コンサート

コンサート解説

当演奏会のプログラムは、クラウディオ・アバドとベルリン・フィルによるベートーヴェンの交響曲ツィクルスとなります。ベートーヴェンの交響曲第1番から第8番が、ローマの聖チェチーリア音楽院ホール(現コンチリアツィオーネ・ホール)で4晩にわたり演奏されました。

アバドは1990年から2002年まで、ベルリン・フィルの音楽監督として活躍。在任中はベートーヴェンの交響曲を頻繁に取り上げています。ここでは、イギリスの音楽学者ジョナサン・デル・マーが校訂したベーレンライター版を使用する等、最新の研究成果を取り入れた演奏となっています。

2000年秋、アバドは癌の治療に専念するため演奏活動を中断。闘病生活から復帰した直後の迫真的な演奏は、アバド&ベルリン・フィルの真骨頂を示すものです。彼の故郷イタリアの聴衆は、熱狂したスタンディング・オヴェーションでこれらの演奏を称えました。英経済紙『ファイナンシャル・タイムズ』も、「ベートーヴェン演奏の革命」とその斬新さを評価しています。

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