コンサート

コンサート解説

当演奏会は、プロイセン王国の名君として知られるフリードリヒ大王(1712~1786)の生誕300年を記念するものです。ベルリン・フィルの団員からなるベルリン・バロック・ゾリステンと、バロック・オーケストラ、ベルリン古楽アカデミーが共演し、フリードリヒ大王の宮廷を彩った音楽を再現します。

ベルリン・バロック・ゾリステンは1995年に結成。ベルリン古楽アカデミーのメンバーと共演を重ね、古楽オケとして広く成功を収めています。熱心な音楽愛好家でフルートを自ら演奏したフリードリヒ大王自身の作品のほか、フルートの名手クヴァンツ、大バッハの次男C・Ph・E・バッハ、ヴァイオリン奏者のグラウン等、宮廷に仕えた音楽家たちの作品が取り上げられます。ジャック・ズーン、クリストフ・フントゲブルトが担当する、フリードリヒ大王のフルート・パートは聴き逃せません。

学問を愛した大王は、有名なフランスの啓蒙主義者ヴォルテールとも親密に交際していました。この演奏会では、映画『グッバイ・レーニン!』、『愛を読むひと』で日本でも知られる俳優ブルクハルト・クラウスナー、『シャイン』のアルミン・ミュラー=シュタールが登場、大王とヴォルテールの往復書簡を朗読します。両文化人のエスプリに富んだ会話を、ドイツの両名優が演じる姿も見ものです(ドイツ語。英語字幕付き)。

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