ベルリン・フィルハーモニーは、20世紀建築の傑作のひとつとして広く知られています。ドイツを代表する映画監督のヴィム・ヴェンダースは、6部からなる「文化の大寺院」というシリーズの1篇で、フィルハーモニーを紹介しています。ここで彼は、建築家ハンス・シャルーンの先駆的なコンセプトについて語るだけでなく、ここに集まる3つの人々のグループ=ベルリン・フィル団員、ホール職員、聴衆の姿を追い、ホールを多面的に照らし出しています。