
ゲルギエフ、10年ぶりのベルリン・フィル登場

2010年12月22日
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァレリー・ゲルギエフ
デニス・マツーエフ
ロディオン・シチェドリン
交響的ディプティク(ドイツ初演) (10分)セルゲイ・ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第3番ニ短調 (47分)デニス・マツーエフ(ピアノ)
モデスト・ムソルグスキー
《展覧会の絵》 (36分)- 無料映像
ヴァレリー・ゲルギエフ(聞き手:ヴィルフリート・シュトレーレ) (17分)
2010/11年シーズン、ベルリン・フィルではロシア音楽をテーマのひとつとしていますが、現代ロシア指揮界を代表する存在として真っ先に挙がるのが、ヴァレリー・ゲルギエフでしょう。2000年以来、実に10年ぶりのベルリン・フィルとの共演となりました。今回はムソルグスキーの傑作《展覧会の絵》がメイン。作曲家が友人の画家・建築家ハルトマンの作品に霊感を得て書いたこの作品は、本来ピアノ作品ですが、様々な指揮者や作曲家が管弦楽化を試みています。ゲルギエフは、最も広く親しまれているラヴェル編曲版で演奏。また彼は、シチェドリンの珍しい管弦楽作品「交響的ディプティク」も取り上げます。これはベルリンはおろか、ドイツで一度も上演されたことのない作品であり、興味深いものとなることが予想されます。
またラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」では、デニス・マツーエフがベルリン・フィルにデビューしました。マツーエフは、1998年にチャイコフスキー・コンクールに優勝してから、国際的に知られるようになったイルクーツク出身のピアニストです。あらゆるピアノ作品のなかでも最も難易度が高いとされる本作で、どのような演奏を聴かせるのか、ぜひお聴きください。
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