ブリン・ターフェル
バス
ブリン・ターフェルは、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校に在学中から数々の主要コンクールで受賞を重ね、早くから注目を集めたバス歌手である。曖昧で陰のある支配者や悪党、悪魔や魔物といった「悪役」を得意とする一方で、ワーグナーのヴォータン、モーツァルトのフィガロ、ヴェルディのファルスタッフといった役柄でも国際的な成功を収めている。特に大きな節目となったのは、1992年のザルツブルク音楽祭におけるリヒャルト・シュトラウス《サロメ》のヨカナーン役でのデビューであった。翌1993年にはベルリン・フィルにデビューし、その後もたびたび客演を重ねている。