ミルガ・グラジニーテ=ティーラ
指揮
ミルガ・グラジニーテ=ティーラは、わずか29歳でバーミンガム市交響楽団の首席指揮者に就任し、サー・サイモン・ラトルやサカリ・オラモ、アンドリス・ネルソンスといった名指揮者の系譜を継ぐ存在として、同楽団の歴史に名を刻んだ。繊細な音楽づくりで知られるリトアニア出身の彼女は、2024年にドイツの青少年音楽連合から賞金付きのウルト賞を授与された。これは、聴衆を「共感に満ちた音楽の旅」へと導くその手腕と、若手音楽家の育成に尽力した功績が高く評価された結果である。グラジニーテ=ティーラは世界の主要オペラハウスや著名オーケストラに客演し活躍を続けており、ベルリン・フィル初登場となる今回の公演では、ヴァインベルク、プロコフィエフ、そして映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズの作品を組み合わせた独自のプログラムを披露する。