コンサート解説
2005年のジルベスター・コンサートは、2006年1月27日の生誕250周年に合わせてオール・モーツァルト・プログラムが組まれました。《フィガロの結婚》は1786年5月のウィーンでの初演ではさほどの成功を収めませんでしたが、同年11月のプラハ初演で大ヒットし、作曲家自身を感激させたことはよく知られています。この夜の公演では《フィガロの結婚》の序曲、名歌手のアンサンブルが聴きもののフィナーレのほか、やはりプラハで大成功を収めたことからこの名で呼ばれる交響曲第38番が演奏されました。ピアノ協奏曲第9番《ジュノム》でソロを弾くのは、エマニュエル・アックス。サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルによる、モーツァルト・イヤーの始まりにふさわしい華やかな演奏をお楽しみください。