インタビュー
ギース・レーンナールス(聞き手:マシュー・ハンター)
意外な超名演!ティーレマンのフォーレ「レクイエム」
ドイツ後期ロマン派の演奏で名高いクリスティアン・ティーレマンが、フランス音楽のプロを振りました。意外な組み合わせと思いきや、大変な名演となっています。ショーソン《愛と海の詩》(独唱:ソフィ・コッシュ)は、ワーグナー的な濃厚な色彩感はもちろん、繊細な和声の移ろいにも鋭敏に反応。ベルリン・フィル・ハープ奏者マリ=ピエール・ラングラメとの《神聖な舞曲と世俗的な舞曲》の芳醇な響きも見事ですが、圧巻はフォーレの「レクイエム」でしょう。驚くほどシンプルで、ティーレマン的物々しさとはまったく異なった世界が現前しています。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・ティーレマン
ソフィ・コッシュ
マリー=ピエール・ラングラメ
ベルリン放送合唱団
クリスティアーネ・カルク
アドリアン・エレート
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