ボリス・ベレゾフスキー
ピアノ
雑誌『グラモフォン』から「偉大なロシアのピアニストたちの真の後継者」と称されたボリス・ベレゾフスキーは、1990年にモスクワで開催されたチャイコフスキー国際コンクールで金メダルを獲得し、翌1991年に祖国を離れた。ベレゾフスキーは舞台上で、多声的な音楽を立体的かつ完璧な技術で描き出しながら、作品の音符一つ一つにできる限り忠実に近づくことを目指している。ラフマニノフ、メトネル、ショパン、リストといったロシア・ピアノ作品のスペシャリストとして知られる彼だが、その姿勢はどの作曲家を弾くときにも一貫している。