リュドヴィク・モルローがベルリン・フィルに代役デビュー。共演はディドナート

2017年6月17日

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
リュドヴィク・モルロー

ジョイス・ディドナート

  • モーリス・ラヴェル
    《マ・メール・ロワ》組曲 (19分)

  • エクトル・ベルリオーズ
    叙情的情景《クレオパトラの死》 (25分)

    ジョイス・ディドナートメゾソプラノ

  • イゴール・ストラヴィンスキー
    《火の鳥》全曲 (51分)

  • 無料映像

    インタビュー ジョイス・ディドナート(聞き手:ノア・ベンディックス=バルグリー) (18分)

当演奏会では、フランス・ロシア音楽の華麗なオーケストレーションがテーマとなります。ベルリオーズの《クレオパトラの死》は、ローマ賞の応募作として書かれたカンタータ作品です。古代エジプトの女王クレオパトラが自殺する前の絶望的な心理状況を表情豊かな和音と斬新なリズムを駆使して描いており、その過激な内容ゆえ審査員たちからは不評を買いましたが、幻想交響曲にも勝るベルリオーズの管弦楽法の才を感じさせます。独唱を務めるジョイス・ディドナートは、2015年にサー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの《ファウストの劫罰》の上演でマルグリート役を歌い、高い評価を得ました。

ストラヴィンスキーの《火の鳥》は、1910年にディアギレフのロシア・バレエ団のために作曲された作品です。ディアギレフは当初、アナトーリ・リャードフに作曲を依頼したものの、作品を完成させる気配がなく、業を煮やした彼は当時まったくの無名だった27歳のストラヴィンスキーに急遽依頼したのです。こうして生まれた《火の鳥》は、力強いリズム、多彩な色合い、オーケストラの意表を衝く効果などにより、パリの聴衆を熱狂させ、ストラヴィンスキーは一躍時代の寵児となりました。音楽史における幸福な出会いと言えるでしょう。

《火の鳥》の初演のわずか数週間前、ラヴェルはシャルル・ペローの童話集に啓発されて、《マ・メール・ロワ》のピアノ連弾の組曲を初演しました。この成功により、ラヴェルはこの組曲をオーケストラ作品に編曲し、さらにバレエ版を書くことになります。ロシア・バレエ団の野性的な作品とは対照的に、ここでは優しさに溢れた夢見るような世界が展開されます。ヤニック・ネゼ=セガンの急病により、現在シアトル交響楽団の音楽監督を務めているリュドヴィク・モルローがベルリン・フィルにデビューしています。

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