コンサート解説
ブンデスユーゲント管弦楽団が、ゼバスティアン・ヴァイグレの指揮でフィルハーモニーに客演しました。このユースオーケストラはドイツで音楽を学ぶ15〜19歳の若者で構成されており、ベルリン・フィルのメンバーの多くもかつてここでオーケストラ経験を積みました。2008年からは毎シーズン1回、フィルハーモニーに客演しています。
今回の演奏会で特別なのは、6人のソリストのうち5人がベルリン・フィルのメンバーであることでしょう。前半のシューマンの4本のホルンのためのコンツェルトシュトゥックでは、ソロ・ホルン奏者のシュテファン・ドールを始めとするホルンセクションのメンバーが若者たちと共演しています。
後半はR・シュトラウスの大曲《ドン・キホーテ》。チェロの独奏はやはりベルリン・フィルの第1ソロ奏者であるルートヴィヒ・クヴァント。ヴィオラ独奏を務めるテレサ・シュヴァムは、かつてブンデスユーゲント管で弾き、アルミーダ・カルテットの創設メンバーでもあります。若者たちの清新な演奏をお楽しみください。