に溢れています。一方、ブラームスのセレナード第2番は、二管編成ながらヴァイオリンが欠けているのが特徴。演奏時間は40分ほどで、室内楽とも交響曲の前身とも取れる内容を示しています。ターネジの新作《リメンバリング》にもご注目ください。こちらもヴァイオリンがない編成の曲であり、コンサート全体はヴァイオリンなし(!)で行われています。
2017年6月24日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアントニン・ドヴォルザーク
管楽セレナードニ短調マーク=アンソニー・ターネジ
《リメンバリング~イヴァン・スコフィールドの追憶に》(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ボストン交響楽団委嘱作品・ドイツ初演)ヨハネス・ブラームス
セレナード第2番イ長調- 無料映像
マーク=アンソニー・ターネジ(聞き手:サラ・ウィリス)
教育プログラム:ヴォーカル・ヒーローズ《月への往復》
Photo: Monika Rittershaus
ベルリン・フィルの教育プログラムの主戦力は、合唱プロジェクト「ヴォーカル・ヒーローズ」です。サー・サイモン・ラトルの指揮により青少年が歌ったのは、アンドリュー・ノーマンの《月への往復》。地球から月への旅がテーマとなるミニ・オペラです。
2017年6月18日
ヴォーカル・ヒーローズ合唱プロジェクトサー・サイモン・ラトル
ヴォーカル・ヒーローズ
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アンドリュー・ノーマン
《月への往復》(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団委嘱作品・初演)ヴォーカル・ヒーローズ, エラ・バウマン(演出), サイモン・ハルシー(合唱指揮)
ラトルが《春の祭典》を再び指揮。ストラヴィンスキーの新発見作品も独初演
Photo: Monika Rittershaus
当演奏会では、サー・サイモン・ラトルと関わりの深い作曲家、作品、ソリストが集合しています。ストラヴィンスキーの《春の祭典》は、彼とベルリン・フィルのいわばトレードマーク。今回は、2015年にサンクトペテルブルグで再発見されたR・コルサコフのための葬送歌(作品5)もドイツ初演を迎えています。トーマス・アデスはラトルの盟友で、その《アサイラ》は2002年の首席指揮者就任演奏会で演奏。英国のピアニスト、イモジェン・クーパーは「本当の古い友人」で、1991年にはベルリン・フィルにもラトルと共に登場しています。
2017年6月3日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルイモジェン・クーパー
トーマス・アデス
《パウダー・ハー・フェイス》よりダンスヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ピアノ協奏曲第25番ハ長調イモジェン・クーパー(ピアノ)
イゴール・ストラヴィンスキー
リムスキー=コルサコフのための葬送歌(ドイツ初演)イゴール・ストラヴィンスキー
《春の祭典》(1947年版)- 無料映像
イモジェン・クーパー(聞き手:マシュー・ハンター)
- 無料映像
ラトル、ストラヴィンスキーの「葬送歌」について語る
ラトルがブルックナーの交響曲第8番を指揮
Photo: Kai Bienert
サー・サイモン・ラトルが、ブルックナーの「交響曲第8番」を指揮しました。彼がベルリン・フィルでこの作品を取り上げるのは、今回が初めて。以前、オーケストラ・アカデミーの40周年公演で振っていますが、ベルリン・フィル本体との演奏はありませんでした。それだけに、力のこもった内容となっています。オケの演奏は完璧。フレージングは一糸乱れず、緊張感に満ち溢れ、ラトルの気迫がベルリン・フィルにも乗り移った出来と言えるでしょう。彼がベルリンでやり残していた仕事が、またひとつクリアされた、という印象です。コンサートの冒頭には、サイモン・ホルトの短い新作《スルコス》が初演されています。
2017年5月6日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルサイモン・ホルト
《スルコス》(初演・財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団委嘱作品)アントン・ブルックナー
交響曲第8番ハ短調(ハース版)
ラトル指揮、演奏会形式上演によるプッチーニの《トスカ》
Photo: Peter Adamik
プッチーニの《トスカ》と言えば、かつてヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルと上演し、絶大な成功を収めたオペラです。1979年に録音された全曲盤は、この作品のスタンダードとして広く知られています。今回は、サー・サイモン・ラトルが指揮。ローマの歌姫を演じるのは、ラトヴィアの人気ソプラノ、クリスティーネ・オポライスです。ベルリン・フィルが同曲を演奏するのは、1982、1988、1989年の上演に続き、実に28年ぶりとなります。
2017年4月22日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルクリスティーネ・オポライス, ステファノ・ラ・コッラ, エフゲニー・ニキーチン
ジャコモ・プッチーニ
歌劇《トスカ》(演奏会形式上演)クリスティーネ・オポライス(ソプラノ/トスカ), ステファノ・ラ・コッラ(テノール/カヴァラドッシ), エフゲニー・ニキーチン(バスバリトン/スカルピア), アレクサンダー・ツィムバリュク(バス/アンジェロッティ), ピーター・タンチッツ(テノール/スポレッタ), ダグラス・ウィリアムズ(バス/シャッローネ), マウリツィオ・ムラロ(バス/堂守), ヴァルター・フィンク(バス/看守), ジュゼッペ・マンテッロ(ボーイソプラノ/牧童), ベルリン国立歌劇場児童合唱団, ヴィンツェンツ・ヴェイセンブルガー(合唱指揮), ベルリン放送合唱団, デイヴィッド・ジョーンズ(合唱指揮)
- 無料映像
バーデン=バーデン・イースター音楽祭2017ライブ・ラウンジ
バーデン=バーデン・イースター音楽祭より⦅トスカ⦆舞台上演全曲
Photo: Monika Rittershaus
バーデン=バーデン祝祭劇場より、プッチーニ⦅トスカ⦆の舞台上演をお届けします。この作品は、ヘルベルト・フォン・カラヤンが80年代にベルリンとザルツブルクでベルリン・フィルと上演し、伝説的成功を収めたことで知られています。30年ぶりの今回の公演では、サー・サイモン・ラトルの指揮のもと、クリスティーネ・オポライス、マルセロ・アルバレス、マルコ・ヴラトーニャが主役を務めています。演出は、フィリップ・ヒンメルマンです。
2017年4月17日
バーデン=バーデン祝祭劇場ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルクリスティーネ・オポライス, マルセロ・アルバレス, マルコ・ヴラトーニャ
ジャコモ・プッチーニ
歌劇⦅トスカ⦆クリスティーネ・オポライス(フローリア・トスカ), マルセロ・アルバレス(マリオ・カヴァラドッシ), マルコ・ヴラトーニャ(スカルピア男爵), アレクサンダー・ツィムバリュク(チェーザレ・アンジェロッティ), ピーター・タンチッツ(スポレッタ), ダグラス・ウィリアムズ(シャッローネ), ピーター・ローズ(堂守), ヴァルター・フィンク(看守), ウィーン・フィルハーモニア合唱団, ヴァルター・ツェー(合唱指揮), フィリップ・ヒンメルマン(演出)
バーデン=バーデン・イースター音楽祭でラトルとバティアシヴィリが共演!
Photo: Monika Rittershaus
バーデン=バーデン・イースター音楽祭より、サー・サイモン・ラトル指揮の演奏会をお届けします。ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲でソロを務めるのは、リサ・バティアシヴィリ。今が旬の魅力的な演奏をお楽しみください。後半に演奏されるのは、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」。演奏技巧が問われる作品だけに、ベルリン・フィルの力量に期待が掛かります。
2017年4月14日
バーデン=バーデン・イースター音楽祭ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルリサ・バティアシヴィリ
アントニン・ドヴォルザーク
スラヴ舞曲(抜粋)アントニン・ドヴォルザーク
ヴァイオリン協奏曲イ短調リサ・バティアシヴィリ
ベラ・バルトーク
管弦楽のための協奏曲- 無料映像
リサ・バティアシヴィリ(聞き手:アンドレアス・オッテンザマー)
第2回レイト・ナイトではラトルとコジェナーが共演
ラトルの実験小屋、レイト・ナイト・コンサートの第2回は、彼の夫人であるマグダレーナ・コジェナーをゲストに迎えています。ラヴェルの「マラルメの3つの詩」は、ラヴェルの最高傑作に属するもの。またベリオの《セクエンツァIII》では、彼女の声楽技巧に目を見張ります。ブーレーズの《メサジェスキス》は、7本のチェロという特殊な編成の作品。最後のベリオの《ラボリントゥスII》は、声楽、アンサンブル、テープの実験的な世界が表現されます。
2017年3月18日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル カラヤン・アカデミー
サー・サイモン・ラトルマグダレーナ・コジェナー
モーリス・ラヴェル
ステファヌ・マラルメの3つの詩マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
ルチアーノ・ベリオ
女声のための《セクエンツァIII》マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
ルチアーノ・ベリオ
声楽と器楽、テープのための《ラボリントゥスII》
ラトルがバルトークの《青ひげ公の城》を指揮
サー・サイモン・ラトルがバルトークの《青ひげ公の城》を指揮しました。作品のテーマは、「愛し合っていながら分かり合えない男女の愛の不条理」。オペラ史上においても、最も個性的で感動的な作品のひとつと言えるでしょう。ソリストはイスラエルのメゾソプラノ、リナート・シャハム(ユーディット)、ハンガリーのバス、ガボール・ブレッツ(青ひげ)が務めています。また前半には、オーストリアの作曲家HK・グルーバーの新作ピアノ協奏曲が、アマニュエル・アックスの独奏で演奏されています。
2017年3月18日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエマニュエル・アックス, リナート・シャハム, ガボール・ブレッツ
HK・グルーバー
ピアノ協奏曲(初演。財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団委嘱作品)エマニュエル・アックス
ベラ・バルトーク
《青ひげ公の城》 (演奏会形式上演)リナート・シャハム(ユーディット), ガボール・ブレッツ(青ひげ), ウルリヒ・ネーテン
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HK・グルーバー(聞き手:クヌート・ヴェーバー)
ラトル指揮、セラーズ演出によるリゲティ《ル・グラン・マカーブル》
Photo: Monika Rittershaus
リゲティの《ル・グラン・マカーブル》は、20世紀後半に書かれたオペラのなかでも、最も上演回数が多いだけでなく、真に楽しめる作品と言えるでしょう。その際、リゲティの書法は精緻さを極め、高度な音楽的要求とエンターテイメント性が見事に融合されています。サー・サイモン・ラトルは、ベルリン・フィルですでに抜粋を指揮していますが、全曲を取り上げるのは今回が初めて。ピーター・セラーズの演出は、突然やって来る「この世の終わり」を原発の爆発事故として解釈しています。
2017年2月18日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジェルジ・リゲティ
《ル・グラン・マカーブル》(1996年版/演奏会形式上演)パヴロ・フンカ(バスバリトン/デダルス), ピーター・ホア(カウンターテナー/ゴーゴー侯爵), アンソニー・ロス・コスタンツォ(ソプラノ/アマンダ), アンナ・プロハスカ(メゾソプラノ/アマンド), ロンニータ・ミラー(ソプラノ/メスカリーナ), ハイディ・メルトン(バス/アストラダモルス), フルーデ・オルセン(ソプラノ/ヴィーナスとゲポポ), オードリー・ルーナ(バス/黒の大臣), ジョシュア・ブルーム(テノール/白の大臣), ピーター・タンチッツ, ベルリン放送合唱団(合唱指揮), ギース・レーンナールス(演出), ピーター・セラーズ
- 無料映像
サー・サイモン・ラトルとピーター・セラーズ、《ル・グラン・マカーブル》について語る
ラトルのマーラー「第4」、コパチンスカヤのリゲティ
サー・サイモン・ラトルとモルドヴァ出身の話題のヴァイオリニスト、パトリシア・コパチンスカヤがリゲティのヴァイオリン協奏曲で共演しています。個性的な演奏で知られるコパチンスカヤは、フォルクローレにも多大な関心を示していますが、リゲティのコンチェルトには、そうした要素が満載されています。リームの新作《挨拶の時2》のほか、プログラムはラトルが得意とするマーラーの交響曲第4番で天国的に締めくくられます。ソプラノ・ソロは、清澄な声の持ち主であるカミッラ・ティリングです。
2017年2月11日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルパトリシア・コパチンスカヤ, カミッラ・ティリング
ヴォルフガング・リーム
《挨拶の時2》(初演・財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団委嘱作品)ジェルジ・リゲティ
ヴァイオリン協奏曲パトリシア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
グスタフ・マーラー
交響曲第4番ト長調カミッラ・ティリング(ソプラノ)
- 無料映像
パトリシア・コパチンスカヤ(聞き手:パオロ・メンデス)
ラトルがアダムズの《もう1人のマリアの福音書》を指揮
Photo: Kai Bienert
ジョン・アダムズは、2016/17年シーズンのアーティスト・イン・レジデンスを務めました。この演奏会では、そのオラトリオ《もう1人のマリアの福音書》が演奏されています(日本語字幕付き)。「もう1人のマリア」とは、マグダラのマリアのこと。この音楽劇では、キリストの受難が、彼に最後まで付き添い、最初にその復活の証人となったと言われる彼女の視点から描かれています。台本はピーター・セラーズ。指揮はサー・サイモン・ラトルです。
2017年1月28日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジョン・アダムズ
受難オラトリオ《もう1人のマリアの福音書》ケリー・オコーナー(メゾソプラノ/マリア), タマラ・マンフォード(メゾソプラノ/マルタ), ダニエル・ブーベック(カウンターテナー), ブライアン・カミングス(カウンターテナー), ネイサン・メドリー(カウンターテナー), ピーター・ホア(テノール/ラザロ), ベルリン放送合唱団, ダニエル・ロイス(合唱指揮)
- 無料映像
ジョン・アダムズ(聞き手:ノア・ベンディックス=バルグリー)
無料映像:ラトルがベルリンの青少年オーケストラを指揮
Photo: Monika Rittershaus
ベルリン・フィルでは、教育プログラムの一環として、年に1回、サー・サイモン・ラトルがベルリンの様々な学校から生徒が集まったオーケストラを指揮し、リハーサルを行います。15回目となった今回のモットーは、「新世界より」。ドヴォルザークの交響曲第9番のほか、バーンスタイン、アダムズの作品がリハーサルされています。
2017年1月28日
青少年オーケストラ「エクストラヴァガンツァ」ベルリンの学校オーケストラ団員
サー・サイモン・ラトル- 無料映像
バーンスタイン、アダムズ、ドヴォルジャークの作品
ラトル指揮トリフォノフ独奏のジルベスター・コンサート2016
Photo: Stefan Rabold
【この演奏会は、契約の都合により日本国内ではご視聴いただけません】2016年のジルベスター・コンサートでは、ダニール・トリフォノフが待望のベルリン・フィル・デビューを飾りました。曲目は、史上最難関のピアノ・コンチェルトと呼ばれるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。サー・サイモン・ラトルは、このほかドヴォルザークのスラブ舞曲集抜粋、ウォルトンの《ファサード》抜粋、カヴァレフスキーの《コラ・ブルニョン》を指揮しています。
2016年12月31日
ジルベスター・コンサート2016ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルダニール・トリフォノフ
ディミトリ・カバレフスキー
《コラ・ブルニョン》序曲セルゲイ・ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第3番ニ短調ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
ウィリアム・ウォルトン
《ファサード》より管弦楽作品(サー・サイモン・ラトルの編曲による組曲形式)アントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲 op. 72より抜粋ディミトリ・カバレフスキー
組曲《道化師》より〈道化師のギャロップ〉ヨハネス・ブラームス
ハンガリー舞曲第1番ト短調- 無料映像
サー・サイモン・ラトルによる楽曲解説
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ダニール・トリフォノフ(聞き手:サラ・ウィリス)
ラトルがワーグナーの《ワルキューレ》第1幕を指揮
Photo: Monika Rittershaus
ワーグナーの《ワルキューレ》第1幕は、コンサート形式オペラの定番ですが、ここではサー・サイモン・ラトルの指揮、エーファ=マリア・ウェストブレーク(ジークリンデ)、サイモン・オニール(ジークムント)、ジョン・トムリンソン(フンディング)という豪華キャストでお届けします。前半の曲目は、同じく《ニーべルングの指環》のモチーフを用いた「ジークフリート牧歌」。ラトルがこの曲をベルリン・フィルで指揮するのは、今回が初めてでした。
2016年12月22日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエヴァ=マリア・ウェストブレーク, サイモン・オニール, サー・ジョン・トムリンソン
リヒャルト・ワーグナー
《ジークフリート牧歌》リヒャルト・ワーグナー
《ワルキューレ》第1幕エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ジークムント), サイモン・オニール(フンディング), サー・ジョン・トムリンソン
- 無料映像
サー・サイモン・ラトルによる楽曲解説
第1回レイト・ナイトではラトルとハニガンが共演
2016/17シーズンの第1回レイト・ナイトでは、ソプラノ歌手のバーバラ・ハニガンが、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルのメンバーとの共演でジェラール・グリゼーのソプラノと15の楽器のための《境界を越えるための4つの歌》を歌っています。死への境界をテーマにした約40分のこの連作は、奇しくも1998年に突然の死を迎えたグリゼーの遺作となりました。
2016年12月10日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルバーバラ・ハニガン
ジェラール・グリゼー
ソプラノと15の楽器のための《境界を越えるための4つの歌》バーバラ・ハニガン(ソプラノ)
ラトルがブラームス、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンを指揮
サー・サイモン・ラトルが、新ウィーン楽派の3人の作曲家の「管弦楽のための小品」を指揮しています。シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの作品は、かつてヘルベルト・フォン・カラヤンがその全盛期に録音し、ファンの間では彼の代表作とみなされていますが、ここでの演奏は、その先祖返りとでも呼ぶべきもの。ベルリン・フィルならではのヴィルトゥオジティと華麗な音響美が光ります。一方ブラームスは、その構造的作曲技法においてシェーンベルクに影響を与えましたが、交響曲第2番も、様々な主題的変奏を伴う作品として知られています。
2016年11月4日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアルノルト・シェーンベルク
管弦楽のための5つの小品アントン・ウェーベルン
管弦楽のための6つの小品アルバン・ベルク
管弦楽のための3つの小品ヨハネス・ブラームス
交響曲第2番ニ長調- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、ブラームスと新ウィーン楽派について語る
ロイヤル・アルバートホールからの中継:ラトルのマーラー「第7」
ロンドンの「プロムス」は、世界の音楽祭のなかでも特にポピュラーなものと言えるでしょう。1895年に初めて開催されて以来、広い人気を博し、1941年からは9500人の収容人数を誇るロイヤル・アルバート・ホールで行われています。ラトルとベルリン・フィルは、この客演でマーラーの交響曲第7番とブーレーズの《エクラ》を演奏しています。
2016年9月2日
ロイヤル・アルバート・ホールベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルピエール・ブーレーズ
《エクラ》(1965年初稿)グスタフ・マーラー
交響曲第7番
ラトル指揮、2016/17年シーズン・オープニング・コンサート
Photo: Monika Rittershaus
ベルリン・フィルの2016/17年シーズン開幕コンサートです。当晩のメインは、マーラーの交響曲第7番。サー・サイモン・ラトルはマーラーの作品を、1987年のベルリン・フィル・デビュー、また1999年の定期演奏会等の重要な節目で指揮していますが、後者はベルリン・フィルの首席指揮者に選ばれる重要なファクターとなったものでした。今回は、2016年初頭に亡くなったブーレーズへのオマージュである《エクラ》との興味深い組み合わせで演奏されています。
2016年8月26日
2016/17年シーズン開幕コンサートベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルピエール・ブーレーズ
《エクラ》(1965年初稿)グスタフ・マーラー
交響曲第7番- 無料映像
サー・サイモン・ラトルによる楽曲解説
- 無料映像
2016/17シーズン開幕のご挨拶
ラトル指揮による教育プログラム「ヴォーカル・ヒーローズ」より《ふたりの音楽家》
Photo: Monika Rittershaus
教育プログラムの合唱プロジェクト「ヴォーカル・ヒーローズ」2016の発表演奏会は、サー・ピーター・マクスウェル・デイヴィスの子供のためのオペラ《ふたりの音楽家》です。ラトルとベルリン・フィルの団員のほか、プロジェクトに参加した若い器楽奏者も登場。無料映像です。
2016年6月19日
ヴォーカル・ヒーローズ合唱プロジェクトサー・サイモン・ラトル
ヴォーカル・ヒーローズ
- 無料映像
ピーター・マクスウェル・デイヴィス
子供のためのオペラ《ふたりの音楽家》フローリアン・ホフマン(ストーム(嵐)), ギュンター・パペンデル(ガーヴィン), イヴォナ・ソボトカ(女王), ホアキン・リケルメ・ガルシア(乞食), コンラッド・ジャルノ(王), ヴォーカル・ヒーローズ(合唱コーチ), ベルリン・コミュニティ合唱団(村人), サイモン・ハルシー(芸術監督(合唱)), ラファエル・ヘーガー(指揮アシスタント), トビアス・ヴァレンツィアク(合唱指揮)
ラトルが多彩なフランス音楽を指揮。ピアノ・ソロはアックス
Photo: Monika Rittershaus
ラトル指揮による、大変凝ったプログラム。ドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》、フランクの「交響的変奏曲」、ヴァレーズの《アメリカ》に、ベッツィ・ジョラスの新作「小さな夏の組曲」、グレインジャーの《早わかり》が対置されています。ラヴェルの〈鐘の谷〉(ピアノ曲集《鏡》より)はグレインジャーの編曲ですが、フランクでソロを担当するエマニュエル・アックスが、原曲もソロで演奏しています。
2016年6月18日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエマニュエル・アックス
クロード・ドビュッシー
《牧神の午後への前奏曲》ベッツィ・ジョラス
小さな夏の組曲(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団委嘱作品)セザール・フランク
ピアノと管弦楽のための交響的変奏曲エマニュエル・アックス(ピアノ)
モーリス・ラヴェル
《鏡》より〈鐘の谷〉(ピアノのためのオリジナル版)エマニュエル・アックス(ピアノ)
パーシー・グレインジャー
《早わかり》(抜粋)モーリス・ラヴェル
《鏡》より〈鐘の谷〉(パーシー・グレインジャーの編曲によるオーケストラ版)エドガー・ヴァレーズ
《アメリカ》- 無料映像
ベッツィ・ジョラス(聞き手:ファーガス・マクウィリアム)
ラトルのドヴォルザーク「スラブ舞曲集」
Photo: Monika Rittershaus
このコンサートでは、ラトルが母国イギリスの作曲家エルガーの作品から「弦楽四重奏と弦楽合奏のための序奏とアレグロ」を指揮しています。実際に演奏されることは稀な同作品が聴ける貴重な機会です。また同じく英国からは、ジュリアン・アンダーソンの《インカンテジミ》が初演されています。ドヴォルザークは、ラトルが密かな愛情を寄せる作曲家です。ここではおなじみのスラブ舞曲第1集作品46全曲が取り上げられています。
2016年6月10日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエドワード・エルガー
弦楽四重奏と弦楽合奏のための序奏とアレグロダニエル・スタブラヴァ(ヴァイオリン), トーマス・ティム(ヴァイオリン), マテ・スーチュ(ヴィオラ), ルートヴィヒ・クヴァント(チェロ)
ジュリアン・アンダーソン
《インカンテジミ》(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニック協会、ボストン交響楽団委嘱作品/初演)アントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲集 Op. 46
第3回レイト・ナイトはフランス、スペインもの&ジョラス
ラトルの「実験小屋」、レイト・ナイト・コンサートの第3回では、ファリャの《ペドロ親方の人形芝居》が演奏されました。ドビュッシーの「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ」、ベッツィ・ジョラスの作品集では、ベルリン・フィルの第1ソロ・ヴィオラ奏者、マテ・スーチュのソロや、ラトルのピアノをお楽しみいただけます。
2016年6月4日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルマテ・スーチュ, ホセ・ミケル・ラモン, フローリアン・ホフマン, シルヴィア・シュヴァルツ
クロード・ドビュッシー
フルート、ヴィオラとハープのためのソナタベッツィ・ジョラス
ヴィオラ・ソロのための第6エピソードマテ・スーチュ(ヴィオラ)
ベッツィ・ジョラス
ヴィオラとピアノのための《Ruht wohl》マテ・スーチュ(ヴィオラ), サー・サイモン・ラトル(ピアノ)
マヌエル・デ・ファリャ
《ペドロ親方の人形芝居》ホセ・ミケル・ラモン(バスバリトン/ドン・キホーテ), フローリアン・ホフマン(テノール/ペドロ親方), シルヴィア・シュヴァルツ(ソプラノ/トルヤマン)
ラトルが台北でベートーヴェンの「第9」を指揮
Photo: Monika Rittershaus
ベルリン・フィルは2016年5月8日から15日までアジア・ツアーを行いました。ラトルが首席指揮者に就任してから4度目となる台北公演では、ベートーヴェンの交響曲第1番と第9番を演奏しています。4万人の聴衆がライブビューイング(屋外)に集まり、圧巻の盛り上がりを見せています。「第9」では、地元の台湾国立合唱団との共演にも注目が集まりました。
2016年5月7日
国家音楽庁(台北)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルイヴォナ・ソボトカ, エーファ・フォーゲル, クリスティアン・エルスナー, ディミトリー・イヴァシュシェンコ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第1番ハ長調ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第9番ニ短調《合唱付き》イヴォナ・ソボトカ(ソプラノ), エーファ・フォーゲル(アルト), クリスティアン・エルスナー(テノール), ディミトリー・イヴァシュシェンコ(バス), BBCシンガーズ, 台湾国立合唱団
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屋外中継に集まった台北市民がベルリン・フィルを歓迎!
ヨーロッパ・コンサート2016は、ノルウェーのレーロースから
Photo: Monika Rittershaus
【この演奏会は、契約の都合により日本国内ではご視聴いただけません】2016年のヨーロッパ・コンサートはノルウェーのレーロースにある美しいバロック教会よりお届けします。レーロースは古くから鉱山の街として知られ、17世紀から残る鉱山街はユネスコの世界遺産に登録されています。前半はノルウェー出身のヴァイオリニスト、ヴィルデ・フラングのソロで、グリーグの小品とメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を。後半はラトル指揮のベルリン・フィルが、ベートーヴェンの《英雄》を奏でています。
2016年5月1日
ヨーロッパ・コンサート2016(レーロース)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルヴィルデ・フラング
エドヴァルド・グリーグ
抒情組曲より第5番〈山の夕べ〉(オーケストラ版)フェリックス・メンデルスゾーン
ヴァイオリン協奏曲ホ短調ヴィルデ・フラング
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第3番変ホ長調《英雄》
ラトル指揮による《トリスタンとイゾルデ》演奏会形式上演
2016年のバーデン=バーデン・イースター音楽祭で上演されたワーグナー《トリスタンとイゾルデ》が、ベルリンでもコンサート形式で取り上げられました。ラトルの指揮のもと、エヴァ=マリア・ウェストブレーク(イゾルデ)、ステュワート・スケルトン(トリスタン)が、両主役を担当。ラトルの演奏のなかでも、近年出色と評判の出来!ワーグナーの豊麗な響きをご堪能ください。
2016年4月3日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエヴァ=マリア・ウェストブレーク, ステュアート・スケルトン
リヒャルト・ワーグナー
楽劇《トリスタンとイゾルデ》(演奏会形式上演)第1幕エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ/イゾルデ), ステュアート・スケルトン(テノール/トリスタン), サラ・ コノリー(メゾソプラノ/ブランゲーネ), ミヒャエル・ノッジ(テノール/メロート), スティーヴン・ミリング(バスバリトン/クルヴェナール), ローマン・サドニック(テノール/メロート), ジーモン・シュトリッカー(バリトン/舵取り), トーマス・エーベンシュタイン(テノール/船員、牧人), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
リヒャルト・ワーグナー
楽劇《トリスタンとイゾルデ》(演奏会形式上演)第2幕リヒャルト・ワーグナー
楽劇《トリスタンとイゾルデ》(演奏会形式上演)第3幕- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、《トリスタンとイゾルデ》について語る
バーデン=バーデンでラトルと内田光子が共演。メインはベートーヴェン「第9」
Photo: Monika Rittershaus
バーデン=バーデン・イースター音楽祭より、サイモン・ラトルと内田光子の共演をお届けします。内田が演奏するのは、モーツァルトのピアノ協奏曲第22番。後半には、ベートーヴェンの「第9」が上演されています。まさにフェスティヴァルに相応しい豪華な顔ぶれ。ラトルと内田は、度重なる共演により抜群の相性を示す間柄。またベートーヴェンでは、2015年秋の演奏との違いが興味深いところです。
2016年3月21日
バーデン=バーデン祝祭劇場ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル内田光子, ゲニア・キューマイアー, サラ・ コノリー, フローリアン・ベッシュ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ピアノ協奏曲第22番変ホ長調内田光子(ピアノ)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第9番ニ短調《合唱付き》ゲニア・キューマイアー(ソプラノ), サラ・ コノリー(メゾソプラノ), フローリアン・ベッシュ(バス), スティーヴ・ダヴィスリム(テノール), プラハ・フィルハーモニー合唱団
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バーデン=バーデン・イースター音楽祭2016ライブ・ラウンジ
難民とボランティアのためのコンサート
Photo: Monika Rittershaus
現在、ドイツおよびEUでは難民問題が急務となっていますが、ベルリンの3つのオーケストラ、ベルリン・フィル、ベルリン・シュターツカペレ、ベルリン・コンツェルトハウス管では、3月1日に難民と彼らを助けるボランティアのために、フィルハーモニーで演奏会を開催しました。バレンボイムの弾き振り、フィッシャー、ラトルの指揮により、それぞれ感動的な演奏を披露しています。この演奏会の映像は、無料でご覧いただけます。
2016年3月1日ベルリン・シュターツカペレ, ダニエル・バレンボイム, ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団, イヴァン・フィッシャー, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, サー・サイモン・ラトル
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ベルリン・フィル インテンダント マルティン・ホフマンの挨拶
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ピアノ協奏曲第20番ニ短調ベルリン・シュターツカペレ, ダニエル・バレンボイム(指揮・ピアノ)
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セルゲイ・プロコフィエフ
交響曲第1番ニ長調《古典交響曲》ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団, イヴァン・フィッシャー(指揮)
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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第7番より第2、4楽章ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, サー・サイモン・ラトル(指揮)
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ダニエル・バレンボイム、イヴァン・フィッシャー、サー・サイモン・ラトルのステートメント
ラトルがラモーを指揮、ヴァイオリン・ソロはスタブラヴァ
Photo: Monika Rittershaus
2015/16年シーズンのフランス音楽特集を受けて、ラトルがルーセルとラモーの作品を指揮しています。《くもの饗宴》と《レ・ボレアド》組曲ですが、後者はラトル本人により再構成された独自のヴァージョンです。シマノフスキのヴァイオリン協奏曲第2番では、ベルリン・フィル第1コンサートマスターのダニエル・スタブラヴァがソロを担当しています。
2016年2月27日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルダニエル・スタブラヴァ
アルベール・ルーセル
バレエ・パントマイム《くもの饗宴》より交響的断章カロル・シマノフスキ
ヴァイオリン協奏曲第2番ダニエル・スタブラヴァ(ヴァイオリン)
ジャン=フィリップ・ラモー
歌劇《レ・ボレアド》より管弦楽作品(サー・サイモン・ラトルの編曲による組曲形式)- 無料映像
ダニエル・スタブラヴァ(聞き手:ライナー・ゼーガース)
第2回レイト・ナイトのテーマはカプリッチョ=コンチェルト
通常の演奏会に乗りにくいプロを集めたレイト・ナイトの第2回では、奇想的・狂騒的な作品が並んでいます。ミヨーの《世界の創造》はジャズの雰囲気に溢れ、ストラヴィンスキーの室内オーケストラのための協奏曲《ダンバートン・オークス》は、バロックの様式を取り入れています。またエアーズの《NONcerto》は、ユーモラスな内容を予感させます。シュテファン・ドール(ホルン)の妙技にも注目!
2016年2月20日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルシュテファン・ドール
ダリウス・ミヨー
バレエ音楽《世界の創造》リチャード・エアーズ
ホルンと大アンサンブルのための《NONcerto》シュテファン・ドール(ホルン)
イゴール・ストラヴィンスキー
室内オーケストラのための協奏曲変ホ長調《ダンバートン・オークス》- 無料映像
シュテファン・ドール、リチャード・エアーズの《NONcerto》を語る
ラトルが《ダフニスとクロエ》全曲を指揮
Photo: Holger Kettner
ラトルのフランス・プロは、20世紀初頭の多彩な音楽がテーマとなります。ラヴェルの《ダフニスとクロエ》は比較的全曲上演されることが稀ですが、フランス・オーケストラ音楽の粋であり、ベルリン・フィルの演奏能力が最大限に発揮されるプロと言えます。プーランクの《人間の顔》はベルリン放送合唱団により歌われるアカペラ作品ですが、この作曲家の最大傑作に数えられるものです。もう1曲は、プーランクの師にあたるシャルル・ケクランの《レ・バンダール=ログ》(猿のスケルツォ)。
2016年2月20日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベルリン放送合唱団, ギース・レーンナールス
フランシス・プーランク
二重混成合唱のためのカンタータ《人間の顔》ベルリン放送合唱団, ギース・レーンナールス(合唱指揮)
シャルル・ケクラン
ラドヤード・キップリングの《ジャングル・ブック》を題材にした《レ・バンダール=ログ》(猿のスケルツォ)ジェルジ・クルターク
《厳かな小音楽~ピエール・ブーレーズの90歳の誕生日に》ドイツ初演モーリス・ラヴェル
バレエ《ダフニスとクロエ》ギース・レーンナールス(合唱指揮), ベルリン放送合唱団
フランシス・プーランク
《人間の顔》(ダーヴィット・リニカーによる12本のチェロ版。2016年2月19日収録)ベルリン・フィルの12人のチェリストたち
ジルベスター・コンサート2015にムターが登場
Photo: Holger Kettner
ベルリン・フィルのジルベスター・コンサート2015年は、サー・サイモン・ラトル指揮で行われました。今回は、アンネ・ゾフィー・ムターが登場するのが大きな話題。ラヴェルの《ツィガーヌ》、サン・サーンスの「序奏とロンド・カプリッチョーゾ」で妖艶な演奏を聴かせています。プログラムは、2015/16年シーズンのフランス音楽特集を反映し、シャブリエの《エトワール》序曲、ラヴェルの《ラ・ヴァルス》、プーランクのバレエ組曲《牝鹿》など多彩な作品が並びます。
2015年12月31日
ジルベスター・コンサート2015ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアンネ=ゾフィー・ムター
エマニュエル・シャブリエ
《エトワール》序曲カミーユ・サン=サーンス
ヴァイオリンと管弦楽のための《序奏とロンド・カプリチオーソ》アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ジュール・マスネ
バレエ組曲《ル・シッド》より管弦楽のための小品モーリス・ラヴェル
《ツィガーヌ》アンネ=ゾフィー・ムター
フランシス・プーランク
バレエ組曲《牝鹿》モーリス・ラヴェル
《ラ・ヴァルス》ヨハネス・ブラームス
ハンガリー舞曲第1番ト短調- 無料映像
ベルリン・フィルのジルベスター・パーティー
ラトルの指揮、セラーズの演出でドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》を上演
Photo: Monika Rittershaus
サー・サイモン・ラトルがドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》をピーター・セラーズの演出で上演しました。フィルハーモニーの舞台にセットを加え、歌手たちには本格的な演技が付されています。主役を歌うのは、クリスティアン・ゲルハーヘルとマグダレーナ・コジェナー。嫉妬と猜疑心にさいなまれるゴローは、ジェラルド・フィンリーが演じています。彼らの演技は現代的心理劇といったところで、「愛の不条理」を鋭いタッチで描き出しています。
2015年12月20日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルマグダレーナ・コジェナー, ベルナルダ・フィンク, クリスティアン・ゲルハーヘル, フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ, ジェラルド・フィンリー, エリアス・メードラー, ピーター・セラーズ
クロード・ドビュッシー
歌劇《ペレアスとメリザンド》(セミ・ステージ形式上演)マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/メリザンド), ベルナルダ・フィンク(コントラルト/ジュヌヴィエーヴ), クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン/ペレアス), フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(バスバリトン/アルケル), ジェラルド・フィンリー(バスバリトン/ゴロー), エリアス・メードラー(ボーイソプラノ/イニョルド), イェルク・シュナイダー(バス/医師), ザシャ・グリンテンカンプ(バスバリトン/牧童), ベルリン放送合唱団, ニコラス・フィンク(合唱指揮), ピーター・セラーズ(演出)
- 無料映像
ピーター・セラーズ(聞き手:サラ・ウィリス)
ラトルのベートーヴェン・ツィクルス第5弾
Photo: Monika Rittershaus
ラトルとベルリン・フィルのベートーヴェン・ツィクルスのフィナーレは、言わずと知れた交響曲第9番です。ラトルはこの曲をベルリン・フィルでも度々取り上げ、デジタル・コンサートホールにも過去に2種類アップされていますが、今回特に興味深いのは終楽章。合唱のアクセントに工夫が凝らされています。ラトルの読みが徹底した、たいへん聴き応えのある解釈です。
2015年10月16日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアンネッテ・ダッシュ, エーファ・フォーゲル, クリスティアン・エルスナー, ディミトリー・イヴァシュシェンコ, ベルリン放送合唱団
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第9番ニ短調《合唱付き》アンネッテ・ダッシュ(ソプラノ), エーファ・フォーゲル(メゾソプラノ), クリスティアン・エルスナー(テノール), ディミトリー・イヴァシュシェンコ(バス), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
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サー・サイモン・ラトル、ベートーヴェンの交響曲について語る
ラトルのベートーヴェン・ツィクルス第4弾
Photo: Monika Rittershaus
ベートーヴェンの交響曲第4番は、《英雄》と《運命》の「タイトル付きの作品」に挟まれているせいか、人気の点ではそれらに及ばないところがあります。しかし、その明徴な作風と気品は、同時期のピアノ協奏曲第4番にも通じると言えるでしょう。一方、交響曲第7番は、日本ではメディアに登場したこともあって、今や知名度を極めています。その華やかでエネルギッシュな盛り上がりは、ベルリン・フィルの力強い響きによりさらに輝きを増していると言えるでしょう。
2015年10月15日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第4番変ロ長調ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第7番イ長調
ラトルのベートーヴェン・ツィクルス第3弾
Photo: Monika Rittershaus
ラトルはベートーヴェンの交響曲の演奏で定評がありますが、交響曲第6番《田園》は、以前から十八番としています。田園の情景を描く発想はバロック時代より存在しますが、ベートーヴェンがここで目指したのはそうした定型化された自然の表現ではなく、よりロマンティックなものに近づいたもの。しかし過渡期の性格を備えているため、古楽的なアプローチも要求します。ラトルはその両方のバランスを完璧に図った演奏を行ってきましたが、今回も瞠目すべき出来を示しています。前半の曲目は、交響曲第8番です。
2015年10月14日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第8番ヘ長調ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第6番ヘ長調《田園》
ラトルのベートーヴェン・ツィクルス第2弾
Photo: Monika Rittershaus
ラトルとベルリン・フィルのベートーヴェン交響曲ツィクルスの第2夜では、交響曲第2番と第5番《運命》、レオノーレ序曲第1番が演奏されています。《運命》は、あらゆる交響曲のなかでも最も有名な人気曲に数えられますが、当時の聴衆にとっては、破格の作品でした。今日この曲を演奏するにあたっては、その衝撃を追体験させることができるかが、要となります。ラトルとベルリン・フィルの演奏も、破格の演奏能力で我々を驚かせます。
2015年10月13日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
《レオノーレ》序曲第1番ハ長調ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第2番ニ長調ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第5番ハ短調
ラトルのベートーヴェン・ツィクルス第1弾
Photo: Monika Rittershaus
サー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルのベートーヴェン交響曲全曲ツィクルス第1弾。このシリーズは、ベルリンでの演奏会の後、パリ、ウィーン、ニューヨークを回り、2016年5月には日本でも行われました。ベートーヴェンの9つのシンフォニーは、どの指揮者、オーケストラにとっても、最も重要なレパートリーですが、交響曲第1番および第3番《英雄》は、作曲家の進取の精神を反映した力強い作品。ツィクルスのオープニングにふさわしい曲目と言えるでしょう。
2015年10月12日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第1番ハ長調ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第3番変ホ長調《英雄》
生誕150周年記念!ラトルがニールセンの《不滅》を指揮
Photo: Monika Rittershaus
9月のベルリンでは、音楽祭「ムジークフェスト・ベルリン」が開催されました(2015年9月2~20日)。この年のテーマは、ニールセンとシェーンベルク。ベルリンの地元オケや客演楽団が、ふたりの作曲家の作品を集中的に取り上げますが、ベルリン・フィルではサー・サイモン・ラトルがシェーンベルクの《幸福の手》とニールセンの交響曲第4番《不滅》、《パンとシリンクス》を演奏しました。ラトルは、ニールセンの交響曲では《不滅(消しがたきもの)》をレパートリーとし、《パンとシリンクス》と共に1984年にバーミンガム市響で録音しています。ユニークな傑作として知られるこの作品を、彼とベルリン・フィルの演奏でお楽しみください。
2015年9月19日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルギース・レーンナールス, フローリアン・ベッシュ, ベルリン放送合唱団団員
バーナード・ハーマン
《サイコ》(弦楽のための物語)アルノルト・シェーンベルク
バリトン、室内合唱と管弦楽のためのモノドラマ《幸福の手》ギース・レーンナールス(合唱指揮), フローリアン・ベッシュ(バスバリトン), ベルリン放送合唱団団員
カール・ニールセン
《パンとシリンクス》カール・ニールセン
交響曲第4番《不滅》- 無料映像
トミ・マケラによる作品解説
ルツェルン音楽祭2015から:ラトルのモーツァルトとハイドン。ソロは樫本大進
Photo: Priska Ketterer / Lucerne Festival
ベルリン・フィルがサー・サイモン・ラトルと共にルツェルン音楽祭2015に客演しました。プログラムは、ベルリン・フィル団員である樫本大進(ヴァイオリン)、アミハイ・グロス(ヴィオラ)をソロに迎えた、モーツアルトの協奏交響曲変ホ長調と、ハイドンの交響曲、オラトリオ、宗教曲をパスティッチョ風にまとめた「想像上のオーケストラの旅」。ラトル自身の構成によるもので、ハイドン指揮者としての彼の才気が光ります。
2015年9月2日
ルツェルン文化会議センターベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル樫本大進, アミハイ・グロス
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調 K. 364樫本大進(ヴァイオリン), アミハイ・グロス(ヴィオラ)
ヨーゼフ・ハイドン
交響曲第45、64番、第90番、及び《天地創造》、《十字架上のキリストの最後の7つの言葉》からの抜粋による想像上のオーケストラの旅
2015/16年シーズン開幕コンサートは、ラトル指揮のショスタコーヴィチ「第4」
Photo: Monika Rittershaus
ドイツ銀行提供による2015/16年シーズン・オープニング・コンサートは、ラトルならではの興味深い選曲です。ブリテンが師フランク・ブリッジの性格を描いたヴァリエーション、ショスタコーヴィチがスターリン圧政下の精神状況を暗喩した交響曲第4番と、ラトル一流のアイロニーと二重構造が際立っています。ブリテンでは、ベルリン・フィルの弦楽セクションの圧倒的な力感、ショスタコーヴィチでは、管セクションの色とりどりのソロを存分にお楽しみいただけます。
2015年8月28日
2015/16年シーズン開幕コンサートベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベンジャミン・ブリテン
フランク・ブリッジの主題による変奏曲ディミトリ・ショスタコーヴィチ
交響曲第4番ハ短調- 無料映像
ベルリン・フィル団員が2015/16年シーズンで「楽しみにしている演奏会」についてコメント
ヴァルトビューネ・コンサート2015はハリウッド映画音楽特集
Photo: Monika Rittershaus
【この演奏会は、契約の都合により日本国内ではご視聴いただけません】2015年のヴァルトビューネでの野外コンサートでは、ベルリン・フィルでは異例となるハリウッド映画音楽がテーマに選ばれました。ミクロス・ローザによる映画《ベン・ハー》の組曲から、巨匠ジョン・ウィリアムズによる《E.T.》や《スター・ウォーズ》まで、誰もが知る有名な映画音楽をラトル指揮ベルリン・フィルの演奏でお楽しみください。
2015年6月28日
ヴァルトビューネ・コンサート2015ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアルフレッド・ニューマン · ブロニスラフ・カーパー
20 世紀フォックス・ファンファーレ/映画《戦艦バウンティ》より序曲デイヴィッド・ラクシン
映画《ローラ殺人事件》よりテーマ曲「ローラ」ジェローム・モロス
映画《大いなる西部》よりテーマ曲エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
映画《ロビン・フッドの冒険》よりシンフォニック・ポートレートスコット・ブラッドリー
映画《トムとジェリー》ミクロス・ロージャ
映画《ベン・ハー》組曲ジョン・ウィリアムズ
映画《レイダース/失われたアーク》よりレイダース・マーチジョン・ウィリアムズ
映画《E.T.》よりフライング・テーマジョン・ウィリアムズ
映画《スター・ウォーズ》よりメイン・タイトルパウル・リンケ
《ベルリンの風》
ツィメルマン独奏によるブラームス「ピアノ協奏曲第1番」
クリスティアン・ツィメルマンのブラームス「ピアノ協奏曲第1番」がアップされました。ツィメルマンは録音に極めて慎重で、ほとんどOKを出さないことで知られています。ライブにOKが出ることはほとんどないと言われていましたが、このベルリン・フィルとの共演には、奇跡的に許諾が下りました。これはまさに一大事です!この他、バーバラ・ハニガンをソリストに迎えたチン・ウンスクの《セイレンの静寂》(ドイツ初演)、ハイドンの交響曲第80番という演目が並びます。
2015年6月25日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルバーバラ・ハニガン, クリスティアン・ツィメルマン
ヨーゼフ・ハイドン
交響曲第80番ニ短調ウンスク・チン
ソプラノと管弦楽のための《セイレンの沈黙》(ドイツ初演)バーバラ・ハニガン(ソプラノ)
ヨハネス・ブラームス
ピアノ協奏曲第1番ニ短調クリスティアン・ツィメルマン(ピアノ)
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ウンスク・チンとバーバラ・ハニガン、《セイレンの沈黙》について語る
教育プログラム:ヴォーカル・ヒーローズ
Photo: Monika Rittershaus
クレタ島の迷宮をめぐるテセウス神話は、ギリシャ神話の中でもとりわけよく知られています。英国の作曲家、ジョナサン・ダヴはベルリン・フィルとロンドン交響楽団からの委嘱を受け、この神話を題材にした子供オペラを作曲しました。2013/14年シーズンから始まった教育プログラムの新しい合唱プロジェクト「ヴォーカル・ヒーローズ」の本公演をお楽しみください。
2015年6月21日
ヴォーカル・ヒーローズ合唱プロジェクトサー・サイモン・ラトル
ヴォーカル・ヒーローズ
- 無料映像
ジョナサン・ダヴ
《迷宮では何が待っているのか?》(アラスター・ミドルトンのテキストによる。初演・財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団共同委嘱作品)フローリアン・ホフマン(テノール/テセウス), ゲッツ・シューベルト(ミノス), エーファ・フォーゲル(アルト), パヴロ・フンカ(バスバリトン/デダルス), ガブリエル・フリンポン(ミノタウロス/踊り手), ヴォーカル・ヒーローズ, サイモン・ハルシー(合唱指揮 )
アーティスト・イン・レジデンス、テツラフのブラームス
2014/15年シーズン終盤の当演奏会では、このシーズンのアーティスト・イン・レジデンスを務めたクリスティアン・テツラフが登場しています。サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルとの共演によるブラームスのヴァイオリン協奏曲は、オーケストラと四つに組んだ堂々たる名演です。後半は、ドビュッシーの《映像》、エネスクのルーマニア狂詩曲第1番という華やかな管弦楽作品が並んでいます。
2015年6月20日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルクリスティアン・テツラフ
ヨハネス・ブラームス
ヴァイオリン協奏曲ニ長調クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
クロード・ドビュッシー
《映像》ジョルジェ・エネスク
ルーマニア狂詩曲第1番イ長調- 無料映像
クリスティアン・テツラフ、アーティスト・イン・レジデンスを語る
レイト・ナイト第3回:バーバラ・ハニガン、《ファサード》を歌う
第3回のレイト・ナイトでは、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルのメンバーにより、ウィリアム・ウォルトンの《ファサード》が演奏されました。イーディス・シットウェルの詩に基づくこの作品は、猥雑、洗練、反体制的、さらにストラヴィンスキー風、ヴァイル風など、さまざまな音楽的要素が盛り込まれた異色作。近年、ヨーロッパ音楽界を席巻しているソプラノ、バーバラ・ハニガンの芸達者ぶりにもご注目ください。
2015年6月12日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルバーバラ・ハニガン
クルト・ヴァイル
〈ユーカリ〉、〈あなたを愛していない〉、〈星のなかで失われ〉ウィリアム・ウォルトン
朗唱と6つの楽器のための《ファサード》- 無料映像
バーバラ・ハニガン、ヴァイルとウォルトンを語る
ヨーロッパ・コンサート2015はアテネから
Photo: Monika Rittershaus
2015年のヨーロッパ・コンサートはギリシャのアテネが舞台です。サー・サイモン・ラトルの指揮、そしてギリシャ出身のスターヴァイオリニスト、レオニダス・カヴァコスを迎えて行われました。両者はこの年の2月にベルリンで行われたシベリウス・ツィクルスの一環でも共演しており、ここでも息の合った演奏を聴かせてくれます。メインはシューマンの交響曲第3番《ライン》です。
2015年5月1日
ヨーロッパ・コンサート2015(アテネ)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジョアキーノ・ロッシーニ
《セミラーミデ》序曲ジャン・シベリウス
ヴァイオリン協奏曲ニ短調レオニダス・カヴァコス
ヨハン・セバスティアン・バッハ
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調よりラルゴローベルト・シューマン
交響曲第3番変ホ長調《ライン》
ラトルがベルリオーズの《ファウストの劫罰》を指揮
Photo: Monika Rittershaus
サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが、ベルリオーズの《ファウストの劫罰》を上演しました。作曲家自身がテキストを書き、シェークスピア的な手法で登場人物の情熱と奇怪さに焦点を当てて完成させた大作を、メゾソプラノのジョイス・ディドナート(マルグリート)、テノールのチャールズ・カストロノーヴァ(ファウスト)らのソリストによる理想的な布陣でお楽しみいただけます。ディドナートは、今回が待望のベルリン・フィル・デビュー。華やかで知性に溢れた歌いぶりに、陶然とさせられます。
2015年4月11日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジョイス・ディドナート, フローリアン・ベッシュ, チャールズ・カストロノーヴォ, リュドヴィク・テジエ
エクトル・ベルリオーズ
《ファウストの劫罰》ジョイス・ディドナート(メゾソプラノ/マルグリート), フローリアン・ベッシュ(バス), チャールズ・カストロノーヴォ(テノール/ファウスト), リュドヴィク・テジエ(バス/メフィストフェレス), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー
- 無料映像
ジョイス・ディドナート(聞き手:トビアス・メラー)
ラトルのシベリウス・ツィクルス第3弾
Photo: Monika Rittershaus
ラトルのシベリウス・ツィクルスのフィナーレです。傑作の誉れの高い交響曲第5~7番は、カラヤン時代から演奏されてきましたが、ラトルはここで、カラヤンがあまり省みなかったリズム的な側面に光を当て、シベリウス・マニアとしての真骨頂を発揮しています。
2015年2月7日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジャン・シベリウス
交響曲第5番変ホ長調ジャン・シベリウス
交響曲第6番ニ短調&交響曲第7番ハ長調
ラトルのシベリウス・ツィクルス第2弾
サイモン・ラトルのシベリウス・ツィクルス第2夜では、交響曲第3番と第4番が演奏されています。シベリウスが独自の道を歩み始めるきっかけとなる第3番と、室内楽的な透明な筆致によって内面的に純度の高い第4番。それに加えて、現代を代表するヴァイオリニストの一人であるレオニダス・カヴァコスがシベリウスのヴァイオリン協奏曲を弾いています。
2015年2月6日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルレオニダス・カヴァコス
ジャン・シベリウス
交響曲第3番ハ長調ジャン・シベリウス
ヴァイオリン協奏曲ニ短調レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
ヨハン・セバスティアン・バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調よりロンド風ガヴォットレオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
ジャン・シベリウス
交響曲第4番イ短調
ラトルのシベリウス・ツィクルス第1弾
Photo: Monika Rittershaus
サー・サイモン・ラトルは、バーミンガム市響の音楽監督時代からシベリウスの交響曲を熱心に取り組んできました。ベルリン・フィルとは2010年に交響曲ツィクルスを行っていますが、2015年の3日間の連続演奏会では、さらに円熟した成果を披露しています。第1日目は、後期ロマン派に特有の濃厚な作風を持つ交響曲第1番と、シベリウスの作品の中でもとりわけポピュラーな交響曲第2番が取り上げられています。
2015年2月5日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジャン・シベリウス
交響曲第1番ホ短調ジャン・シベリウス
交響曲第2番ニ長調- 無料映像
サー・サイモン・ラトル(聞き手:ヴェサ・シレン)
ラトルがラッヘンマンの《タブロー》とマーラーの《復活》を指揮
1935年生まれのラッヘンマンは、現代ドイツを代表する作曲家のひとり。オーケストラのための《タブロー》は、音の生成と消滅、ノイズとフォルムの間を揺れ動く作品で、1989年に初演されました。後半は、ラトルが強い思い入れを持つマーラーの交響曲第2番《復活》です。ベルリン・フィルの演奏能力が十全に発揮され、このオケを聴く醍醐味に満たされます。ソリストのロイヤルとコジェナーは、2010年のベルリン・フィルとのライブ録音でも起用されており、今回も息の合った共演を展開しています。
2015年1月31日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベルリン放送合唱団, マグダレーナ・コジェナー, ケイト・ロイヤル
ヘルムート・ラッヘンマン
《タブロー》グスタフ・マーラー
交響曲第2番ハ短調《復活》ベルリン放送合唱団, マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ), サイモン・ハルシー(合唱指揮), ケイト・ロイヤル(ソプラノ)
希望のヴァイオリン
Photo: Monika Rittershaus
アウシュヴィッツ絶滅収容所の解放70周年の節目に行われた特別な公演の記録です。イスラエル在住のヴァイオリン職人、アムノン・ヴァインシュタインが長年集め、修復してきたホロコーストの犠牲者が所有していた弦楽器をベルリン・フィルの団員が奏でたのです。「希望のヴァイオリン」と名付けられた、心揺さぶられるコンサートをどうぞお聴きください。
2015年1月27日
国際ホロコースト祈念日演奏会ベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトル, ウルリヒ・マッテス, ガイ・ブラウンシュタイン, ズヴィ・プレッサー, ダンカン・ウォード, オハッド・ベン=アリー
ドイツ連邦共和国外務大臣フランク・ヴァルター・シュタインマイアーによるスピーチ
フランク・ヴァルター・シュタインマイアー
グスタフ・マーラー
交響曲第5番より第4楽章アダージェットサー・サイモン・ラトル(指揮)
ウルリヒ・マッテス、《希望のヴァイオリン》について語る
ウルリヒ・マッテス(語り)
ジョセフ・アクロン
ヘブライの旋律(オハッド・ベン=アリによるハープと弦楽合奏版)ガイ・ブラウンシュタイン(ヴァイオリン)
マックス・ブルッフ
《コル・ニドライ》(オハッド・ベン=アリによるハープ、チェロ、弦楽合奏版)ズヴィ・プレッサー(チェロ)
ヨハン・セバスティアン・バッハ
ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調第2楽章ガイ・ブラウンシュタイン(ヴァイオリン)
サミュエル・アードラー
弦楽合奏のための悲歌ダンカン・ウォード(指揮)
ウルリヒ・マッテスによるエリ・ヴィーゼルの思い出の朗読
ウルリヒ・マッテス(語り)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ロマンス第2番ヘ長調(オハッド・ベン=アリによるヴァイオリンと弦楽合奏版)ガイ・ブラウンシュタイン(ヴァイオリン)
不詳
ヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための《アヴィヌ・マルケヌ》ガイ・ブラウンシュタイン(ヴァイオリン), ズヴィ・プレッサー(チェロ)
ウルリヒ・マッテスによるヘンリー・マイヤーの思い出の朗読
ウルリヒ・マッテス(朗読)
オハッド・ベン=アリー
ヴァイオリン、チェロ、弦楽合奏のための《希望のヴァイオリン》(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団委嘱作品)ガイ・ブラウンシュタイン(ヴァイオリン), ダンカン・ウォード(指揮), ズヴィ・プレッサー(チェロ)
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アムノン・ヴァインシュタイン、《希望のヴァイオリン》について語る
2014年ジルベスター・コンサート、ソリストはプレスラー
Photo: Holger Kettner
ピアニストのメナヘム・プレスラーがベルリン・フィルにデビューしたのは、2014年1月、実に90歳になってからのことでした。2014年のジルベスター・コンサートに、プレスラーが再びフィルハーモニーの舞台に登場しました。今回弾いたのはモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。サー・サイモン・ラトルの指揮によるラモーの《優雅なインドの国々》組曲やコダーイの《ハーリ・ヤーノシュ》組曲も躍動感あふれる演奏です。2014年の締めくくりにふさわしい華やかなコンサートをお楽しみください。
2014年12月31日
ジルベスター・コンサート2014ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルメナヘム・プレスラー
ジャン=フィリップ・ラモー
《優雅なインドの国々》組曲ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ピアノ協奏曲第23番イ長調メナヘム・プレスラー(ピアノ)
アントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲(抜粋)ゾルターン・コダーイ
《ハーリ・ヤーノシュ》組曲ルイージ・ガッジェーロ(cimbalom)
ヨハネス・ブラームス
ハンガリー舞曲第1番ト短調アラム・ハチャトゥリアン
《ガヤネー》より第8番〈レズギンカ〉
ラトルとブロンフマンがヴィットマンの新作ピアノ協奏曲を初演
Photo: Monika Rittershaus
サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルによるこの公演では、後期ロマン派から現代に至るまでの3人の作曲家が取り上げられました。ブロンフマンをソリストに迎えて初演されるヴィットマンによる新作のピアノ協奏曲に加え、ラトルが得意とするシベリウスの《トゥオネラの白鳥》、交響曲第5番、さらにワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》第1幕への前奏曲という色彩的なプログラムをお楽しみください。
2014年12月20日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルイェフィム・ブロンフマン
リヒャルト・ワーグナー
《トリスタンとイゾルデ》第1幕への前奏曲イェルク・ヴィトマン
ピアノとオーケストラのための葬送行進曲(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団、トロント交響楽団共同委嘱作品。世界初演)イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)
ジャン・シベリウス
《トゥオネラの白鳥》(《レミンカイネン》組曲より)ブリュノ・ドルプレール(チェロ), ドミニク・ヴォレンヴェーバー(イングリッシュホルン)
ジャン・シベリウス
交響曲第5番変ホ長調- 無料映像
イェルク・ヴィットマン(聞き手:ドミニク・ヴォレンヴェーバー)
レイト・ナイト第2回。ラトルがツェンダー版《冬の旅》を指揮
ツェンダー版《冬の旅》は、数多いシューベルトの歌曲の編曲ものでも、最も成功したものと言えるでしょう。メジャー・レーベルのCD録音まで存在するこのヴァージョンは、歌唱部分には変更なし。しかしオーケストラ・パートは、色彩感と創造性に満ち、たいへん聴き応えするものとなっています。共演は、ラトルとベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミー団員。ぜひご一聴ください!
2014年11月29日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル カラヤン・アカデミー
サー・サイモン・ラトルクリスティアン・エルスナー
ハンス・ツェンダー
《冬の旅》(シューベルト原曲)- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、シューベルト《冬の旅》について語る
- 無料映像
クリスティアン・エルスナー、シューベルト《冬の旅》について語る
青少年オーケストラ大会・エクストラヴァガンツァ2014
Photo: Emile Holba
学校のオーケストラで演奏するベルリンの若者にとって、フィルハーモニーは憧れの舞台です。その夢を叶えてくれるのが、毎年恒例の青少年オーケストラ大会。2014年11月に行われた催しでは、誰もが知る《荒野の七人》《インディアナ・ジョーンズ》《E.T.》という3つの映画作品からの音楽を、若者のオーケストラがサー・サイモン・ラトルとのリハーサルを通して学んでいきます。
2014年11月29日
青少年オーケストラ大会・エクストラヴァガンツァベルリンの学校オーケストラ団員
サー・サイモン・ラトル- 無料映像
映画《荒野の七人》《インディアナ・ジョーンズ》《E.T.》より
マルテ・アルコナ(司会), サラ・ウィリス(司会)
ベルリンの壁開放25周年記念演奏会。ラトルが「第9」を指揮
Photo: Monika Rittershaus
ベルリンの壁は、25年前の1989年11月9日に開放されました。このコンサートはそれを記念するもの。プログラムには、平和と自由の賛歌とも言えるベートーヴェン「交響曲第9番」が選ばれています。同時に、ドイツ分断の犠牲となった人々を悼む意味で、シマノフスキの「スターバト・マーテル」も演奏されました。指揮は、サー・サイモン・ラトルが担当します。
2014年11月9日
ベルリンの壁崩壊25周年記念ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルサリー・マシューズ, ベルナルダ・フィンク, ハンノ・ミューラー=ブラッハマン, ベルリン放送合唱団, クリスティアン・エルスナー
カロル・シマノフスキ
スターバト・マーテルサリー・マシューズ(ソプラノ), ベルナルダ・フィンク(コントラルト), ハンノ・ミューラー=ブラッハマン(バリトン), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第9番ニ短調《合唱付き》サリー・マシューズ(ソプラノ), ベルナルダ・フィンク(コントラルト), クリスティアン・エルスナー(テノール), ハンノ・ミューラー=ブラッハマン(バリトン), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
- 無料映像
ベルリンの壁開放25周年/ベルリン・フィル団員の追憶
- 無料映像
ベルリンの壁開放25周年/サー・サイモン・ラトルの追憶
ラトルのシューマン&ブラームス・ツィクルス第4弾
Photo: Monika Rittershaus
すでに1850年代後半、ブラームスはシューマンの遺作の出版に携わり、シューマンが1841年に作曲したニ短調交響曲の初稿版のために尽力していました。後にシューマンが交響曲「第4番」として出版した版よりも、ブラームスはその透明な響きから初稿版を好んでいたのです。今回のツィクルスで、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルは演奏される機会が少ないこの初稿版を選びました。
2014年9月26日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルローベルト・シューマン
交響曲第4番ニ短調(1841年版)ヨハネス・ブラームス
交響曲第4番ホ短調- 無料映像
ヴィンリヒ・ホップ(聞き手:ベネディクト・フォン・ベルンストルフ)
ラトルのシューマン&ブラームス・ツィクルス第3弾
Photo: Monika Rittershaus
1883年夏に作曲されたブラームスの交響曲第3番には、しばしばシューマンの交響曲からの影響が推測されてきました。つまり、ブラームスのこの作品の第1楽章の主題と、シューマンの第1交響曲(第2楽章)と第3交響曲(第1楽章)の2つの経過部のフレーズの間に類似性が見られるというものです。サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルのシューマン&ブラームス・ツィクルス第3弾では、この2作品を同時にお楽しみいただけます。
2014年9月25日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルローベルト・シューマン
交響曲第3番変ホ長調《ライン》ヨハネス・ブラームス
交響曲第3番ヘ長調- 無料映像
ベルリン・フィル団員、シューマン&ブラームス・ツィクルスについて語る
ラトルのシューマン&ブラームス・ツィクルス第2弾
Photo: Monika Rittershaus
シューマン&ブラームス・ツィクルスの第2弾は、2人の作曲家による交響曲第2番です。ベートーヴェンの〈第9〉を手本にしたというシューマンの交響曲と、ベートーヴェンの《田園》との関連性をよく指摘されるブラームスの交響曲。意外にも、ブラームスはこの牧歌的な作品に対して、「この新しい交響曲は、あなたが耐えられないほどメランコリックだ」とも語っていました。サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏でお楽しみください。
2014年9月19日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルローベルト・シューマン
交響曲第2番ハ長調ヨハネス・ブラームス
交響曲第2番ニ長調- 無料映像
新レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」について
ラトルのシューマン&ブラームス・ツィクルス第1弾
Photo: Monika Rittershaus
サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルは、シューマンとブラームスの交響曲ツィクルスを行います。この2人の作曲家にはジャンル上の共通点が多く見られますが(2人とも、3つのピアノソナタ、3つの弦楽四重奏曲、3つのピアノトリオ、3つのヴァイオリンソナタ、4つの交響曲を書いています)、並べて演奏することで、多くの発見があるのではないでしょうか。第1回目は、2人の作曲家による交響曲第1番。どうぞご期待ください。
2014年9月18日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルローベルト・シューマン
交響曲第1番変ロ長調《春》ヨハネス・ブラームス
交響曲第1番ハ短調- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、シューマン&ブラームス・ツィクルスについて語る
2014/15年シーズン開幕コンサートはラトル指揮ストラヴィンスキー《火の鳥》
Photo: Photo: Monika Rittershaus
「ロマン派最後の作曲家」とクラシック音楽の革命児。2014/15年シーズンのオープニングに、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルは、対照的な生涯を送った2人のロシア人作曲家に焦点を当てました。ラフマニノフの最後の作品となった交響的舞曲と、オーケストラの色彩を極めたストラヴィンスキーのバレエ音楽《火の鳥》をお楽しみください。
2014年8月30日
2014/15年シーズン開幕コンサートベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルセルゲイ・ラフマニノフ
交響的舞曲イゴール・ストラヴィンスキー
《火の鳥》- 無料映像
2014/15シーズン開幕のご挨拶
ラトルとバレンボイムがブラームスのピアノ協奏曲第1番で共演!
Photo: Monika Rittershaus
ブラームスのピアノ協奏曲第1番ニ短調は、それまでの協奏曲の概念とは大きく異なる、ピアノと管弦楽が交響曲的に融合する極めてヴィルトゥオーゾ風の作品です。2013/14年シーズンにベルリン・フィル・デビュー50周年を迎えたバレンボイムが、サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルとの共演によりこの記念碑的な作品の独奏を務めました。この他の演目は、アイヴズ作曲の《答えのない質問》とR・シュトラウスの《メタモルフォーゼン》。2013/14年シーズンを締めくくる演奏会をお楽しみください。
2014年6月18日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルダニエル・バレンボイム
チャールズ・アイヴズ · リヒャルト・シュトラウス
《答えのない質問》・《メタモルフォーゼン》ヨハネス・ブラームス
ピアノ協奏曲第1番ニ短調ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
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作品解説:《答えのない質問》について
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ベルリン・フィル団員、バレンボイムについて語る
アバド追悼演奏会。ラトル指揮、F=P・ツィンマーマン独奏でモーツァルト、ブルックナー他を演奏
Photo: Monika Rittershaus
この演奏会の指揮に予定されていたクラウディオ・アバドは、2014年1月20日に逝去しました。代役として、サー・サイモン・ラトルが、ブルックナーの交響曲第7番を指揮しました。前半のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番は、予定通りフランク・ペーター・ツィンマーマンのソロで演奏されています。
2014年5月17日
クラウディオ・アバド追悼演奏会ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルフランク・ペーター・ツィンマーマン
フランツ・シューベルト
劇付随音楽《ロザムンデ》より第3幕への間奏曲ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
アントン・ブルックナー
交響曲第7番ホ長調- 無料映像
ベルリン・フィル団員、アバドの思い出を語る
ラトル指揮、演奏会形式上演によるプッチーニの《マノン・レスコー》!
サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルがプッチーニのオペラ《マノン・レスコー》を演奏会形式で上演しました。この直前に行われたバーデン・バーデンのイースター音楽祭との同プロダクションで、マノン・レスコー役のエヴァ=マリア・ウェストブレーク、デ・グリュー役のマッシモ・ジョルダーノほか、強力な顔ぶれによるプッチーニをどうぞお楽しみください。
2014年4月26日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルマッシモ・ジョルダーノ, エヴァ=マリア・ウェストブレーク, レスター・リンチ, ボグダン・ミハイ
ジャコモ・プッチーニ
歌劇《マノン・レスコー》(演奏会形式上演)マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/音楽家), マッシモ・ジョルダーノ(テノール/レナート・デ・グリュー), エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ/マノン・レスコー), リャン・リー(バス/ジェロンテ・デ・ラヴォワール), レスター・リンチ(バリトン/レスコー), ラインハルト・ドルン(バス/旅籠屋の亭主、船長), ボグダン・ミハイ(テノール/エドモント), アルトゥル・エスピリトゥ(テノール/点灯夫), クレジミル・スピチェル(テノール/舞踏教師), ウィーン・フィルハーモニア合唱団, ヨハネス・カムラー(バス/軍曹), ヴァルター・ツェー(合唱指揮)
ジャコモ・プッチーニ
歌劇《マノン・レスコー》(演奏会形式上演)マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/音楽家), マッシモ・ジョルダーノ(テノール/レナート・デ・グリュー), エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ/マノン・レスコー), リャン・リー(バス/ジェロンテ・デ・ラヴォワール), レスター・リンチ(バリトン/レスコー), ラインハルト・ドルン(バス/旅籠屋の亭主、船長), ボグダン・ミハイ(テノール/エドモント), アルトゥル・エスピリトゥ(テノール/点灯夫), クレジミル・スピチェル(テノール/舞踏教師), ウィーン・フィルハーモニア合唱団, ヨハネス・カムラー(バス/軍曹), ヴァルター・ツェー(合唱指揮)
第3回レイトナイト・コンサートは、ヘンツェの《レクイエム》!
2012年10月27日、作曲家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェは、86歳でドレスデンで亡くなりました。それは、現代でもっとも影響力のある作曲家の死だったと言えるでしょう。このレイトナイト・コンサートでは、サー・サイモン・ラトルとベルリン・フィル団員がヘンツェの《レクイエム》を演奏し、この作曲家にオマージュを捧げました。
2014年4月25日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルガボール・タルケヴィ, オハッド・ベン=アリー
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ
《レクイエム》(ピアノ、トランペット、大規模な室内管弦楽のための9つの宗教的協奏曲)ガボール・タルケヴィ(トランペット), オハッド・ベン=アリー(ピアノ)
バーデン=バーデン・イースター音楽祭:ラトルがガベッタと共演!
2014年バーデン=バーデン・イースター音楽祭より、ラトル指揮のベルリン・フィル演奏会が中継されました。エルガーのチェロ協奏曲でソロを弾くのは、この演奏会でベルリン・フィル・デビューを飾るソル・ガベッタ。演奏会後半では、2013年の日本公演で大評判となった《春の祭典》が演奏されています。プログラムの冒頭にリゲティの《アトモスフェール》とワーグナーの《ローエングリン》第1幕への前奏曲を続けて演奏しているのもラトルならではの試みです。
2014年4月20日
バーデン=バーデン祝祭劇場ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルソル・ガベッタ
ジェルジ・リゲティ · リヒャルト・ワーグナー
《アトモスフェール》・《ローエングリン》第1幕への前奏曲エドワード・エルガー
チェロ協奏曲ホ短調ソル・ガベッタ(チェロ)
イゴール・ストラヴィンスキー
《春の祭典》(1947年改訂版)
バーデン=バーデン・イースター音楽祭の《マノン・レスコー》
Photo: Monika Rittershaus
バーデン=バーデン・イースター音楽祭の《マノン・レスコー》が、デジタル・コンサートホールで中継されました。サー・サイモン・ラトルにとっては最初のプッチーニ。ベルリン・フィルがこの作曲家を演奏するのは、約25年ぶりのことでした。演出は、英国のサー・リチャード・アイルが担当しています。主役は、オランダのソプラノ、エヴァ=マリア・ウェストブレークです。
2014年4月16日
バーデン=バーデン祝祭劇場ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルマッシモ・ジョルダーノ, エヴァ=マリア・ウェストブレーク
ジャコモ・プッチーニ
《マノン・レスコー》Act Iマグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/音楽家), マッシモ・ジョルダーノ(テノール/レナート・デ・グリュー), エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ/マノン・レスコー), リャン・リー(バス/ジェロンテ・デ・ラヴォワール), レスター・リンチ(バリトン・レスコー), ラインハルト・ドルン(バス/旅籠屋の亭主、船長), ボグダン・ミハイ(テノール/エドモンド), アルトゥル・エスピリトゥ(テノール/点灯夫), クレジミル・スピチェル(テノール/舞踏教師), ウィーン・フィルハーモニア合唱団, ヨハネス・カムラー(バス/軍曹), ヴァルター・ツェー(合唱指揮), サー・リチャード・アイル(演出)
ジャコモ・プッチーニ
《マノン・レスコー》Act IIマグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/音楽家), マッシモ・ジョルダーノ(テノール/レナート・デ・グリュー), エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ/マノン・レスコー), リャン・リー(バス/ジェロンテ・デ・ラヴォワール), レスター・リンチ(バリトン・レスコー), ラインハルト・ドルン(バス/旅籠屋の亭主、船長), ボグダン・ミハイ(テノール/エドモンド), アルトゥル・エスピリトゥ(テノール/点灯夫), クレジミル・スピチェル(テノール/舞踏教師), ウィーン・フィルハーモニア合唱団, ヨハネス・カムラー(バス/軍曹), ヴァルター・ツェー(合唱指揮), サー・リチャード・アイル(演出)
ジャコモ・プッチーニ
《マノン・レスコー》Akt IIIマグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/音楽家), マッシモ・ジョルダーノ(テノール/レナート・デ・グリュー), エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ/マノン・レスコー), リャン・リー(バス/ジェロンテ・デ・ラヴォワール), レスター・リンチ(バリトン・レスコー), ラインハルト・ドルン(バス/旅籠屋の亭主、船長), ボグダン・ミハイ(テノール/エドモンド), アルトゥル・エスピリトゥ(テノール/点灯夫), クレジミル・スピチェル(テノール/舞踏教師), ウィーン・フィルハーモニア合唱団, ヨハネス・カムラー(バス/軍曹), ヴァルター・ツェー(合唱指揮), サー・リチャード・アイル(演出)
ジャコモ・プッチーニ
《マノン・レスコー》Akt IVマグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/音楽家), マッシモ・ジョルダーノ(テノール/レナート・デ・グリュー), エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ/マノン・レスコー), リャン・リー(バス/ジェロンテ・デ・ラヴォワール), レスター・リンチ(バリトン・レスコー), ラインハルト・ドルン(バス/旅籠屋の亭主、船長), ボグダン・ミハイ(テノール/エドモンド), アルトゥル・エスピリトゥ(テノール/点灯夫), クレジミル・スピチェル(テノール/舞踏教師), ウィーン・フィルハーモニア合唱団, ヨハネス・カムラー(バス/軍曹), ヴァルター・ツェー(合唱指揮), サー・リチャード・アイル(演出)
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バーデン=バーデン・イースター音楽祭2014ライブ・ラウンジ
バッハの《ヨハネ受難曲》がラトルの指揮、セラーズの演出により上演!
Photo: Monika Rittershaus
2010年にピーター・セラーズの演出によってザルツブルク・イースター音楽祭とベルリン・フィルハーモニーで上演された《マタイ受難曲》は大反響を呼び、DVD化もされました。今回、セラーズ演出による第2弾として《ヨハネ受難曲》がフィルハーモニーの舞台で上演されました(日本語字幕付き)。「これは演劇ではありません。祈りであり、瞑想なのです」とセラーズは語ります。バリトンのロデリック・ウィリアムズを除き、《マタイ受難曲》と同じ歌手陣でお届けします。
2014年3月1日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルヨハン・セバスティアン・バッハ
《ヨハネ受難曲》カミッラ・ティリング(ソプラノ), マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ), マーク・パドモア(テノール(福音史家)), トピ・レティプー(テノール(アリア)), ロデリック・ウィリアムズ(バリトン(イエス)), クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン(ピラト、ペテロ)), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮), ピーター・セラーズ(演出)
- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、ピーター・セラーズ(聞き手:アンディ・キング=ダブス)
ラトルがブラームス、ドビュッシー、ハースの委嘱作品を指揮
Photo: Monika Rittershaus
サー・サイモン・ラトルが時代も様式も異なる3つの作品を指揮したプログラムの演奏会です。ドビュッシーの交響詩《海》とブラームスの交響曲第3番というラトルお得意のレパートリーのほか、1953年生まれの作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ハースの委嘱作品の初演が注目されます。早い時期から平均律の音階システムに表現の限界を感じていたというハース独自の世界が示されることになるでしょう。
2014年2月22日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルヨハネス・ブラームス
交響曲第3番ヘ長調ゲオルク・フリードリヒ・ハース
《暗い夢》クロード・ドビュッシー
交響詩《海》- 無料映像
ゲオルク・フリードリヒ・ハース(聞き手:ゲッツ・トイチュ)
ラトルがモーツァルト、メシアン、ハイドンを指揮、ソリストは内田光子!
Photo: Monika Rittershaus
首席指揮者サー・サイモン・ラトルによる2014年最初の定期演奏会は、内田光子をソリストに迎えて行われます。モーツァルトのピアノ協奏曲第18番、メシアンの《異国の鳥たち》のほか、サイモン・ラトルがかねてから共感の念を寄せるハイドンの音楽。今回は、交響曲、《天地創造》、及び《十字架上のキリストの最後の7つの言葉》からの抜粋による「想像上のオーケストラの旅」と題した、特別プログラムにてお届けします。
2014年2月15日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル内田光子
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ピアノ協奏曲第18番変ロ長調内田光子(ピアノ)
オリヴィエ・メシアン
ピアノと小管弦楽のための《異国の鳥たち》内田光子(ピアノ)
ヨーゼフ・ハイドン
交響曲第45番、64番、第90番、及び《天地創造》、《十字架上のキリストの最後の7つの言葉》からの抜粋による想像上のオーケストラの旅- 無料映像
内田光子(聞き手:ルートヴィヒ・クヴァント)
第2回レイト・ナイトは「フランスのエスプリ」がテーマ
第2回レイト・ナイトでは、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルのメンバーが「フランスのエスプリ」をテーマにお届けします。リサ・ミルン(ソプラノ)、ソレーヌ・ケーマレック(チェロ)をソリストに迎え、ラヴェル、デュティユー、ドラージュ、イベールによる才気に富んだプログラムをお楽しみください。
2014年1月11日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルローラ・エイキン, ソレーヌ・ケーマレック
モーリス・ラヴェル
《マダガスカル先住民の歌》ローラ・エイキン(ソプラノ)
アンリ・デュティユー
チェロ・ソロのための《ザッハーの名による3つの詩節》ソレーヌ・ケーマレック(チェロ)
モーリス・ドラージュ
ソプラノと楽器アンサンブルのための《4つのインドの詩》ジャック・イベール
ディヴェルティメント
ジルベスター・コンサート2013は舞踏音楽がテーマ
Photo: Holger Kettner
2013年のジルベスター・コンサートは、サー・サイモン・ラトルの指揮による、ブラームス、ドヴォルザーク、ヒンデミットの舞踏音楽をテーマとしたスリリングなプログラムです。さらにハチャトリアンのバレエ音楽《ガヤネー(ガイーヌ)》より、有名な〈剣の舞〉を含む4つの舞曲が演奏されました。
2013年12月31日
ジルベスター・コンサート2013ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲ト短調 op. 46-8アントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲変ロ長調 op. 72-6アントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲ホ短調 op. 72-2アントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲ハ長調 op. 72-7パウル・ヒンデミット
交響的舞曲第3番アラム・ハチャトゥリアン
《ガヤネー》組曲第3番より〈剣の舞〉アラム・ハチャトゥリアン
《ガヤネー》組曲第3番より〈若いクルド人たちの踊り〉アラム・ハチャトゥリアン
《ガヤネー》組曲第1番より〈ガヤネーのアダージョ〉アラム・ハチャトゥリアン · ヨハネス・ブラームス
《ガヤネー》組曲第1番より〈レジンカ〉・ハンガリー舞曲第3番ヘ長調・ハンガリー舞曲第1番ト短調
第1回レイト・ナイトにラベック姉妹が登場
ラトルの肝いりプロジェクト、第1回レイト・ナイトでは、ラテン・アメリカとアメリカの音楽がテーマです。バーンスタイン、ゴリホフ、ストラヴィンスキーの作品は、クラリネット、リズム、南米がキーワード。ゴリホフでは、ラベック姉妹がゴリホフの「マルコ受難曲」の室内オーケストラ版《ナザレーノ》を演奏するほか、ストラヴィンスキーのクラリネット・ソロではアンドレアス・オッテンザマーが活躍します。
2013年12月21日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアンドレアス・オッテンザマー, カティア・ラベック, マリエル・ラベック
イゴール・ストラヴィンスキー
クラリネット・ソロとジャズ・アンサンブルのためのエボニー・コンチェルトアンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)
オスバルド・ゴリホフ
2台のピアノと管弦楽のための《ナザレーノ》(ゴンサロ・グラウ編曲)カティア・ラベック(ピアノ), マリエル・ラベック(ピアノ)
レナード・バーンスタイン
前奏曲、フーガとリフアンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)
ラトル指揮ベルリン・フィルの台北公演、ブルックナーとブーレーズ
2013年11月7日から25日にかけて、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルは、アジア・ツアーを行いました。11月8日に台北の国家音楽庁で行われた、ブルックナーの交響曲第7番とブーレーズの《ノタシオン》のプログラムによる公演が、デジタル・コンサートホールのアーカイブに加わっています。直後の日本ツアーと同プログラムの当公演をどうぞお楽しみください。
2013年11月8日
国家音楽庁(台北)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルピエール・ブーレーズ
《ノタシオン》第1~4、7番アントン・ブルックナー
交響曲第7番ホ長調
ラトルがシューマンの2つの交響曲を指揮、プロコフィエフの協奏曲のソロは樫本大進!
サー・サイモン・ラトルがシューマンの2つの交響曲を指揮しました。第4番は上演が稀な1841年の初稿版で演奏されますが、その透明な響きからブラームスも初稿版の方を好んでいました。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番でソロを担うのは、第1コンサートマスターの樫本大進。同年11月の日本ツアーでも披露されたプログラムをぜひお楽しみください。
2013年11月2日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル樫本大進
ローベルト・シューマン
交響曲第4番ニ短調(1841年の初稿版)セルゲイ・プロコフィエフ
ヴァイオリン協奏曲第1番二長調樫本大進(ヴァイオリン)
ローベルト・シューマン
交響曲第1番変ロ長調《春》- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、シューマンの交響曲について語る
フィルハーモニー50周年記念、ラトルがシェーンベルクの《グレの歌》を指揮!
フィルハーモニー50周年祝祭週間の最後に上演された演目は、シェーンベルク作曲の大作《グレの歌》です。サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルがベルリン放送合唱団、中部ドイツ放送合唱団、ケルンWDR合唱団などの合唱団、さらにソイレ・イソコスキやステファン・グールドといった一流歌手のアンサンブルと共に、万全のキャストでこの上演困難な作品をお届けします。ぜひお聴きください。
2013年10月27日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルソイレ・イソコスキ, カレン・カーギル, ステファン・グールド, ブルクハルト・ウルリヒ, レスター・リンチ, トーマス・クヴァストホフ
アルノルト・シェーンベルク
《グレの歌》ソイレ・イソコスキ(ソプラノ/トーヴェ), カレン・カーギル(メゾソプラノ/山鳩), ステファン・グールド(テノール/ヴァルデマール王), ブルクハルト・ウルリヒ(テノール/道化クラウス), レスター・リンチ(バリトン/農民), トーマス・クヴァストホフ(話者), ベルゲン・コールヴェスト, ベルリン放送合唱団, 中部ドイツ放送合唱団, ケルン放送合唱団, ニコラス・フィンク(合唱指揮)
- 無料映像
トーマス・クヴァストホフ(聞き手:クリストフ・フランケ)
フィルハーモニー50周年ガラ、ラトルがベルリオーズの《葬送と勝利の大交響曲》を指揮!
20世紀と21世紀の多くの作曲家にとって、音楽における空間性は重要なテーマであり続けています。ジェルジュ・リゲティが常に「空間を想起させること」を意識して作曲に励んだと語っているのも、理由なきことではありません。ベルリン・フィルハーモニー竣工50周年のガラ・コンサートでは「空間音楽」をテーマに、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが16世紀のガブリエーリからリームの委嘱作品まで多彩な音楽を披露しました。ベルリオーズの記念碑的な大作《葬送と勝利の大交響曲》も聴き逃せません。
2013年10月20日
フィルハーモニー50周年記念ガラ・コンサートベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベルリン・フィル カラヤン・アカデミー, 内田光子
ジョヴァンニ・ガブリエーリ
第7旋法と第8旋法によるカンツォン(1597年)祝辞
クラウス・ヴォーヴェライト(ベルリン市長), マンフレート・エアハルト(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団友の会理事長), マルティン・ホフマン(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団インテンダント)
ヴォルフガング・リーム
《イン・シュリフトII》(初演)レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ
《トマス・タリスの主題による幻想曲》ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン · ジェルジ・クルターク
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調《幻想曲風に》より第1楽章・クルターク:ピアノと楽器群のための《...幻想曲風に...》ベルリン・フィル カラヤン・アカデミー, 内田光子(ピアノ), ダンカン・ウォード(Rehearsal Conductor)
エクトル・ベルリオーズ
《葬送と勝利の大交響曲》- 無料映像
ベルリン・フィルハーモニーのオープニング(1963年)/ルドルフ・ヴァインスハイマーの回想
フィルハーモニー50周年記念、バッハの《マタイ受難曲》がラトルの指揮で再上演!
ベルリン・フィルハーモニー竣工50周年の祝祭週間のオープニングに際し、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが、ベルリン放送合唱団、ベルリン国立大聖堂児童合唱団、及び第一級のソリストと共にバッハの《マタイ受難曲》を上演しました。2010年4月に上演され、大反響をもたらしたピーター・セラーズの演出による再演だけに、必聴といえるでしょう。
2013年10月19日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルカミッラ・ティリング, マグダレーナ・コジェナー, マーク・パドモア, トピ・レティプー, クリスティアン・ゲルハーヘル, エリック・オーウェンス, ベルリン国立大聖堂少年合唱団, ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー, ピーター・セラーズ
ヨハン・セバスティアン・バッハ
《マタイ受難曲》第1部カミッラ・ティリング(ソプラノ), マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ), マーク・パドモア(テノール(福音史家)), トピ・レティプー(テノール(アリア)), クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン), エリック・オーウェンス, ベルリン国立大聖堂少年合唱団, ベルリン放送合唱団(合唱指揮), サイモン・ハルシー(演出), ピーター・セラーズ(バリトン(アリア))
ヨハン・セバスティアン・バッハ
《マタイ受難曲》第2部カミッラ・ティリング(ソプラノ), マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ), マーク・パドモア(テノール(福音史家)), トピ・レティプー(テノール(アリア)), クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン), エリック・オーウェンス, ベルリン国立大聖堂少年合唱団, ベルリン放送合唱団(合唱指揮), サイモン・ハルシー(演出), ピーター・セラーズ(バリトン(アリア))
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サイモン・ハルシーによる解説
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ピーター・セラーズ(聞き手:マーク・パドモア)
ラトルがルトスワフスキ、マーラー、ヤナーチェクの作品を指揮
ベルリン音楽祭の一環で行われる当演奏会では、中欧を代表する3人の作曲家の作品が取り上げられます。ルトスワフスキの交響曲第2番、マーラーの《さすらう若人の歌》、そしてヤナーチェクのグラゴル・ミサです。サイモン・ラトルはドラマと生命力に満ちあふれたこのグラゴル・ミサをかねてよりを得意としており、ベルリン・フィルとの共演は今回13年ぶりとなります。どうぞご期待ください。
2013年9月8日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルクリスティアン・ゲルハーヘル
ヴィトルト・ルトスワフスキ
交響曲第2番グスタフ・マーラー
《さすらう若人の歌》クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)
レオシュ・ヤナーチェク
グラゴル・ミサルバ・オルゴナーショヴァ(ソプラノ), 藤村実穂子(メゾソプラノ), ステュアート・スケルトン(テノール), クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン), クリスティアン・シュミット(オルガン), ブルノ・チェコ・フィルハーモニー合唱団, ペトル・フィアラ(合唱指揮)
- 無料映像
クリスティアン・ゲルハーヘル(聞き手:アルブレヒト・マイヤー)
- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、ヴィトルト・ルトスワフスキについて語る
ドイツ銀行協賛:シーズン・オープニング・コンサート
ベルリン・フィルの2013/14シーズンは、モーツァルトの「3大交響曲」で幕を開けました。E.T.A.ホフマンが「冥府の深みへと導く音楽」と評した第39番、とりわけ人気の高い第40番、そして18世紀の器楽音楽の真髄と言える第41番《ジュピター》と、モーツァルトは自分のあらゆる作曲技法を注ぎ込み古典派交響曲の最高傑作を書き上げました。サー・サイモン・ラトル指揮による演奏をお楽しみください。
2013年8月23日
2013/14年シーズン開幕コンサートベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル- 無料映像
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
交響曲第39番変ホ長調 - 無料映像
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
交響曲第40番ト短調 - 無料映像
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
交響曲第41番ハ長調 - 無料映像
サー・サイモン・ラトル、2013/14年シーズンについて語る
2013年、スペイン・ツアーの映像がアップ!
2013年6~7月、マドリッドとバルセロナで、ベルリン・フィルのスペイン・ツアーが行われました。ここでは、サー・サイモン・ラトルの指揮で6公演が行われましたが、6月26~28日の3日間には、マドリッド王立歌劇場でベートーヴェンの《第9》が演奏されています。この模様が、デジタル・コンサートホールでさっそく紹介されることになりました。ラトルの《第9》の映像は、これが初めてのものと思われます。
2013年6月28日
マドリッド王立歌劇場ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルマドリード王立劇場合唱団
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第9番ニ短調《合唱付き》カミッラ・ティリング(ソプラノ), ナタリー・シュトゥッツマン(アルト), ディミトリー・イヴァシュシェンコ(バス), ジョゼフ・カイザー(テノール), マドリード王立劇場合唱団
2013年のヴァルトビューネは、ラトル指揮テツラフ独奏で《第9》とメン・コン
Photo: Tama Meyer / EuroArts
2013年のヴァルトビューネ・コンサートは、サー・サイモン・ラトルの指揮でベートーヴェンの交響曲第9番が演奏されました。日本では年末の代名詞となっている《第9》ですが、ヴァルトビューネのさわやかな夏の雰囲気のもとで聴くのも一興。豪華なソリスト陣も聴きものです。前半には、クリスティアン・テツラフのソロで、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が取り上げられています。
2013年6月22日
ヴァルトビューネ・コンサート2013ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルクリスティアン・テツラフ, カミッラ・ティリング, ナタリー・シュトゥッツマン, ジョゼフ・カイザー, ディミトリー・イヴァシュシェンコ, ベルリン放送合唱団
フェリックス・メンデルスゾーン
ヴァイオリン協奏曲ホ短調クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
ヨハン・セバスティアン・バッハ
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調より抜粋クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第9番ニ短調《合唱付き》カミッラ・ティリング(ソプラノ), ナタリー・シュトゥッツマン(アルト), ジョゼフ・カイザー(テノール), ディミトリー・イヴァシュシェンコ(バス), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
パウル・リンケ
《ベルリンの風》
2012/13シーズンの締めくくりは、ラトル指揮によるブリテンの戦争レクイエム!
2012/13年シーズン最後の公演で取り上げられたのは、戦争への悲しみと憎しみを込めたブリテンの集大成ともいえる「戦争レクイエム」。ラテン語の死者のミサのテキストと第一次世界大戦で戦死したウィルフレッド・オーウェンの詩を並列して作曲された特異なレクイエムです。かねてよりこの作品に強い思い入れを持つサー・サイモン・ラトルが、ベルリン・フィルと豪華歌手陣との共演でお届けします。
2013年6月15日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエミリー・マギー, ジョン・マーク・エインズリー, マティアス・ゲルネ, ベルリン放送合唱団
ベンジャミン・ブリテン
戦争レクイエムエミリー・マギー, ジョン・マーク・エインズリー(テノール), マティアス・ゲルネ(バリトン), ベルリン国立大聖堂少年合唱団, ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
- 無料映像
サー・サイモン・ラトル(聞き手:ジェイムズ・ジョリー)
ラトルがブーレーズの《ノタシオン》とブルックナーの交響曲第7番を指揮!
ブーレーズの《ノタシオン》は12曲から成る短いピアノ作品集で、1985年より「進行過程にある作品」としてオーケストラ用に編曲されています。サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが、《ノタシオン》の管弦楽版からの抜粋とブルックナーの交響曲第7番を演奏しました。2013年秋の来日公演と同じプログラムとなった当公演をどうぞお楽しみください。
2013年5月31日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルピエール・ブーレーズ
《ノタシオン》(抜粋)アントン・ブルックナー
交響曲第7番ホ長調- 無料映像
アルブレヒト・デュムリンクによるブーレーズ《ノタシオン》の楽曲解説
- 無料映像
アルブレヒト・デュムリンクによるブルックナー交響曲第7番の楽曲解説
ヨーロッパ・コンサート2013はプラハから
Photo: Monika Rittershaus
2013年のヨーロッパ・コンサートは、古都プラハ城内の絢爛たるスペイン・ホールを舞台に行われました。チェコ出身のメゾソプラノ、マグダレーナ・コジェナーが、ドヴォルザークの《聖書の歌》を歌っているのが注目。後半は、ラトルがベートーヴェンの《田園》を溌剌たる表情で振っています。コンサートの冒頭には、ヴォーン=ウィリアムズの「タリスの主題による幻想曲」が演奏されました。
2013年5月1日
ヨーロッパ・コンサート2013(プラハ城スペイン・ホール)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルマグダレーナ・コジェナー
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ
トマス・タリスの主題による幻想曲アントニン・ドヴォルザーク
聖書の歌(抜粋)マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第6番ヘ長調《田園》
ラトルがディーンの新作とティペットのオラトリオ《われらの時代の子》を指揮!
Photo: Sebastian Hänel
ブレット・ディーンは、かつてベルリン・フィルのヴィオラ奏者として活躍した経歴を持つ作曲家で、当公演にて共同委嘱作品である《ソクラテスの最後の日々》が初演されました。英国人作曲家マイケル・ティペットのオラトリオ《われらの時代の子》は、第2次世界大戦中に独裁や人種主義への抵抗として書かれた、ティペットの代表作の一つ。サー・サイモン・ラトルの指揮と豪華なソリストによる共演をお聴きください。
2013年4月27日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベルリン放送合唱団
ブレット・ディーン
《ソクラテスの最期の日々》サー・ジョン・トムリンソン(バス), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
マイケル・ティペット
オラトリオ《われらの時代の子》サリー・マシューズ(ソプラノ), サラ・ コノリー(コントラルト), マシュー・ポレンザーニ(テノール), サー・ジョン・トムリンソン(バス), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
- 無料映像
ブレット・ディーン
ディーン、《ソクラテス》の作曲作業について語る - 無料映像
サイモン・ハルシー、《われらの時代の子》について語る
ベルリン・フィル教育プログラム10周年記念コンサート、ラトル指揮で《春の祭典》が再び!
2003年から始まったベルリン・フィルの教育プログラム10周年の記念公演です。サイモン・ラトルの指揮により、第1回のダンス・プロジェクトに選ばれたストラヴィンスキーの《春の祭典》が短縮版の形で演奏され、後半はブリテンの子どもオペラ《ノアの洪水》がベルリンの子どもたちによるオーケストラ、合唱によって上演されました。
2013年4月21日
ベルリン・フィル教育プログラム10周年ベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトル- 無料映像
ベンジャミン・ブリテン
子どものための歌劇《ノアの洪水》ベルリンの学校生徒・児童たち, プロとアマチュアの音楽家, サイモン・ハルシー(合唱指揮), ジャスミナ・ハジアーメトヴィク(演出), ラファエル・ヘーガー(アマチュア楽団の指揮), ベルリン国立大聖堂少年合唱団とベルリン・ドイツ・オペラ児童合唱団のソリスト, トーマス・クヴァストホフ(ナレーター/神の声), ギュンター・パペンデル(バスバリトン/ノア), ユーディット・ジモーニス(アルト/ノアの妻)
ラトルが得意の《田園》を指揮!ルトスワフスキのヴァイオリン協奏曲はカヴァコスのソロで
「絵を描くというよりも感情の表出」であると、ベートーヴェンは交響曲第6番《田園》について語っています。サイモン・ラトルは、標題音楽の先駆けと言われるこの作品をかねてより得意としており、ここでも名演奏を披露しています。プログラムの前半ではルトスワフスキの二重協奏曲とデュティユーのヴァイオリン協奏曲が取り上げられ、後者ではアーティスト・イン・レジデンスのレオニダス・カヴァコスが独奏を務めました。
2013年4月20日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルマリー=ピエール・ラングラメ, ジョナサン・ケリー, レオニダス・カヴァコス
ヴィトルト・ルトスワフスキ
オーボエ、ハープ、弦楽合奏のための二重協奏曲マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ), ジョナサン・ケリー(オーボエ)
アンリ・デュティユー
ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲《夢の樹》レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第6番へ長調- 無料映像
レオニダス・カヴァコス(聞き手:マシュー・マクドナルド)
第4回「レイト・ナイト」では、ヒンデミット版《さまよえるオランダ人》序曲を演奏!
2012/13年シーズン第4回のレイトナイト・シリーズでは、ヒンデミットとルトスワフスキの作品が演奏されました。特に取り上げられる機会が珍しいヒンデミット版《さまよえるオランダ人》序曲は、痛快なパロディー作品。ベルリン・フィルのメンバーによる演奏は、機知と笑いに満ちたものとなっています。ルトスワフスキ作曲の13の弦楽独奏のための前奏曲とフーガでは、弦楽奏者1人1人の個人技も大きな聴きものです。
2013年4月13日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルパウル・ヒンデミット
朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された《さまよえるオランダ人》序曲(弦楽四重奏のための)パウル・ヒンデミット
室内音楽第3番マルティン・レール(チェロ)
ヴィトルト・ルトスワフスキ
13の弦楽独奏のための前奏曲とフーガ
2012/13シーズンのハイライト!豪華歌手陣による《魔笛》演奏会形式上演
2013年3月にバーデンバーデン・イースター音楽祭で上演されたモーツァルトの《魔笛》が、演奏会形式の形でフィルハーモニーで上演されました。サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル、そして国際的に著名なソリストによる今回の公演は、オペラ・ファンのみならず、2012/2013年シーズンのハイライトの一つと呼べるものです。
2013年4月7日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルディミトリー・イヴァシュシェンコ, ケイト・ロイヤル, ミヒャエル・ノッジ, パヴォル・ブレスリク
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
歌劇《魔笛》(演奏会形式上演)第1幕ディミトリー・イヴァシュシェンコ(バリトン/ザラストロ), ジョゼ・ファン・ダム(バリトン/弁者), アンドレアス・シャーガー(テノール/第1の僧侶), ジョナサン・レマル(バスバリトン/第2の僧侶), アナ・ドゥルロフスキ(ソプラノ/夜の女王), ケイト・ロイヤル(ソプラノ/パミーナ), アニック・マシス(ソプラノ/第1の侍女), マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/第2の侍女), ナタリー・シュトゥッツマン(アルト/第3の侍女), レグラ・ミューレマン(ソプラノ/パパゲーナ), ミヒャエル・ノッジ(バリトン/パパゲーノ), パヴォル・ブレスリク(テノール/タミーノ), ジェイムズ・エリオット(テノール/モノスタトス), ベンジャミン・ヒューレット(テノール/第1の武者), ダーヴィット・イェルサレム(バスバリトン/第2の武者), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
歌劇《魔笛》(演奏会形式上演)第2幕- 無料映像
サー・サイモン・ラトルによる解説
バーデン=バーデン・イースター音楽祭《魔笛》(カーセン演出)
Photo: Andrea Kremper
ベルリン・フィルの第1回バーデン=バーデン・イースター音楽祭(2013年)は、サー・サイモン・ラトル指揮、ロバート・カーセン演出の《魔笛》で開幕しました。これによって、ザルツブルクに代わる新天地バーデン=バーデンでの、新しい時代がスタートしました。
2013年4月1日
バーデン=バーデン・イースター音楽祭2013ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルディミトリー・イヴァシュシェンコ, パヴォル・ブレスリク, ケイト・ロイヤル, ミヒャエル・ノッジ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
歌劇《魔笛》ディミトリー・イヴァシュシェンコ(バスバリトン/ザラストロ), パヴォル・ブレスリク(テノール/タミーノ), ジョゼ・ファン・ダム(バリトン/弁者), アンドレアス・シャーガー(テノール/第1の僧侶), ジョナサン・レマル(バス/第2の僧侶), アナ・ドゥルロフスキ(ソプラノ/夜の女王), ケイト・ロイヤル(ソプラノ/パミーナ), アニック・マシス(ソプラノ/第1の侍女), マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/第2の侍女), ナタリー・シュトゥッツマン(アルト/第3の侍女), レグラ・ミューレマン(ソプラノ/パパゲーナ), ミヒャエル・ノッジ(バリトン/パパゲーノ), ジェイムズ・エリオット(テノール/モノスタトス), ベンジャミン・ヒューレット(テノール/第1の武者), ダーヴィット・イェルサレム(バスバリトン/第2の武者), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮), ロバート・カーセン(演出), ペトラ・ラインハルト, マイケル・レヴァイン, ピーター・ヴァン・プレート
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サー・サイモン・ラトルによる解説
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ロバート・カーセンによる解説
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制作の舞台裏(ドキュメンタリー)
ラトル指揮によるデュティユー、ルトスワフスキ、そしてシューマンの交響曲第2番
サイモン・ラトルはアンリ・デュティユーの作品をすでに何度も取り上げていますが、今回演奏される《メタボール》は輝かしいオーケストレーションによる一種の変奏作品です。このほか、ハンガリー出身の名手ミクローシュ・ペレーニがソロを務めるルトスワフスキのチェロ協奏曲、さまざまな音楽の力が交互にせめぎあい、輝かしいフィナーレを迎えるシューマンの交響曲第2番が取り上げられます。
2013年2月22日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルミクローシュ・ペレーニ
アンリ・デュティユー
大管弦楽のための《メタボール》ヴィトルト・ルトスワフスキ
チェロと管弦楽のための協奏曲ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)
ローベルト・シューマン
交響曲第2番ハ長調- 無料映像
ミクローシュ・ペレーニ(聞き手:マルティン・メンキング)
ラトル指揮による第12回学校オーケストラ大会
サー・サイモン・ラトル指揮による恒例の第12回学校オーケストラ大会の模様です。ベルリンの6つの学校から成る合同のオーケストラが、ラトルによる公開リハーサルの後に、グリーグの《ペール・ギュント》組曲からの抜粋を披露しました。ラトルによるユーモアあふれる指導、そして生徒たちの真剣な眼差しにご注目ください。
2013年2月17日
青少年オーケストラ大会・エクストラヴァガンツァベルリンの学校オーケストラ団員
サー・サイモン・ラトル- 無料映像
エドヴァルド・グリーグ
《ペール・ギュント》組曲第1および2番より抜粋:〈花嫁の略奪~ペールとイングリ〉、〈朝〉、〈山の魔王の宮殿にて〉サラ・ウィリス(司会)
ラトル指揮でシューマン《ライン》、自らが初演したデュティユーの《コレスポンダンス》を!
サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが、シューマン作曲の交響曲第3番《ライン》とオペラ《ゲノフェーファ》序曲を取り上げます。デュティユーのソプラノとオーケストラのための《コレスポンダンス》は、2003年にラトル指揮ベルリン・フィルによって初演され大成功を収めた作品。現代音楽のスペシャリストとして定評のあるカナダ出身のソプラノ歌手、バーバラ・ハニガンがソロを務めます。
2013年2月16日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルバーバラ・ハニガン
ローベルト・シューマン
《ゲノフェーファ》序曲アンリ・デュティユー
ソプラノとオーケストラのための《コレスポンダンス》バーバラ・ハニガン(ソプラノ)
ローベルト・シューマン
交響曲第3番変ホ長調《ライン》- 無料映像
バーバラ・ハニガン(聞き手:ジョナサン・ケリー)
第3回「レイト・ナイト」は、ハースによる24の楽器のための《イン・ヴェイン》
第2回の「レイトナイト」では、ゲオルク・フリードリヒ・ハースによる24の楽器のための《イン・ヴェイン》が取り上げられました。ハースは、1953年オーストリアのグラーツに生まれた現代作曲家で、微分音を使った作曲技法で知られています。2000年に作曲された《イン・ヴェイン》(無駄に)は、冒頭平均律で始まるものの、いつの間にか微分音に覆われてゆき、平均律の調律システムの均等な半音階とは反対の世界が現れ、聴き手を幻惑に導きます。
2013年1月18日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル カラヤン・アカデミー
サー・サイモン・ラトルゲオルク・フリードリヒ・ハース
24の楽器のための《イン・ヴェイン》- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、ハースの《イン・ヴェイン》について語る
第2回「レイト・ナイト」には、ソプラノのバーバラ・ハニガンが登場!
今回のレイトナイト・シリーズは、ソプラノのバーバラ・ハニガンを迎えて行われました。1923年に作曲されたウォルトンの《ファサード》は、アカデミック風、大衆風、さらにカバレットやジャズなど、さまざまな音楽的要素が盛り込まれた作品集で、この作曲家の名を一躍有名にしました。当夜はヒンデミットの室内音楽第1番のほか、先頃逝去したヘンツェのカンタータ《美しくあること》が取り上げられています。
2012年12月15日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルバーバラ・ハニガン
パウル・ヒンデミット
室内音楽第1番ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ
《美しくあること》バーバラ・ハニガン(指揮・ソプラノ・語り)
ウィリアム・ウォルトン
朗唱と6つの楽器のための《ファサード》(抜粋)バーバラ・ハニガン(語り)
ベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミーの創立40周年記念コンサート
ベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミー創設40周年記念のハイライトを飾ったのが、新旧の奨学生で構成された特別編成のオーケストラによるシンフォニーコンサートです。サー・サイモン・ラトルがベルリンで初めてブルックナーの交響曲第8番を演奏という意味でも、興味深い内容と言えるでしょう。当演奏会は、アカデミーのためのチャリティー公演でもあり、収益はアカデミーの運営に寄付されました。
2012年12月2日
ベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミー創立40周年記念ベルリン・フィル カラヤン・アカデミー
サー・サイモン・ラトルメイソン:フィルハーモニーのための音楽 ブルックナー:交響曲第8番
ラトルがリゲティ、ワーグナー、ドビュッシー、ラヴェル、シューマンの作品を一夜で指揮!
Photo: Michael Trippel
一夜で5人の作曲家の作品が上演される当コンサートは、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの「響きの魔術」を味わう格好の舞台となることでしょう。前半は、ワーグナー、ドビュッシー、ラヴェル、そしてリゲティという、オーケストラの響きを追求した作曲家の作品が並びます。後半のシューマンの《ライン》では、これまであまり評価されることのなかったシューマンのオーケストレーションに新しい光が当てられるかもしれません。
2012年11月13日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジェルジ・リゲティ · リヒャルト・ワーグナー
《アトモスフェール》・《ローエングリン》第1幕への前奏曲クロード・ドビュッシー
舞踏詩《遊戯》モーリス・ラヴェル
《ダフニスとクロエ》第2組曲ローベルト・シューマン
交響曲第3番変ホ長調《ライン》
ラトルがラフマニノフ《鐘》、ストラヴィンスキー《春の祭典》を指揮
Photo: Monika Rittershaus
ストラヴィンスキーとラフマニノフは、2人とも同時代のロシア出身ですが、作曲に対する考えは非常に対照的でした。サイモン・ラトル指揮によるこのコンサートでは、ストラヴィンスキーの革新的なバレエ音楽《春の祭典》とカンタータ《星の王》、そしてラフマニノフの感情豊かな合唱交響曲《鐘》が取り上げられました。この2人の作風の違いを味わう上で絶好の機会と言えるでしょう。
2012年11月9日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルセルゲイ・ラフマニノフ
独唱、合唱、管弦楽のための《鐘》ルバ・オルゴナーショヴァ(ソプラノ), ドミトリー・ポポフ(合唱指揮), ミハイル・ペトレンコ(バス), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(chorus master)
イゴール・ストラヴィンスキー
カンタータ《星の王》ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
イゴール・ストラヴィンスキー
バレエ《春の祭典》(1947年改訂版)- 無料映像
サー・サイモン・ラトル(聞き手:サイモン・ハルシー)
ラトルがヴィットマン《フリュート・アン・スイート》、ベートーヴェン 交響曲第7番を指揮
ラトルが得意とする、ハイドン、ベートーヴェンと現代音楽のプログラムです。ヴィットマンの《フリュート・アン・スイート》は、2011年にクリーヴランド管で初演されたフルート協奏曲。ベルリン・フィルのソロ・フルート奏者エマニュエル・パユが輝かしい音色を聴かせます。ハイドン「交響曲第95番」、ベートーヴェン「交響曲第7番」では、ラトルの清新な感性が光ります。
2012年9月23日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエマニュエル・パユ
ヨーゼフ・ハイドン
交響曲第95番ハ短調イェルク・ヴィトマン
《フリュート・アン・スイート》(欧州初演)エマニュエル・パユ(フルート)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第7番イ長調- 無料映像
イェルク・ヴィットマン(聞き手:エマニュエル・パユ)
ラトルがガーシュウィンの《ポギーとベス》を指揮!主演はホワイトとムーア
2012年のベルリン・ムジークフェストのテーマは「アメリカ音楽」ですが、そのハイライトがガーシュウィンのオペラ《ボギーとベス》の演奏会形式上演でした。サー・サイモン・ラトルは、それまでにもガーシュウィンを頻繫に取り上げてきましたが、《ボギーとベス》の全曲を上演するのはこの時が初めて。ボギー役には、この役を得意とするサー・ウィラード・ホワイト、ベス役にはミーシャ・ブルガーゴーズマンのキャンセルを受け、ラトニア・ムーアが迎えられています。
2012年9月17日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルサー・ウィラード・ホワイト, ラトニア・ムーア
ジョージ・ガーシュウィン
歌劇《ポギーとベス》(演奏会形式上演)サー・ウィラード・ホワイト(バス・バリトン/ポーギー), アンドレア・ベイカー(ソプラノ/セレーナ), ハワード・ハスキン(テノール/スポーティン・ライフ), ラトニア・ムーア(ソプラノ/ベス), ジョン・フルトン(テノール/ロビンズ), レスター・リンチ(バリトン/クラウン), エンジェル・ブルー(ソプラノ/クララ), ロドニー・クラーク(バリトン/ジェイク), マイケル・レディング(バリトン/ジム), ティチナ・ヴォーン(メゾソプラノ/マリア), ネーション・コーラス「ケープタウン・オペラ・ヴォイス」(キャットフィッシュ・ロウ), アルバート・ホーン(合唱指揮)
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ラトル&ホワイト(聞き手:サラ・ウィリス)
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メイキング・オブ《ボギーとベス》
2012/13年シーズン開幕コンサートはラトル指揮ストスワフスキ「第3」
Photo: Peter Adamik
2012/13年シーズンの開幕コンサートは、例年通りドイツ銀行の協賛で開催されました。プログラムはイエフィム・ブロンフマンのピアノでブラームスのピアノ協奏曲第2番、ルトスワフスキの交響曲第3番という組み合わせ。指揮はもちろん、サー・サイモン・ラトル。ベルリン・フィルの新シーズン開幕公演ならではの華やかな雰囲気と共にお楽しみください。
2012年8月24日
2012/13年シーズン開幕コンサートベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルイェフィム・ブロンフマン
ヨハネス・ブラームス
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)
ヴィトルト・ルトスワフスキ
交響曲第3番- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、ルトスワフスキを語る
ラトルが《ワルキューレ》を演奏会形式で指揮。欧州の名ワーグナー歌手が集結
2012年5月はシーズン終幕のハイライトが続きましたが、この演奏会形式の《ワルキューレ》もそのひとつと言えるでしょう。ラトルとベルリン・フィルのパワフルでゴージャスなサウンドで聴くワーグナー。これ以上誘惑的なプログラムがあるでしょうか。エクサン・プロヴァンス、ザルツブルクでも上演された演目ですが、今回はキャストの大半が変わり、ヘルリツィウス、エルスナー、ステンスヴォルド等欧州で注目を集めている歌手が勢ぞろいしました。
2012年5月27日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルクリスティアン・エルスナー, テリエ・ステンスヴォルド, エヴァ=マリア・ウェストブレーク, エヴェリン・ヘルリツィウス
リヒャルト・ワーグナー
楽劇《ワルキューレ》第1幕(演奏会形式上演)クリスティアン・エルスナー(テノール), ミハイル・ペトレンコ(バス), テリエ・ステンスヴォルド(バス/ヴォータン), エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ), エヴェリン・ヘルリツィウス(ソプラノ), リッリ・パーシキヴィ(メゾソプラノ), スーザン・フォスター(ソプラノ/ヘルムヴィーゲ), ヨアンナ・ポラツコヴァ(ソプラノ/ゲルヒルデ), アンナ・ガーブラー(ソプラノ/オルトリンデ), ジュリーアン・ヤング(メゾソプラノ/ヴァルトラウテ), ハイケ・グレッツィンガー(メゾソプラノ/ジークルーネ), アネッテ・ボード(メゾソプラノ/ロスヴァイセ), エーファ・フォーゲル(メゾソプラノ), アンドレア・ベイカー(ソプラノ)
リヒャルト・ワーグナー
楽劇《ワルキューレ》第2幕(演奏会形式上演)クリスティアン・エルスナー(テノール), ミハイル・ペトレンコ(バス), テリエ・ステンスヴォルド(バス/ヴォータン), エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ), エヴェリン・ヘルリツィウス(ソプラノ), リッリ・パーシキヴィ(メゾソプラノ), スーザン・フォスター(ソプラノ/ヘルムヴィーゲ), ヨアンナ・ポラツコヴァ(ソプラノ/ゲルヒルデ), アンナ・ガーブラー(ソプラノ/オルトリンデ), ジュリーアン・ヤング(メゾソプラノ/ヴァルトラウテ), ハイケ・グレッツィンガー(メゾソプラノ/ジークルーネ), アネッテ・ボード(メゾソプラノ/ロスヴァイセ), エーファ・フォーゲル(メゾソプラノ), アンドレア・ベイカー(ソプラノ)
リヒャルト・ワーグナー
楽劇《ワルキューレ》第3幕(演奏会形式上演)クリスティアン・エルスナー(テノール/ジークムント), ミハイル・ペトレンコ(バス/フンディング), テリエ・ステンスヴォルド(バス/ヴォータン), エヴァ=マリア・ウェストブレーク(ソプラノ/ジークリンデ), エヴェリン・ヘルリツィウス(ソプラノ/ブリュンヒルデ), リッリ・パーシキヴィ(メゾソプラノ/フリッカ), スーザン・フォスター(ソプラノ/ヘルムヴィーゲ), ヨアンナ・ポラツコヴァ(ソプラノ/ゲルヒルデ), アンナ・ガーブラー(ソプラノ/オルトリンデ), ジュリーアン・ヤング(メゾソプラノ/ヴァルトラウテ), ハイケ・グレッツィンガー(メゾソプラノ/ジークルーネ), アネッテ・ボード(メゾソプラノ/ロスヴァイセ), エーファ・フォーゲル(メゾソプラノ/グリムゲルデ), アンドレア・ベイカー(メゾソプラノ/シュヴェルトライテ)
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サー・サイモン・ラトルによる作品解説(その1)
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サー・サイモン・ラトルによる作品解説(その2)
ダンス・プロジェクト《カルメン》
2012年夏、教育プログラム「未来@ベルリン・フィル」のダンス・プロジェクトで、サシャ・ヴァルツ振付、ビゼー作曲(シチェドリン編曲)による《カルメン》が上演されました。サシャ・ヴァルツは、今日の舞踏界においてもっとも影響力を持つ振付家のひとり。彼女は《カルメン》の踊りをスペインの民族舞踊として解釈するのではなく、舞台をベルリンの路上に移し換えました。それにより、ビゼーの物語が生き生きとした現代の物語としてよみがえったのです。
2012年5月26日
ダンス・プロジェクト(ベルリン・アリーナ)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルサシャ・ヴァルツ
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ロディオン・シチェドリン
《カルメン》組曲サシャ・ヴァルツ
ザルツブルク・イースター音楽祭の《カルメン》が、ベルリンで演奏会形式上演!
ザルツブルク・イースター音楽祭のオペラは、サー・サイモン・ラトル指揮のビゼー《カルメン》でした。音楽祭終了後、ベルリンで全曲が演奏会形式上演されます。主役を務めたのは、マグダレーナ・コジェナー。彼女が舞台でこの役を歌うのは、ザルツブルクが初めてでした。相手役は、今や欧州、アメリカで大スターのヨナス・カウフマンです。フランスものを得意とするラトルの指揮も、聴き逃せません。
2012年4月21日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルマグダレーナ・コジェナー, ヨナス・カウフマン
ジョルジュ・ビゼー
歌劇《カルメン》(演奏会形式上演)マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/カルメン), ヨナス・カウフマン(テノール/ドン・ホセ), ゲニア・キューマイアー(ソプラノ/ミカエラ), コスタス・スモリジナス(バリトン/エスカミリオ), クリスティアン・ヴァン・ホルン(バスバリトン/スニガ), アンドレ・シューエン(バスバリトン/モラレス), クリスティーナ・ランツハンマー(ソプラノ/フラスキータ), レイチェル・フレンケル(メゾソプラノ/メルセデス), ジャン=ポール・フシェクール(テノール/ラメンダード), シモーネ・デル・サルヴィオ(バリトン/ダンカイロ), ベルリン国立歌劇場児童合唱団, ヴィンツェンツ・ヴェイセンブルガー(合唱指揮), エバーハルト・フリードリヒ(合唱指揮)
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ドキュメンタリー「ベルリン・フィルハーモニーでの《カルメン》」
ラトル&ペライアがシューマンで共演。後半は、フォーレのレクイエム
2011/12年シーズン、ベルリン・フィルでは、イタリアの作曲家ベリオの作品を集中的に取り上げました。当晩はベリオのほか、シューマン、フォーレの作品を組み合わせたプログラム。有名なシューマンのピアノ協奏曲では、巨匠マレイ・ペライアがソロを務めています。ペライアはこのシーズン、ベルリン・フィルのピアニスト・イン・レジデンスも務めており、室内楽やソロ・リサイタルにも登場しています。
2012年4月14日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルマレイ・ペライア, ケイト・ロイヤル, クリスティアン・ゲルハーヘル, ベルリン放送合唱団
ルチアーノ・ベリオ
ソプラノと器楽のための《エ・ヴォ》バーバラ・ベルク(ソプラノ)
ローベルト・シューマン
《夜の歌》ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
ローベルト・シューマン
ピアノ協奏曲イ短調マレイ・ペライア(ピアノ)
ルチアーノ・ベリオ
メゾソプラノと5人の器楽奏者のための《おお、キング》ケイト・ロイヤル(ソプラノ)
ガブリエル・フォーレ
レクイエムケイト・ロイヤル(ソプラノ), クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
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マレイ・ペライア(聞き手:サラ・ウィリス)
ラトルがマーラーの交響曲第2番《復活》を指揮
グスタフ・マーラーの「交響曲第2番《復活》」は1895年、ベルリン・フィルにより初演されました。またこの作品は、サー・サイモン・ラトルのキャリアにおいても、重要な位置を占めています。マーラー・ツィクルス(2009~10年)でも上演されていますが、この演奏会では、ご好評にお応えしてリバイバル演奏が行われました。
2012年2月18日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルカミッラ・ティリング, ベルナルダ・フィンク, ベルリン放送合唱団
フーゴー・ヴォルフ
3つの合唱曲: 《妖精の歌》・《炎の騎士》・《春の合唱》カミッラ・ティリング(ソプラノ), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
グスタフ・マーラー
交響曲第2番ハ短調《復活》カミッラ・ティリング(ソプラノ), ベルナルダ・フィンク(メゾソプラノ), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
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サイモン・ハルシーによる作品解説
ラトルが交響詩の傑作4作を一晩で演奏!
Photo: Monika Rittershaus
当演奏会では、サー・サイモン・ラトルがフランス、チェコ、オーストリア、イギリスの4人の作曲家による標題音楽を演奏しました。ドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》、ドヴォルザークの《黄金の紡ぎ車》、シェーンベルクの《浄夜》、エルガーの《エニグマ変奏曲》が音の絵画館のように並び、お国柄や音楽性の違いを堪能できるプログラムとなっています。
2012年2月16日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルクロード・ドビュッシー
《牧神の午後への前奏曲》アントニン・ドヴォルザーク
《黄金の紡ぎ車》アルノルト・シェーンベルク
《浄夜》(1943年版)エドワード・エルガー
《エニグマ変奏曲》
ラトルがブルックナー「第9」第4楽章補筆完成版を指揮!
サー・サイモン・ラトルが、ブルックナー「交響曲第9番」の第4楽章補筆完成版(サマーレ、フィリップス、コールス、マッズーカによる完成版)を指揮しました。最新の研究の結果が生かされたクリティカル・エディションによる演奏であり、ブルックナー・ファンには必聴のプログラム。2011/12年シーズン最大の話題のひとつです。
2012年2月9日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアントン・ブルックナー
交響曲第9番(サマーレ、フィリップス、コールス、マッズーカによる4楽章完成版/1985-2008年・2010年改訂)- 無料映像
ラトル、ブルックナー「交響曲第9番」4楽章完成版について語る
ラトルとコジェナーが、マーラー、ドヴォルザーク、ラヴェルで共演
サー・サイモン・ラトルが、プライベートの伴侶であるマグダレーナ・コジェナーと共演し、マーラー、ドヴォルザーク、ラヴェルの歌曲を演奏しました。マーラーのリュッケルト歌曲集は、メゾソプラノにとって重要なレパートリーのひとつ。一方ドヴォルザークの《聖書の歌》は彼女の故郷チェコの作品です。またラヴェルの《シェヘラザード》は、彼女の十八番。クリスタルに輝くナチュラル・ヴォイスに魅了されます。
2012年1月27日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルマグダレーナ・コジェナー, オラフ・マニンガー
モーリス・ラヴェル
《クープランの墓》クラウス・ヴァレンドルフ(解説)
アントニン・ドヴォルザーク
《聖書の歌》マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
グスタフ・マーラー
リュッケルト歌曲集マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
フランツ・シューベルト
交響曲第7番ロ短調《未完成》ルチアーノ・ベリオ
《夢の回帰》オラフ・マニンガー(チェロ), ベルリン・フィル カラヤン・アカデミー
モーリス・ラヴェル
《シェヘラザード》マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
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マグダレーナ・コジェナーとサー・サイモン・ラトルによる作品解説
2011年ジルベスター・コンサートは、キーシンが登場
Photo: Holger Kettner
2011年のジルベスター・コンサートは、首席指揮者サー・サイモン・ラトルの指揮で開催されました。ジルベスターのテーマである「ダンス音楽」が周囲を固めるなか、コンサートの真ん中で演奏されるのが、グリーグの「ピアノ協奏曲」。ソリストは、日本でも人気の高いエフゲニー・キーシンが務めています。キーシンがベルリン・フィルに登場するのは、90年代以降、10数年ぶりのことでした。
2011年12月31日
ジルベスター・コンサート2011ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエフゲニー・キーシン
アントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲ハ長調 op. 46-1エドヴァルド・グリーグ
交響的舞曲第2番イ長調エドヴァルド・グリーグ
ピアノ協奏曲イ短調エフゲニー・キーシン(ピアノ)
モーリス・ラヴェル
《道化師の朝の歌》リヒャルト・シュトラウス
《サロメ》より7つのヴェールの踊りイゴール・ストラヴィンスキー
《火の鳥》よりバレエ組曲ヨハネス・ブラームス
ハンガリー舞曲第1番ト短調アントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲ホ短調 op. 72-2
マーラー・ツィクルス完結編!ラトルの《大地の歌》
先のシーズンより進められてきたサー・サイモン・ラトルとベルリンフィルのマーラー・ツィクルスは、今回の《大地の歌》で完結しました。この演奏会では、G・フィンリー、S・スケルトン、A・S・フォン・オッターの有名ソリストが参加し、極めて豪華なフィナーレとなります。ラトルは、これまでこの作品はバリトン版で演奏することが多く、メゾによる上演は、ベルリンでも初めてでした。生と死の神秘を謳ったヤナーチェクの《利口な女狐の物語》の最終場面を並べているのが、ラトルならではのプログラミングといえます。
2011年12月17日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジェラルド・フィンリー, アンネ・ソフィー・フォン・オッター, ステュアート・スケルトン
レオシュ・ヤナーチェク
歌劇《利口な雌狐の物語》から最終場面ジェラルド・フィンリー(バスバリトン)
グスタフ・マーラー
《大地の歌》アンネ・ソフィー・フォン・オッター(メゾソプラノ), ステュアート・スケルトン(テノール)
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アンネ・ソフィー・フォン・オッター(聞き手:クリストフ・ハルトマン)
第2回「レイト・ナイト」をラトル指揮で楽しむ!
2011年10月にスタートしたこのシーズンの新機軸「レイト・ナイト」が、第2回目を迎えました。ベルリン・フィルの定期演奏会の後に、さらに室内楽を中心としたコンサートを行なうという当シリーズは、すでにベルリンで大きな反響を呼んでいます。今回は、サー・サイモン・ラトルの指揮のもとで、リゲティ、ベリオ、ウンスク・チンの作品が演奏されました。
2011年12月10日
Late Night at the Philharmonieベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルサラ・サン, アンドレアス・ブーシャッツ
ジェルジ・リゲティ
3人の歌手と7つの楽器のための《アヴァンチュール》サラ・サン(ソプラノ), トゥルイケ・ファン・デア・ペール(メゾソプラノ), ギエルモ・アンソレナ(バリトン)
ルチアーノ・ベリオ
《セクエンツァVIII》アンドレアス・ブーシャッツ(ヴァイオリン)
ウンスク・チン
ソプラノとアンサンブルのための言葉遊び《アクロスティヒョン》サラ・サン(ソプラノ)
ジェルジ・リゲティ
3人の歌手と7つの楽器のための《ヌーヴェル・アヴァンチュール》サラ・サン(ソプラノ), トゥルイケ・ファン・デア・ペール(メゾソプラノ), ギエルモ・アンソレナ(バリトン)
2011年アジア・ツアー:台湾でのブルックナー「第9」、細川《開花の時》他
2011年11月のアジア・ツアーより、台湾での公演映像がもう1本アップされることになりました。ここでは、サー・サイモン・ラトルの指揮により、ブルックナー「交響曲第9番、細川俊夫「ホルン協奏曲《開花の時》」、ラヴェル《道化師の朝の歌》が演奏されています。この映像の登場で、来日公演の演目がすべてDCHでご覧になれることになりました。
2011年11月19日
国家音楽庁(台北)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルシュテファン・ドール
モーリス・ラヴェル
《道化師の朝の歌》細川俊夫
ホルン協奏曲《開花の時》シュテファン・ドール(ホルン)
アントン・ブルックナー
交響曲第9番ニ短調
台湾でのマーラー「第9」がアーカイブに恒常的にアップ決定
Photo: Monika Rittershaus
アジア・ツアー中の11月18日に行なわれた台湾でのマーラー「交響曲第9番」の演奏会が、DCHのアーカイブにアップされることになりました。この演奏会はライブ中継のみの予定でしたが、絶大な反響を受けて、急遽変更となった次第です。国立中正文化センターでの演奏は、現地の音楽ファン、そしてライブビューイングに集まった1万人の聴衆に歓呼をもって迎えられています。
2011年11月18日
国家音楽庁(台北)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルグスタフ・マーラー
交響曲第9番ニ長調
来日直前に演奏されたラトルのマーラー「第9」
2011年11月22日から、ベルリン・フィルの3年ぶりの日本公演が行なわれました。その主要演目のひとつであるマーラーの「交響曲第9番」がまずベルリンで取り上げられ、デジタル・コンサートホールで中継されています。これはラトルのマーラー・ツィクルスの大詰めをマークするものでもあり、シリーズのなかでも特に成果が期待されました。ラトルの円熟、そしてベルリン・フィルとの関係の成熟が、新しい時代の名演を聴かせてくれるに違いありません。
2011年11月5日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルヘルムート・ラッヘンマン
オーケストラのためのタブローグスタフ・マーラー
交響曲第9番ニ長調- 無料映像
ヘルムート・ラッヘンマン(聞き手:キャサリン・ミリケン)
「レイト・ナイト」シリーズがスタート!
2011/12年シーズンのベルリン・フィルの新機軸のひとつは、「レイト・ナイト」シリーズです。これは通常の定期演奏会の終了後に、夜10時半からさらにコンサートを行なう、というもの。第1回は、アーノンクールの演奏会の後に、ベルリン・フィル団員、サー・サイモン・ラトル(指揮)、マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)、オラフ・オット(トロンボーン)が出演しました。
2011年10月29日
レイト・ナイト・コンサートベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトルマグダレーナ・コジェナー, オラフ・オット
マヌエル・デ・ファリャ
声楽、フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープのための《プシュケ》マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
ルイージ・ダラピッコラ
《ピッコラ・ムジカ・ノットゥルナ》ルチアーノ・ベリオ
《セクエンツァV》オラフ・オット(トロンボーン)
ルチアーノ・ベリオ
メゾソプラノと7つの楽器のためのフォーク・ソングスマグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ)
ラトルがハーヴェイの新作《世界のエトス》を初演!
イギリスの作曲家ジョナサン・ハーヴェイが、スイスの神学者ハンス・キュングのリブレットによるオラトリオ《世界のエトス》を作曲しました。世界の諸宗教の融和と未来へのヴィジョンを扱ったこの作品を、サー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルが世界初演しました。
2011年10月15日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルデイル・デュージング, ベルリン放送合唱団
ジョナサン・ハーヴェイ
《世界のエトス》デイル・デュージング(語り), ベルリン・ヘンデル・ギムナジウム児童合唱団, ヤン・オルベルク(合唱指揮), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮), ハンス・キュング(Concept and text)
- 無料映像
サイモン・ハルシーによる作品解説
ラトルがマーラーの《一千人の交響曲》を指揮
Photo: Kai Bienert
サー・サイモン・ラトルのマーラー・ツィクルスも、いよいよ佳境に到達します。今回上演される「交響曲第8番」は、大編成のオーケストラに加え、8人のソリスト、少年合唱を含む大合唱が必要とされることから、《一千人の交響曲》と呼ばれています。ベルリンのような音楽都市でも上演がまれなことから、本公演は数ヶ月前よりすべてソールドアウトとなっていました。デジタル・コンサートホールで生々しい音響空間をご体験ください。
2011年9月18日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベルリン放送合唱団, ベルリン国立大聖堂少年合唱団
アントーニオ・ロッティ
《十字架につけられ》ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
トーマス・タリス
《我、御身よりほか望みなし》8つの5声部(40声部)合唱からなるモテットベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
グスタフ・マーラー
交響曲第8番変ホ長調《一千人の交響曲》エリカ・ズンネガルド(バリトン), スーザン・ブーロック(ソプラノ), アンナ・プロハスカ(ソプラノ), リッリ・パーシキヴィ(ソプラノ), ナタリー・シュトゥッツマン(アルト), ヨハン・ボータ(バス), デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バリトン), ジョン・レリエ(バリトン), 中部ドイツ放送合唱団, ハワード・アーマン(合唱指揮), ベルリン国立大聖堂少年合唱団, ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
- 無料映像
サー・サイモン・ラトルによる作品解説
ドイツ銀行協賛。シーズン開幕コンサート
サー・サイモン・ラトルのマーラー・ツィクルス後半戦です。2011年末までに交響曲第7番から9番、《大地の歌》が演奏されましたが、シーズン開幕演奏会の第7番は、ラトルが以前から得意としてきたレパートリーです。ベルリン・フィル首席指揮者決定の直前にも演奏していますが、この年の演奏はさらに成熟度を高めています。
2011年8月26日
2011/12年シーズン開幕コンサートベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルグスタフ・マーラー
交響曲第7番ホ短調- 無料映像
ベルリン・フィル団員、夏休みと2011/12年シーズンについて語る
ラトルのマーラー「第6」
ラトルは1987年11月のベルリン・フィル・デビューでマーラーの「第6交響曲」を指揮しました。それ以降は、2005年にウィーン・フィルとベルリン・フィルの初共演の際に指揮したきり。つまり、彼にとって非常に重要な機会で取り上げてきた作品ですが、作曲したマーラー自身にとっても大きな転機となった曲といえるでしょう。コンサート前半では、マーラーの「第6」と関係の深い、ベルクの「管弦楽のための3つの小品」が演奏されています。
2011年6月2日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアルバン・ベルク
管弦楽のための3つの小品グスタフ・マーラー
交響曲第6番- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、ベルリン・フィルの2011/12年シーズンを語る
ヨーロッパ・コンサート2011は、ラトル指揮でマドリッドから
毎年5月1日に行われるベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサートは、2011年はスペインのマドリッドで開催されました。シャブリエの狂詩曲《スペイン》、ラフマニノフの交響曲第2番、ロドリーゴのアランフェス協奏曲というスペイン色を交えたプログラムを、サー・サイモン・ラトルが指揮しています。アランフェス協奏曲のソリストは、フラメンコ界のスーパー・ギタリストと呼ばれるカニサレスです。
2011年5月1日
ヨーロッパ・コンサート2011(マドリッド)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルカニサレス
エマニュエル・シャブリエ
狂詩曲《スペイン》ホアキン・ロドリーゴ
アランフェス協奏曲カニサレス(ギター)
セルゲイ・ラフマニノフ
交響曲第2番ホ短調
ラトルがマーラーの交響曲第5番を指揮
サー・サイモン・ラトルのマーラー・ツィクルスも、中間地点に当たる「交響曲第5番」に達しました。この曲、とりわけ第4楽章アダージェットは、ヴィスコンティの映画『ベニスに死す』で有名になりましたが、そこでは音楽は、人生への惜別のモチーフとして使われています。これに対しマーラー本人は、この楽章を妻アルマへの愛の表現として作曲しています。演奏会の前半では、パーセルの「メアリー女王のための葬送音楽」が演奏されています。
2011年4月7日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルヘンリー・パーセル
メアリー女王のための葬送音楽RIAS室内合唱団, ハンス=クリストフ・ラーデマン(合唱指揮)
グスタフ・マーラー
交響曲第5番- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、マーラーの交響曲を語る(第2部)
東日本大震災:ラトルとバレンボイムによる救済募金コンサート
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とベルリン・シュターツカペレは、すでに数限りなく日本に客演していますが、東日本大震災を受けて、サー・サイモン・ラトルとダニエル・バレンボイムの指揮で救済募金コンサートを実施しました。前半では、バレンボイムとベルリン・シュターツカペレが、チャイコフスキーの「交響曲第6番《悲愴》」を演奏。後半では、ラトルとベルリン・フィルがブラームスの「交響曲第4番」を演奏しました。演奏会およびライブ配信の収益は、すべてユニセフ(国連児童基金)に寄付され、現地の子供たちに送られています。
2011年3月29日
ユニセフ救済募金コンサートダニエル・バレンボイム, ベルリン・シュターツカペレ, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, サー・サイモン・ラトル
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
交響曲第6番《悲愴》ダニエル・バレンボイム(指揮), ベルリン・シュターツカペレ
ヨハネス・ブラームス
交響曲第4番ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, サー・サイモン・ラトル(指揮)
- 無料映像
クリスティアン・シュナイダー(ドイツ・ユニセフ。聞き手:アンドレアス・ヴィットマン)
ラトルの《サロメ》全曲
2011年のザルツブルク・イースター音楽祭では、リヒャルト・シュトラウスの《サロメ》がサー・サイモン・ラトルの指揮で演奏されましたが、その前にベルリンでも2回、演奏会形式で取り上げられました。ラトルにとっては、70年代にカラヤンが同じくザルツブルクで取り上げ、大成功を収めた作品だけに、力の入るところです。
2011年3月28日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルスティーグ・アナーセン, ハンナ・シュヴァルツ, エミリー・マギー, イエン・パターソン, パヴォル・ブレスリク
リヒャルト・シュトラウス
楽劇《サロメ》(演奏会形式上演)スティーグ・アナーセン(テノール/ヘロデス), ハンナ・シュヴァルツ(メゾソプラノ/ヘロディアス), エミリー・マギー(ソプラノ/サロメ), イエン・パターソン(バスバリトン/ヨハナーン), パヴォル・ブレスリク(テノール/ナラボート), リナート・シャハム(メゾソプラノ/小姓), ブルクハルト・ウルリヒ(テノール/第1のユダヤ人), ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール/第2のユダヤ人), ティモシー・ロビンソン(テノール/第3のユダヤ人), マルセル・ベークマン(テノール/第4のユダヤ人), リヒャルト・ヴィーゴルト(バス/第5のユダヤ人), ラインハルト・ハーゲン(バス/第1のナザレ人), アンドレ・シューエン(バスバリトン/第2のナザレ人・カッパドキア人), ガボール・ブレッツ(バス/第1の兵士), ヴィルヘルム・シュヴィングハンマー(バス/第2の兵士)
ラトルのマーラー「交響曲第4番」。ソロはCh・シェーファー
ラトルのマーラー・ツィクルスもすでに「交響曲第4番」に到達しましたが、この演奏会ではストラヴィンスキーの《ミューズの神を率いるアポロ》との組み合わせで演奏されました。両曲とも、古典主義的なシンプルさを示す作品であり、ラトルのプログラミングが光ります。マーラーのソプラノ・ソロは、ドイツを代表するリリック・ソプラノのクリスティーネ・シェーファーが務めます。
2011年2月18日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルクリスティーネ・シェーファー
イゴール・ストラヴィンスキー
バレエ《ミューズの神を率いるアポロ》グスタフ・マーラー
交響曲第4番クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)
- 無料映像
サー・サイモン・ラトル、マーラーの交響曲を語る(第1部)
細川俊夫のホルン協奏曲が、ラトルの指揮で初演
2011年2月中旬の演奏会の大きな話題は、細川俊夫のホルン協奏曲《開花の時》がサー・サイモン・ラトルにより世界初演されたことでした。ベルリン・フィルではこれまでにも日本人の作品を演奏していますが、今回はベルリン・フィル自身による委嘱作品であり、国際的にも大きく注目されるものと言えるでしょう(独奏は、当団のソロ・ホルン奏者シュテファン・ドール)。これを取り巻くのが古典期から初期ロマン派を代表する交響曲、ハイドンの交響曲第99番とシューベルトの《グレイト》です。
2011年2月12日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルシュテファン・ドール
ヨーゼフ・ハイドン
交響曲第99番細川俊夫
ホルン協奏曲《開花の時》(財団法人ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バービカン・センター、アムステルダム・コンセルトヘボウ委嘱作品)シュテファン・ドール(ホルン)
フランツ・シューベルト
交響曲第8番ハ長調《グレート》- 無料映像
細川俊夫(聞き手:シュテファン・ドール)
- 無料映像
シュテファン・ドール(聞き手:サラ・ウィリス)
ラトルのマーラー「交響曲第3番」
2010/11年シーズンのサー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルのマーラー・ツィクルスも第3回目を迎え、ここでは交響曲第3番が取り上げられました。このコンビが同曲を演奏するのは、今回が初めて。ソリストには、日本でも人気の高いナタリー・シュトゥッツマンが登場します。プログラムの前半には、ブラームス《ハープが豊かに鳴り響く》とヴォルフの《妖精の歌》が取り上げられました。
2011年2月5日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルナタリー・シュトゥッツマン
ヨハネス・ブラームス
《ハープが豊かに鳴り響く》ベルリン放送合唱団女声団員, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
フーゴー・ヴォルフ
《妖精の歌》アンケ・ヘルマン(ソプラノ), ベルリン放送合唱団女声団員, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
グスタフ・マーラー
交響曲第3番ナタリー・シュトゥッツマン(アルト), ベルリン国立大聖堂少年合唱団, ベルリン放送合唱団女声団員, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
- 無料映像
サイモン・ハルシーによる楽曲解説
ラトルがオーケストラ・アカデミー団員と《大地の歌》(室内オケ版)を上演
ベルリン・フィルのオーケストラ・アカデミーは、毎年サー・サイモン・ラトルの指揮で演奏会を行っていますが、今回はマーラーの《大地の歌》を演奏。グレン・コーティーズによる室内オーケストラ版の響きは、オリジナルとの差をほとんど感じさせません。マグダレーナ・コジェナーがソロを担当しているのも、大注目です。プログラムの前半では、ヘンツェのヴァイオリン協奏曲第2番が演奏されています。
2011年1月30日ベルリン・フィル カラヤン・アカデミー
サー・サイモン・ラトルガイ・ブラウンシュタイン, マグダレーナ・コジェナー, アンドリュー・ステイプルズ
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ
ヴァイオリン協奏曲第2番ガイ・ブラウンシュタイン(ヴァイオリン), ヴォルフラム・テスマー(バリトン)
グスタフ・マーラー
《大地の歌》(グレン・コーティーズによる室内オーケストラ版)マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ), アンドリュー・ステイプルズ(テノール)
ラトルのフォーレとシューマン
このコンサートは、契約上の理由によりライブ中継されませんでしたが、アーカイブ映像として視聴が可能になりました。ここでは、サー・サイモン・ラトルがフォーレの《ペレアスとメリザンド》とシューマンの交響曲第2番を指揮しています。フォーレの《ペレアスとメリザンド》は、ラトルとしては比較的珍しいプログラムで、ベルリンでの演奏は今回が初めてとなります。
2011年1月21日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルガブリエル・フォーレ
組曲《ペレアスとメリザンド》 op. 80ローベルト・シューマン
交響曲第2番ハ長調
ラトル指揮によるシンガポールでの遠征コンサート
Photo: Monika Rittershaus
2010年11月、ベルリン・フィルは、サー・サイモン・ラトルと共に、シンガポールに初めて客演しました。会場となったのは、国立芸術文化施設「エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ」。ラトルは、得意のラフマニノフの「交響的舞曲」と、マーラーの「交響曲第1番」を指揮。緊迫感に溢れる、彼とベルリン・フィルならではの内容となっています。
2010年11月22日
エスプラネード劇場(シンガポール)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルセルゲイ・ラフマニノフ
交響的舞曲グスタフ・マーラー
交響曲第1番《巨人》
ラトルのマーラー《巨人》。前半はラフマニノフ「交響的舞曲」
2010/11年シーズンのラトルのマーラー・ツィクルスは、8月27日のシーズン開幕コンサートでスタートしましたが、ここではそこで演奏された「交響曲第1番」がリピート上演されました。マーラーは20代半ばで《巨人》を作曲しましたが、巨大なオーケストラを駆使する能力には、すでに巨匠の面影が現われていると言えるでしょう。一方1940年に作曲されたラフマニノフの「交響的舞曲」は、彼の最後の作品となったものです。
2010年11月5日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルセルゲイ・ラフマニノフ
交響的舞曲グスタフ・マーラー
交響曲第1番《巨人》- 無料映像
サー・サイモン・ラトルによる楽曲解説
マーラー・ツィクルス第2弾。ラトルの交響曲第2番《復活》
サー・サイモン・ラトルのマーラー・ツィクルスの第2弾は、「交響曲第2番《復活》」です。ベルリン・フィルはこの作品を1895年にマーラー自身の指揮で初演。ラトルにとっても、バーミンガム市響とのCDで国際的な評価を確立した特別なレパートリーです。なお、マーラーの前には、シェーンベルクの《ワルシャワの生き残り》が上演されています。
2010年10月30日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベルリン放送合唱団, ケイト・ロイヤル, マグダレーナ・コジェナー
アルノルト・シェーンベルク
《ワルシャワの生き残り》ハンス・ツィシュラー(語り), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
グスタフ・マーラー
交響曲第2番《復活》ケイト・ロイヤル(ソプラノ), マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
- 無料映像
サイモン・ハルシーによる楽曲解説
ラトルがストラヴィンスキーの《プルチネッラ》を指揮
ストラヴィンスキーのバレエ音楽《プルチネッラ》は、バロック音楽と新古典主義がもっともチャーミングに融合した一例かもしれません。サイモン・ラトル指揮のこの公演では、3人の歌手を交えた全曲版でお届けします。前半はベリオの40声と器楽のための《コーロ》で、こちらも新旧の音楽が溶け合った作品です。
2010年9月12日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベルリン放送合唱団
ルチアーノ・ベリオ
40声と器楽のための《コーロ》ベルリン放送合唱団, ジェイムズ・ウッド(合唱指揮)
イゴール・ストラヴィンスキー
《プルチネッラ》全曲ステラ・ドゥフェクシス(メゾソプラノ), ブルクハルト・ウルリヒ(テノール), イルデブランド・ダルカンジェロ(バス)
- 無料映像
ヴィンリヒ・ホップ(聞き手:ヘルゲ・グリューネヴァルト)
プロムス2010の映像がアーカイブに
ロンドン・プロムス2010におけるサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏会が、デジタル・コンサートホールでご覧いただけます。このコンサートでは、カリタ・マッティラの独唱によるR・シュトラウス「4つの最後の歌」の他、ワーグナーの《パルジファル》第1幕への前奏曲、シェーンベルク、ウェーベルン、ベルクの管弦楽作品が上演されました。
2010年9月4日
ロイヤル・アルバート・ホール(ロンドン)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルカリタ・マッティラ
リヒャルト・ワーグナー
楽劇《パルジファル》より第1幕への前奏曲リヒャルト・シュトラウス
4つの最後の歌カリタ・マッティラ(ソプラノ)
アルノルト・シェーンベルク
管弦楽のための5つの小品 Op. 16アントン・ウェーベルン
管弦楽のための6つの小品 Op. 6アルバン・ベルク
管弦楽のための3つの小品 Op. 6- 無料映像
ドキュメンタリー『シェーンベルクと仲間たち』
2010/11年シーズン開幕公演はラトル指揮のマーラー《巨人》
2010/11年シーズンのオープニング公演には、2010年秋から2011年末までに行われたマーラーの交響曲ツィクルスの導入として、交響曲第1番《巨人》が取り上げられました。指揮はもちろん首席指揮者のサイモン・ラトルです。前半のベートーヴェンの交響曲第4番と合わせてお楽しみください。
2010年8月27日
2010/11年シーズン開幕公演ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第4番変ロ長調グスタフ・マーラー
交響曲第1番《巨人》- 無料映像
サー・サイモン・ラトルによる曲目解説:ベートーヴェン 交響曲第4番
- 無料映像
サー・サイモン・ラトルによる曲目解説:マーラー 交響曲第1番
ダンス・プロジェクト2010《スウィング・シンフォニー》
ベルリン・フィルは、ドイツ銀行のサポートにより教育プログラム「未来@ベルリン・フィル」を行なっています。なかでも、オーケストラの伴奏によるダンス・プロジェクトは、その頂点と呼べるものです。映画『ベルリン・フィルと子どもたち』で知られるようになったこの催しは、2010年も大盛況。ジャズ界の大御所ウィントン・マルサリスが、ベルリン・フィルのために作曲した《スウィング・シンフォニー》に合わせて、子どもたちが縦横無尽に踊ります。
2010年6月13日
ダンス・プロジェクト(アレーナ・ベルリン)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルウィントン・マルサリス, ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラ, ライス・マーティン
- 無料映像
ウィントン・マルサリス
《スウィング・シンフォニー》ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラ, ライス・マーティン(振付)
マルサリスとラトルが《スウィング・シンフォニー》で共演
ウィントン・マルサリス率いるジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラがラトル&ベルリン・フィルと共演します。彼の《スウィング・シンフォニー》は、ジャズとクラシックを融合する興味深い試みとなっています。前半は、ラトル&ベルリン・フィルによるストラヴィンスキーのバレエ音楽《ペトルーシュカ》です。
2010年6月10日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラ, ウィントン・マルサリス
イゴール・ストラヴィンスキー
《ペトルーシュカ》(1947年改訂版)ウィントン・マルサリス
スウィング・シンフォニージャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラ
- 無料映像
サー・サイモン・ラトル ウィントン・マルサリス(聞き手:キャサリン・ミルケン)
ラトルがシベリウスの交響曲第5~7番を指揮
サー・サイモン・ラトルはベルリン・フィルの首席指揮者の時代に、シベリウスの交響曲ツィクルスを計2回行っていますが、これは2009/10年シーズンの第1回目のツィクルスの完結編です。ラトルはここで後期の第5番から第7番の交響曲を一夜で振り、シベリウスでしか書きえなかった作品の内面的な美を見事に引き出しています。
2010年5月22日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジャン・シベリウス
交響曲第5番変ホ長調ジャン・シベリウス
交響曲第6番&第7番- 無料映像
サー・サイモン・ラトル(聞き手:ハッリ・クーシサーリ)
ラトルが《マタイ受難曲》を指揮。儀式化(演出)は、ピーター・セラーズ
2010年4月に行われたバッハの《マタイ受難曲》のコンサートは、指揮をしたサイモン・ラトル自身、「われわれがベルリンで行ってきた中で、もっとも重要なもの」であると認めています。ピーター・セラーズの演出によるセミ・ステージ形式の舞台は、世界中で話題になりました。福音史家(マーク・パドモア)が、イエス本人という衝撃の解釈です。バロック演奏の新時代を切り開く、革新的な舞台をデジタル・コンサートホールでご覧ください(日本語字幕付き)。
2010年4月11日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルヨハン・セバスティアン・バッハ
《マタイ受難曲》第1部マーク・パドモア(テノール/福音史家), クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン/イエス), カミッラ・ティリング(ソプラノ), マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ), トピ・レティプー(テノール), トーマス・クヴァストホフ(バス), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮), ベルリン国立大聖堂少年合唱団, カイ=ウーヴェ・イールカ(合唱指揮), ピーター・セラーズ(Staging)
ヨハン・セバスティアン・バッハ
《マタイ受難曲》第2部- 無料映像
ピーター・セラーズ(聞き手:サイモン・ハルシー)
ラトル&内田光子によるベートーヴェン・ツィクルス第4回
ラトル&内田光子によるベートーヴェン・ツィクルスは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中でも特に思索的で繊細な表情を持つ第4番で締め括られました。後半はシベリウスの交響曲第2番。雄大なフィナーレにより、この作曲家の交響曲の中でもとりわけ人気の高い作品です。
2010年2月20日
ユニセフ慈善演奏会ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル内田光子
ジェルジ・リゲティ
サンフランシスコ・ポリフォニールートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第4番ト長調内田光子(ピアノ)
ジャン・シベリウス
交響曲第2番ニ長調- 無料映像
ユニセフ慈善演奏会についての座談会
ラトル&内田光子によるベートーヴェン・ツィクルス第3回
ラトル&内田光子によるベートーヴェン・ツィクルスの第3回では、いよいよ協奏曲第5番《皇帝》が登場します。内田による心技一体となった至芸をお聴きください。シベリウスの交響曲の中でも特に深淵で渋い味わいを持つ第4番が、前半に演奏されています。
2010年2月14日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル内田光子
ジェルジ・クルターク
シュテファンの墓碑ジャン・シベリウス
交響曲第4番イ短調ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調《皇帝》内田光子(ピアノ)
- 無料映像
内田光子(その3)
ラトル&内田光子によるベートーヴェン・ツィクルス第2回
ラトル&内田光子によるベートーヴェン・ツィクルスは、シベリウスの交響曲を組み合わせるというラトルならではの構成になっています。第2回ではピアノ協奏曲第2番と第3番のほか、シベリウスの交響曲第3番という秘曲が演奏されました。
2010年2月10日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル内田光子
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第2番変ロ長調内田光子(ピアノ)
ジャン・シベリウス
交響曲第3番ハ長調ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第3番ハ短調内田光子(ピアノ)
- 無料映像
内田光子(その2)
ラトル&内田光子によるベートーヴェン・ツィクルス第1回
内田光子がサー・サイモン・ラトルとの共演で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲を全曲演奏したことは、2009/10年シーズンのハイライトの一つに数えられるでしょう。第1回の演奏会ではピアノ協奏曲第1番を取り上げ、その前後をリゲティの「アトモスフェール」と「マカーブルの謎」(バーバラ・ハニガン独唱)が挟むというユニークな構成になっています。メイン演目はシベリウスの交響曲第1番です。
2010年2月4日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル内田光子, バーバラ・ハニガン
ジェルジ・リゲティ
アトモスフェールルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第1番ハ長調内田光子(ピアノ)
ジェルジ・リゲティ
マカーブルの謎(コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための版)バーバラ・ハニガン(ソプラノ)
ジャン・シベリウス
交響曲第1番ホ短調- 無料映像
内田光子(その1/聞き手:ゲアハルト・フォルク)
ラトルがブラームスのピアノ四重奏曲(シェーンベルク版)を指揮
サイモン・ラトル指揮のこの公演では、シェーンベルクの感覚的な側面を対照的に描き出します。映画の一場面の伴奏音楽とモノドラマ《期待》では息苦しいまでの野蛮と心理的な不安が支配しますが、自身のオーケストレーションによるブラームスのピアノ四重奏曲第1番は高揚に満ちあふれた音楽になっています。《期待》のソリストは、ソプラノのエヴェリン・ヘルリツィウスです。
2009年11月7日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエヴェリン・ヘルリツィウス
アルノルト・シェーンベルク
映画の一場面への伴奏音楽アルノルト・シェーンベルク
モノドラマ《期待》エヴェリン・ヘルリツィウス(ソプラノ)
ヨハネス・ブラームス
ピアノ四重奏曲第1番ト短調(アルノルト・シェーンベルクのオーケストレーションによる)- 無料映像
ジョン・カリュー、シェーンベルクの《期待》について語る
ラトルがシェーンベルク、ブラームス、クラーサを指揮
サイモン・ラトルがアメリカへの演奏旅行の直前に、ブラームスの交響曲第2番とシェーンベルクの室内交響曲第1番を指揮しました。チェコの作曲家、ハンス・クラーサの作品がベルリン・フィルで取り上げられるのはこの時が初めて。1899年にプラハで生まれたクラーサは、後にナチスによりゲットーのテレージエンシュタットに送られ、1944年にアウシュヴィッツで殺されました。
2009年10月31日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベルリン・フィル カラヤン・アカデミー, エーファ・フォーゲル
ハンス・クラーサ
メゾ・ソプラノと小オーケストラのための交響曲ベルリン・フィル カラヤン・アカデミー, エーファ・フォーゲル(アルト)
アルノルト・シェーンベルク
室内交響曲第1番ヨハネス・ブラームス
交響曲第2番ニ長調
ラトルがショスタコーヴィチの交響曲第4番を指揮
ショスタコーヴィチの交響曲第4番は、若き作曲家が持てる力を注いで書き上げた、野心に満ちた傑作です。2009年9月に指揮したサイモン・ラトルは、この作品の多面性に光を当てています。このほか、ベルクとデッサウの作品をソプラノのアンゲラ・デノケ、ピアノのラルス・フォークトと共に取り上げました。
2009年9月13日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアンゲラ・デノケ, ラルス・フォークト
アルバン・ベルク
《ルル》組曲からアダージョアンゲラ・デノケ(ソプラノ)
パウル・デッサウ
カンタータ《声》ラルス・フォークト(ピアノ), アンゲラ・デノケ(ソプラノ)
ディミトリ・ショスタコーヴィチ
交響曲第4番ハ短調- 無料映像
アンゲラ・デノケ ラルス・フォークト(聞き手:ヘルゲ・グリューネヴァルト)
ラトルがハイドンのオラトリオ《四季》を指揮
「ハイドンほど内面的に深く共感する作曲家はあまりいない。それは一目惚れのようなものだった」とサイモン・ラトルはハイドンへの愛情をこう語っています。この公演ではオラトリオ《四季》を、エルツェ、エインズリー、クヴァストホフという卓越したソリスト陣と共に披露しました。
2009年9月9日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルクリスティアーネ・エルツェ, ジョン・マーク・エインズリー, トーマス・クヴァストホフ
ヨーゼフ・ハイドン
オラトリオ《四季》クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ), ジョン・マーク・エインズリー(テノール), トーマス・クヴァストホフ(話者), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
- 無料映像
サイモン・ハルシー(合唱指揮)による楽曲解説
2009/10年シーズン開幕公演はベルリオーズの幻想交響曲
2009/10年シーズンのオープニング公演にサー・サイモン・ラトルが選んだのは、ベルリオーズの幻想交響曲でした。この初期ロマン派を代表する鮮烈な交響曲に加えて、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」とサーリアオの《ラテルナ・マギカ》が取り上げられています。
2009年8月28日
2009/10年シーズン開幕公演ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベンジャミン・ブリテン
青少年のための管弦楽入門カイヤ・サーリアホ
《ラテルナ・マギカ(幻灯機)》(初演)エクトル・ベルリオーズ
幻想交響曲- 無料映像
サー・サイモン・ラトル(聞き手:クラウス・スパーン)
ラトルがワーグナー《神々のたそがれ》全曲を指揮
サー・サイモン・ラトル&ベルリン・フィルによるエクサン=プロヴァンス音楽祭の《神々のたそがれ》です。現在DVDで未発売の貴重な映像。4年間にわたってステファヌ・ブラウンシュヴァイクの演出で上演された《ニーベルングの指輪》の完結編となります。
2009年7月3日
エクサン=プロヴァンス音楽祭ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベン・ヘップナー, カタリーナ・ダライマン, アンネ・ソフィー・フォン・オッター
リヒャルト・ワーグナー
ワーグナー 楽劇《神々のたそがれ》第1幕ベン・ヘップナー(ジークフリート), ゲルト・グロホウスキ(グンター), デイル・デュージング(アルベリヒ), ミハイル・ペトレンコ(バス), カタリーナ・ダライマン(ブリュンヒルデ), エマ・ヴェッター(グートルーネ), アンネ・ソフィー・フォン・オッター(メゾソプラノ), マリア・ラードナー(第1のノルン), リッリ・パーシキヴィ(メゾソプラノ), ミランダ・キーズ(第3のノルン), アンナ・シミンスカ(ヴォークリンデ), エーファ・フォーゲル(ヴェルグンデ), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮), ティバール・ヴァンクレーネンブレック(衣装), マリオン・ヒューレット(照明), シュテファン・ブラウンシュヴァイク(舞台監督&セットデザイン)
リヒャルト・ワーグナー
ワーグナー 楽劇《神々のたそがれ》第2幕リヒャルト・ワーグナー
ワーグナー 楽劇《神々のたそがれ》第3幕
ヴァルトビューネ・コンサート2009!テーマはロシア
2009年のヴァルトビューネ・コンサートは、「ロシアのリズム」をテーマにロシアの作曲家による名曲が奏でられました。前半はチャイコフスキーの《くるみ割り人形》抜粋と、イェフィム・ブロンフマンをソリストに迎えてのラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。後半はサー・サイモン・ラトルが十八番のストラヴィンスキー作曲《春の祭典》を披露します。途中で予想外の大雨に見舞われますが、最後は恒例のアンコール《ベルリンの風》で賑やかに締めくくられます。
2009年6月21日
ヴァルトビューネ・コンサート2009ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルイェフィム・ブロンフマン
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
《くるみ割り人形》抜粋セルゲイ・ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第3番ニ短調イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)
イゴール・ストラヴィンスキー
《春の祭典》ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
《くるみ割り人形》よりパ・ドゥ・ドゥパウル・リンケ
《ベルリンの風》
ラトルがワーグナーの《神々のたそがれ》抜粋を指揮
2006年から2009年まで、サー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルが、ザルツブルクとエクサン=プロヴァンスの音楽祭で行ったワーグナーの《ニーベルングの指環》は歴史に刻まれるプロジェクトでした。その最終公演の直前、彼らはカタリーナ・ダライマンをブリュンヒルデ役に迎えて、《神々のたそがれ》のハイライトをベルリンで上演しました。ジークフリート・マットゥスの5人のため協奏曲では、ベルリン・フィルの木管奏者のみならず、ラトルもサプライズ出演しています。
2009年5月28日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルカタリーナ・ダライマン
ジークフリート・マットゥス
5人のための協奏曲(初演)アンドレアス・ブラウ(フルート), ラデク・バボラク(ホルン), ヴェンツェル・フックス(クラリネット), アルブレヒト・マイヤー(オーボエ), シュテファン・シュヴァイゲルト(ファゴット)
- 無料映像
アリエ・マランド
オレ・グアッパ リヒャルト・ワーグナー
《神々のたそがれ》抜粋カタリーナ・ダライマン(ブリュンヒルデ), カレン・カーギル(ヴァルトラウテ)
- 無料映像
ジークフリート・マットゥス(聞き手:トビアス・メラー)
ラトルと内田光子がシューマンのピアノ協奏曲で共演
Photo: Monika Rittershaus
シューマンのピアノ協奏曲は、ピアノ協奏曲のレパートリーのなかでも特に優れたものですが、この曲でサー・サイモン・ラトルと内田光子が共演しました。内田は、かつてからシューマンを積極的に取り上げていますが、この曲でも知性溢れる表現を見せています。このほか、シューマンの交響曲第4番、ベルリン・フィルの華やかなホルンアンサンブルによる4本のホルンのためのコンツェルトシュトュックなどをお聴きください。
2009年2月13日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル内田光子
ローベルト・シューマン
4本のホルンのためのコンツェルトシュトュックヘ長調シュテファン・ドール(ホルン), ラデク・バボラク(ホルン), シュテファン・ドゥ・ルヴァル・イェジエルスキー(ホルン), サラ・ウィリス(ホルン)
ローベルト・シューマン
ピアノ協奏曲イ短調内田光子(ピアノ)
ベルント・アロイス・ツィンマーマン
大管弦楽のための1楽章の交響曲(1953年の第2稿)ローベルト・シューマン
交響曲第4番ニ短調(1841年の初稿版)- 無料映像
内田光子(聞き手:サラ・ウィリス)
ラトルがシューマンのオラトリオ《楽園とペリ》を指揮
シューマンのオラトリオ《楽園とペリ》は、サイモン・ラトルが「無人島に持って行きたい1曲」に挙げている秘曲です。実際、啓示と美にあふれたこの曲ほど、ドイツ・ロマン派の精神を体現した合唱曲はないでしょう。優秀なソリストとベルリン放送合唱団との共演でお聴きください。
2009年2月8日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルサリー・マシューズ, ケイト・ロイヤル, アンドリュー・ステイプルズ, ベルナルダ・フィンク, トピ・レティプー, クリスティアン・ゲルハーヘル
ローベルト・シューマン
オラトリオ《楽園とペリ》サリー・マシューズ(ソプラノ), ケイト・ロイヤル(ソプラノ), アンドリュー・ステイプルズ(テノール), ベルナルダ・フィンク(アルト), トピ・レティプー(テノール(アリア)), クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
- 無料映像
サイモン・ハルシー(合唱指揮)による楽曲解説
ラトルがブラームスの交響曲第1番とドヴォルザークのスラヴ舞曲を指揮
サー・サイモン・ラトル指揮による2009年1月6日の当公演は、デジタル・コンサートホールにて初めてライブ中継されました。それによりベルリン・フィルのメディアの歴史に新しい章が始まったことになります。曲目は、ブラームスの交響曲第1番とドヴォルザークのスラヴ舞曲です。
2009年1月6日
デジタル・コンサートホール・オープニングコンサートベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアントニン・ドヴォルザーク
スラヴ舞曲ト短調 op. 46-8ヨハネス・ブラームス
交響曲第1番ハ短調
ジルベスター・コンサート2008にクヴァストホフとマレファンヌが登場
2008年のジルベスター・コンサートは、サー・サイモン・ラトル指揮によりオール・アメリカ・プログラムが組まれました。ラトルはガーシュウィン、バーバー、コープランド、アダムズの作品を指揮。さらに、バス・バリトンのトーマス・クヴァストホフとソプラノのポリーヌ・マレファンヌが、ガーシュウィンの《ポーギーとベス》を歌い、大晦日に華やかな彩りを加えています。
2008年12月31日
ジルベスター・コンサート2008ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルパウリーネ・マレファーネ, トーマス・クヴァストホフ
ジョージ・ガーシュウィン
キューバ序曲サミュエル・バーバー
弦楽のためのアダージョアーロン・コープランド
アメリカの古い歌トーマス・クヴァストホフ
ジョン・アダムズ
《高速機械で早乗り》ジョージ・ガーシュウィン
《ポーギーとベス》より〈サマータイム〉〈ベス、お前は俺のもの〉パウリーネ・マレファーネ(ソプラノ), トーマス・クヴァストホフ(バス・バリトン)
ジョージ・ガーシュウィン
《パリのアメリカ人》ジェローム・カーン
《ショウ・ボート》より〈オールマン・リバー〉トーマス・クヴァストホフ
ジョン・フィリップ・スーザ
《自由の鐘》
ラトルのブラームス・ツィクルス第三夜
2008/09年シーズンにおいてサイモン・ラトルとベルリン・フィルの特に重要なプロジェクトだったのがこのブラームス・ツィクルス。第三夜は、交響曲第3番と第4番で締め括られました。
2008年11月14日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルヨハネス・ブラームス
交響曲第3番ヘ長調ヨハネス・ブラームス
交響曲第4番ホ短調
ラトルのブラームス・ツィクルス第二夜、ピアノ・ソロはフォークト
サイモン・ラトルのブラームス・ツィクルスの第二夜では、交響曲第2番が取り上げられました。ピアノ協奏曲第1番では、ラトルとの共演歴が長いラルス・フォークトがソロパートを弾いています。
2008年11月8日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルラルス・フォークト
ヨハネス・ブラームス
ピアノ協奏曲第1番ニ短調ラルス・フォークト(ピアノ)
ヨハネス・ブラームス
交響曲第2番ニ長調
ラトルのブラームス・ツィクルス第一夜
2008年11月、サイモン・ラトルはベルリン・フィルとブラームスの交響曲ツィクルスを行いました。その第一夜は、ブラームスの第1番とハイドンの《オックスフォード》という2つの交響曲。いずれも直後に行われた来日公演で披露された演目です。
2008年11月1日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルヨーゼフ・ハイドン
交響曲第92番ト長調《オックスフォード》ヨハネス・ブラームス
交響曲第1番ハ短調
ラトルがラヴェルの《マ・メール・ロワ》と《子供と魔法》を指揮
サイモン・ラトルがオール・ラヴェルのコンサートで、聴き手をファンタジーあふれる魔法の世界へとご招待します。バレエ《マ・メール・ロワ》全曲、そしてチャーミングな1幕のオペラ《子供と魔法》です。後者では、マグダレーナ・コジェナーが主役を担っています。
2008年9月27日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルモーリス・ラヴェル
バレエ《マ・メール・ロワ》全曲モーリス・ラヴェル
歌劇《子供と魔法》全曲マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ), アニック・マシス(ソプラノ), モイツァ・エルトマン(ソプラノ), ソフィ・コッシュ(メゾソプラノ), ナタリー・シュトゥッツマン(アルト), ジャン=ポール・フシェクール(テノール), フランソワ・ル・ルー(バリトン), ジョゼ・ファン・ダム(バリトン), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
ラトルがブルックナーの交響曲第9番を指揮
2008年9月の当公演では、サイモン・ラトルが後期ロマン派から近現代にかかる2人のオーストリア人作曲家を取り上げています。ブルックナーの未完に終わった交響曲第9番とシュレーカーの室内交響曲。シュレーカーは近年オペラを中心に再評価が進んでいますが、ベルリン・フィルがこの作曲家の作品を取り上げるのは極めて稀といえます。
2008年9月15日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルベルリン・フィル カラヤン・アカデミー
フランツ・シュレーカー
室内交響曲ベルリン・フィル カラヤン・アカデミー
アントン・ブルックナー
交響曲第9番ニ短調
ラトルがメシアンのトゥーランガリラ交響曲を指揮
Photo: Monika Rittershaus
サイモン・ラトルがメシアンの畢生の大作、トゥーランガリラ交響曲を指揮しました。オンド・マルトノのトリスタン・ミライユに加えて、複雑でヴィルトゥオーゾ的な要素の高いピアノパートにフランスの名手、ピエール=ロラン・エマールを迎えているのが注目されます。もう1曲は、ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》より前奏曲とイゾルデの愛の死です。
2008年9月11日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルピエール=ロラン・エマール, トリスタン・ミライユ
リヒャルト・ワーグナー
《トリスタンとイゾルデ》前奏曲とイゾルデの愛の死オリヴィエ・メシアン
トゥーランガリラ交響曲ピエール=ロラン・エマール(ピアノ), トリスタン・ミライユ(オンド・マルトノ)
2008/09年シーズン開幕公演はラトル指揮のブラームスとショスタコーヴィチ
2008/09年シーズンは2つの対照的な交響曲で幕を開けました。クララ・シューマンが「神秘に満ちた、森の生活の魅力に包まれている」と表現したブラームスの交響曲第3番、そしてショスタコーヴィチの陰鬱で攻撃的な曲想を持つ交響曲第10番。デジタル・コンサートホールのチームによる記念すべき最初の収録です。
2008年8月29日
2008/09年シーズン開幕公演ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルヨハネス・ブラームス
交響曲第3番ヘ長調ディミトリ・ショスタコーヴィチ
交響曲第10番ホ短調
2008年ヨーロッパ・コンサートは、モスクワより!
2008年ヨーロッパ・コンサートは、モスクワ音楽院大ホールで行われました。ベートーヴェンの交響曲第7番とストラヴィンスキーの3楽章の交響曲という、ドイツとロシアの2つの交響曲を対峙させたプログラムです。その合間に、ヴァディム・レーピンをソリストに迎え、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番が演奏されました。サイモン・ラトルの指揮でお聴きください。
2008年5月1日
ヨーロッパ・コンサート2008(モスクワ)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルイゴール・ストラヴィンスキー
3楽章の交響曲マックス・ブルッフ
ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第7番イ長調
ミュージック・ダンス《サロゲイト・シティーズ》
大都市の光と闇は、あらゆるジャンルの芸術家に魅力的な作品を書かせていますが、ハイナー・ゲッベルスが1994年に作曲した《サロゲート・シティーズ》もそのひとつに数えられます。サー・サイモン・ラトルは、2009年にこの作品を、教育プログラムのダンス・プロジェクトとして上演しています。
2008年2月3日
Dance project from the Arena, Berlinベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルデイヴィッド・モス, ジョセリン・B・スミス, マチルド・モニエ
- 無料映像
ハイナー・ゲッベルス
ミュージック・ダンス《サロゲイト・シティーズ》デイヴィッド・モス(ヴォーカル), ジョセリン・B・スミス(ヴォーカル), ベルリン、ポツダムの市民, ベンヤミン・コーブラー(サンプル), マチルド・モニエ(振付)
2007年ジルベスター・コンサートは、ボロディンとムソルグスキー
2007年のジルベスター・コンサートのテーマはロシア音楽。サー・サイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルが、ボロディンとムソルグスキーの代表的な管弦楽作品を演奏します。メインの演目は、ムソルグスキー作曲の《展覧会の絵》。ラヴェル編曲による華麗な音絵巻をラトル指揮のベルリン・フィルがどのように演奏するか聴きものです。
2007年12月31日
ジルベスター・コンサート2007ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルアレクサンドル・ボロディン
歌劇《イーゴリ公》より〈だったん人の踊り〉アレクサンドル・ボロディン
交響曲第2番ロ短調モデスト・ムソルグスキー
歌劇《ホヴァンシチナ》より前奏曲〈モスクワ河の夜明け〉モデスト・ムソルグスキー
《展覧会の絵》(ラヴェル編曲)ディミトリ・ショスタコーヴィチ
バレエ音楽《黄金時代》より舞曲
2007年のヴァルトビューネは「ラプソディー」!
2007年のヴァルトビューネ・コンサートのテーマには「ラプソディー」(狂詩曲)が選ばれました。この日のプログラムはさながら音楽によるヨーロッパ周遊紀行と呼べるでしょう。ドビュッシーにおけるベルリン・フィル首席奏者のヴェンツェル・フックスのクラリネット、ラフマニノフでのスティーヴン・ハフのピアノという2人のソロも大きな聴きものとなっています。
2007年6月17日
ヴァルトビューネ・コンサート2007ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルスティーヴン・ハフ, ヴェンツェル・フックス
エマニュエル・シャブリエ
狂詩曲《スペイン》フレデリック・ディーリアス
ブリッグの定期市 (イギリス狂詩曲)セルゲイ・ラフマニノフ
ピアノと管弦楽のための《パガニーニの主題による狂詩曲》スティーヴン・ハフ(ピアノ)
フェデリコ・モンポウ
〈庭のおとめたち〉スティーヴン・ハフ(ピアノ)
アントニン・ドヴォルザーク
スラヴ狂詩曲ニ長調作品45より第1番クロード・ドビュッシー
クラリネットと管弦楽のための第1狂詩曲ヴェンツェル・フックス(クラリネット)
ジョルジェ・エネスク
ルーマニア狂詩曲第1番イ長調セルゲイ・プロコフィエフ
《三つのオレンジへの恋》より〈王子と王女〉セルゲイ・プロコフィエフ
《三つのオレンジへの恋》より行進曲パウル・リンケ
《ベルリンの風》
2007年のヨーロッパ・コンサートはベルリンで!
2007年のヨーロッパ・コンサートは、ベルリン・フィルの創設125周年に合わせてベルリンで行われました。会場はベルリンの東の郊外シェーネヴァイデにあるケーブル工場「カーベルヴェルク・オーバーシュプレー」。ワーグナーの楽劇《パルジファル》より第1幕への前奏曲、ブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(ソリストはリサ・バティアシヴィリとトルルス・モルク)、交響曲第4番という、ベルリン・フィルの創設当時に書かれた音楽が演奏されました。
2007年5月1日
ヨーロッパ・コンサート2007(ベルリン)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルトルルス・モルク, リサ・バティアシヴィリ
リヒャルト・ワーグナー
楽劇《パルジファル》より第1幕への前奏曲ヨハネス・ブラームス
ヴァイオリンとチェロ、管弦楽のための二重協奏曲イ短調トルルス・モルク(チェロ), リサ・バティアシヴィリ(ヴァイオリン)
ヨハネス・ブラームス
交響曲第4番ホ短調
2006年ジルベスターはラトル指揮内田光子独奏のモーツァルト&R・シュトラウス
2006年のジルベスター・コンサートでは、ラトル指揮でモーツァルトとR・シュトラウスの作品が演奏されています。《ばらの騎士》には、モーツァルトの《フィガロの結婚》に通ずる典雅さがあり、その終幕の三重唱では、ソプラノ3人のよる天国的な音響美が実現されています。一方前半では、内田光子のモーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」が、まさに真打ち!ラトルとの掛け合いも、阿吽の呼吸です。
2006年12月31日
ジルベスター・コンサート2006ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル内田光子, カミッラ・ニュールント, マグダレーナ・コジェナー, ローラ・エイキン
リヒャルト・シュトラウス
《ドン・ファン》ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ピアノ協奏曲第20番ニ短調内田光子(ピアノ)
リヒャルト・シュトラウス
《ばらの騎士》より終幕の三重唱カミッラ・ニュールント(ソプラノ/元帥夫人), マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ/オクタヴィアン), ローラ・エイキン(ソプラノ/ゾフィー)
ヨハン・シュトラウス2世
《ハンガリー万歳!》アントニン・ドヴォルザーク
スラブ舞曲ト短調 Op. 46-8
2005年ジルベスター・コンサートはモーツァルト!
2005年のジルベスター・コンサートは、2006年1月27日の生誕250周年に合わせてオール・モーツァルト・プログラムが組まれました。この夜の公演では《フィガロの結婚》の序曲とフィナーレのほか、交響曲第38番《プラハ》が演奏されました。ピアノ協奏曲第9番《ジュノム》のソリストはエマニュエル・アックス。サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルによる、モーツァルト・イヤーの始まりにふさわしい華やかな演奏をお楽しみください。
2005年12月31日
ジルベスター・コンサート2005ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルエマニュエル・アックス, クリスティアーネ・エルツェ, マグダレーナ・コジェナー, カミッラ・ニュールント, ジョン・レリエ, ジェラルド・フィンリー
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
《フィガロの結婚》序曲ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ピアノ協奏曲第9番変ホ長調《ジュノム》エマニュエル・アックス(ピアノ)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
交響曲第38番ニ長調《プラハ》ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
《フィガロの結婚》よりフィナーレクリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ(スザンナ)), マグダレーナ・コジェナー(メゾソプラノ(ケルビーノ)), カミッラ・ニュールント(ソプラノ), ジョン・レリエ(バリトン(フィガロ)), ブルクハルト・ウルリヒ(バス(バジーリオ)), ジェラルド・フィンリー(バリトン(アルマヴィーヴァ伯爵)), ジェラルド・フィンリー(バリトン(アルマヴィーヴァ伯爵)), コンスタンティン・ヴォルフ(バス(アントニオ))
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
アヴェ・ヴェルム・コルプス
2005年ヴァルトビューネ・コンサートは、ラベック姉妹との共演
2005年のヴァルトビューネ・コンサートは、「フレンチ・ナイト」と題され、世紀転換期のフランス音楽の名作を取り上げています。ラトルお得意のプログラムと言えますが、《動物の謝肉祭》や《魔法使いの弟子》がエントリーしているあたりに、彼のユーモアが伺えます。プーランクとサン・サーンスでのソリストは、ラベック姉妹。このプログラムにまさにふさわしい人選です。
2005年6月26日
ヴァルトビューネ・コンサート2005ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルカティア・ラベック, マリエル・ラベック
エクトル・ベルリオーズ
《ローマの謝肉祭》序曲クロード・ドビュッシー
《牧神の午後への前奏曲》ポール・デュカス
《魔法使いの弟子》フランシス・プーランク
2台ピアノのための協奏曲カティア・ラベック(ピアノ), マリエル・ラベック(ピアノ)
カミーユ・サン=サーンス
《動物の謝肉祭》カティア・ラベック(ピアノ), マリエル・ラベック(ピアノ)
モーリス・ラヴェル
《ボレロ》エリック・サティ
《ジムノペディ》第1番モーリス・ラヴェル
《ダフニスとクロエ》より〈全員の踊り〉パウル・リンケ
《ベルリンの風》
2005年ヨーロッパ・コンサート:ラトル&カヴァコスのバルトークとストラヴィンスキー
2005年のヨーロッパ・コンサートは、ブダペストで行われました。ラトル指揮、ハンガリー国立歌劇場での演奏会のソリストは、レオニダス・カヴァコス。彼はベルリン・フィル2012/13年シーズンのアーティスト・イン・レジデンスに選ばれていますが、デビューは2003年。この演奏会は、ベルリン・フィルとの2回目の共演でした。バルトークの第2協奏曲で聴かせる真摯な音調にご注目ください。メインプログラムは、ストラヴィンスキーの《火の鳥》全曲です。
2005年5月1日
ヨーロッパ・コンサート2005(ブダペスト)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルレオニダス・カヴァコス
エクトル・ベルリオーズ
《海賊》序曲ベラ・バルトーク
ヴァイオリン協奏曲第2番レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
イゴール・ストラヴィンスキー
バレエ《火の鳥》全曲
2004年ジルベスター:ラトルの《カルミナ・ブラーナ》
2004年のジルベスター・コンサートは、それまでの2年とは打って変わってスタンダードなレパートリー、オルフの《カルミナ・ブラーナ》を取り上げています。CDでも発売され、評判を呼んだ演奏会ですが、ここでは映像付きでご覧いただけます。若きクリスティアン・ゲルハーヘル(ベルリン・フィル2013/14年シーズンのアーティスト・イン・レジデンス)が登場して、バリトン・ソロを歌っています。
2004年12月31日
ジルベスター・コンサート2004ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
《レオノーレ》序曲第3番ハ長調カール・オルフ
カルミナ・ブラーナサリー・マシューズ(ソプラノ), ローレンス・ブラウンリー(テノール), クリスティアン・ゲルハーヘル(バス), ベルリン放送合唱団, ベルリン国立大聖堂少年合唱団
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
《メサイア》より〈ハレルヤ〉
2004年ヨーロッパ・コンサートは、ラトル&バレンボイムのビッグな競演
2004年のヨーロッパ・コンサートの舞台は、アテネです。2世紀に建設された野外円形劇場オデオンで行われています。ラトルと共演するのは、ダニエル・バレンボイム。2大スターの華やかな競演ですが、同時にプログラムの妙でも光ります。前半のピアノ協奏曲第1番に対し、後半ではピアノ四重奏曲第1番のシェーンベルクによる管弦楽版が演奏されています。ブラームスのピアノ音楽を、二様にお楽しみいただけます。
2004年5月1日
ヨーロッパ・コンサート2004(アテネ)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルダニエル・バレンボイム
ヨハネス・ブラームス
ピアノ協奏曲第1番ニ短調ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
ヨハネス・ブラームス
ピアノ四重奏曲第1番ト短調(アルノルト・シェーンベルクのオーケストレーションによる)
2003年ジルベスター・コンサートは、フランス音楽とガーシュウィン
2003年のジルベスター・コンサートでは、フランス音楽とガーシュウィンが組み合わされています。これは、ガーシュウィンがラヴェルと出会い、作曲のレッスンを請うた逸話によるラトルならではのアイディア。ラヴェルはその申し出に、「私に習ってラヴェルを真似た作品を書くよりも、素晴らしいガーシュウィンを書き続けた方がいいのですよ」と答えたそうです。
2003年12月31日
ジルベスター・コンサート2003ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジョージ・ガーシュウィン
《ストライク・アップ・ザ・バンド》序曲ガブリエル・フォーレ
パヴァーヌジョージ・ガーシュウィン
3つのソングペーター・マルティン(ピアノ), ダイアン・リーヴス(ヴォーカル), グレゴリー・ハッチンソン(パーカッション), リューベン・ロジャース(コントラバス)
モーリス・ラヴェル
《ラ・ヴァルス》ジョージ・ガーシュウィン
3つのソングペーター・マルティン(ピアノ), ダイアン・リーヴス(ヴォーカル), グレゴリー・ハッチンソン(パーカッション), リューベン・ロジャース(コントラバス)
モーリス・ラヴェル
《ダフニスとクロエ》第2組曲
ダンス・プロジェクト《春の祭典》
2003年1月に行われた第1回ダンス・プロジェクトは、後に『ベルリン・フィルと子どもたち』として映画化され、大きな反響を呼びました。振付師ロイストン・マルドゥームの指導を受けたベルリンの250人の若者たちが、サイモン・ラトルとベルリン・フィルの伴奏によってストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》を踊るという前代未聞のプロジェクトだったからです。ここでは、アレーナ・ベルリンにおける本番の様子をノーカットでご覧いただけます。
2003年1月28日
ダンス・プロジェクト(アレーナ・ベルリン)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルロイストン・マルドゥーム
- 無料映像
イゴール・ストラヴィンスキー
《春の祭典》(1947年改訂版)ロイストン・マルドゥーム
サイモン・ラトルによる《春の祭典》のリハーサル風景
サイモン・ラトルはベルリン・フィルの首席指揮者時代、折に触れてストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》を指揮してきました。中でも、2003年の第1回ダンス・プロジェクトでベルリンの若者たちと共演した際の共演は、映画『ベルリン・フィルと子どもたち』により大きな反響を呼びました。ここでは、若いダンサーとの本番直前に行われたスリリングなリハーサルの様子をご覧いただけます。
2003年1月27日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルイゴール・ストラヴィンスキー
《春の祭典》(1947年改訂版)
ラトル指揮、2002年ジルベスター・コンサートはガーシュヴィン&バーンスタイン
2002年、ベルリン・フィル首席指揮者としての最初のジルベスター・コンサートに、サイモン・ラトルはガーシュウィンとバーンスタインというアメリカ音楽を選びました。これはウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート(ワルツ・ポルカ)に対抗する、彼ならではの独創的な試みと言えるでしょう。ジャズやミュージカルの響きのなか、ベルリンの大晦日は大騒ぎで幕を閉じています。
2002年12月31日
ジルベスター・コンサート2002ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルレナード・バーンスタイン
《キャンディード》序曲ジョージ・ガーシュウィン
《ポーギーとベス》より〈うちの人は逝ってしまった〉ウェイン・マーシャル(ピアノ), オードラ・マクドナルド(ソプラノ)
ジョージ・ガーシュウィン
〈アスク・ミー・アゲイン〉ウェイン・マーシャル(ピアノ), オードラ・マクドナルド(ソプラノ)
ジョージ・ガーシュウィン
〈魅惑のリズム〉ウェイン・マーシャル(ピアノ), オードラ・マクドナルド(ソプラノ)
レナード・バーンスタイン
《ワンダフル・タウン》抜粋オードラ・マクドナルド(ヴォーカル), キム・クリズウェル(ヴォーカル), ブレント・バレット(ヴォーカル), マイケル・ドア(ヴォーカル), ティモシー・ロビンソン(テノール), トーマス・ハンプソン(バリトン), カール・デイモンド(バリトン), ウェイン・マーシャル(ピアノ), イアン・ウッド(トランペット), アンドレアス・ファン・ツェーレン(サクソフォン), ラシェル・サクソフォン・カルテット(サクソフォン四重奏), キャンデイス・アレン(振付), ユーロピアン・ヴォイシズ, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
ラトルのベルリン・フィル首席指揮者就任演奏会はマーラーの交響曲第5番
1999年6月、サー・サイモン・ラトルは、クラウディオ・アバドの後継者として、ベルリン・フィルの首席指揮者に任命されました。そして2002年9月に、そのポストに就任しています。この映像は、その就任演奏会の全編を収めています。プログラムは、アデスの《アサイラ》とマーラーの交響曲第5番。マーラーはライブCDとしてもリリースされ、大セールスを記録しました。
2002年9月7日
サー・サイモン・ラトル、ベルリン・フィル首席指揮者就任演奏会ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルトーマス・アデス
《アサイラ》グスタフ・マーラー
交響曲第5番ヨハネス・ブラームス
ハンガリー舞曲第3番
ラトルが初登場したヴァルトビューネ・コンサート1995
1995年6月、ベルリン・フィルの首席指揮者に任命される4年前、サイモン・ラトルがヴァルトビューネ・コンサートに初めて登場した際の記録です。ガーシュウィンとバーンスタインの音楽が集中して取り上げられた「アメリカン・ナイト」で、ラトルは胸のすくような演奏を繰り広げています。若きラトルの鮮烈な記録をぜひご覧ください。
1995年6月25日
ヴァルトビューネ・コンサート1995ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルウェイン・マーシャル, サー・ウィラード・ホワイト, シンシア・ヘイモン
レナード・バーンスタイン
《キャンディード》序曲ジョージ・ガーシュウィン
《ラプソディー・イン・ブルー》ウェイン・マーシャル
レナード・バーンスタイン
《前奏曲、フーガとリフ》ジョージ・ガーシュウィン
歌劇《ポーギーとベス》(抜粋)サー・ウィラード・ホワイト, シンシア・ヘイモン, デーモン・エヴァンス, シンシア・クラリー, マリエッタ・シンプソン, ダニエル・ワシントン, ベルリン放送合唱団, ロビン・グリットン
ジョージ・ガーシュウィン
〈やさしき伴侶に〉・〈アイ・ガット・リズム〉マリエッタ・シンプソン, シンシア・クラリー, ウェイン・マーシャル
パウル・リンケ
《ベルリンの風》
1993年、若きラトルのコンサート映像
ラトルは1987年、32歳の若さでベルリン・フィルにデビューしていますが、この映像はその6年後に収録されたものです。ラトルのベルリン・フィルとの映像としては、最初のものとなります。曲目は、ラモーの《ボレアド》組曲とベルリオーズの「幻想交響曲」です。この約10年後に首席指揮者となる彼の、ダイナミックな演奏をお楽しみください。
1993年11月8日ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトルジャン=フィリップ・ラモー
《ボレアド》組曲エクトル・ベルリオーズ
幻想交響曲