コンサート

コンサート解説

「ラフマニノフはロシアの音楽史において途方もない人物です。私は彼の音楽を聴いたり弾いたりする度に、この音楽への愛を深めます」とロシア人ピアニストのニコライ・ルガンスキーは語ります。ルガンスキーはタチアナ・ケストナー、タチアナ・ニコラーエワらに師事し、1994年のチャイコフスキーコンクールの覇者となりました。弱冠19歳でラフマニノフの練習曲全曲を録音するなど、今日ではラフマニノフ解釈の第一人者として知られています。今回ベルリン・フィルへのデビューにルガンスキーが披露したパガニーニの主題による狂詩曲は、パガニーニの有名な「24の奇想曲」第24番の主題による華麗な変奏曲です。中でもこの作品のユニークさが現われているのは第7変奏でしょう。ここでラフマニノフはグレゴリオ聖歌の「怒りの日」のテーマを使って、悪魔に魂を売ったというパガニーニの伝説を暗示しています。

フランクの交響詩《呪われた狩人》をコンサートの冒頭に持ってくる演出は、トゥガン・ソヒエフの選曲の妙と言えましょう。ドイツの詩人ゴットフリート・アウグスト・ビュルガーのバラードに基づくこの交響詩はフランク最晩年の作品で、狩猟に出て悪行を尽くした伯爵に対する神の怒りがテーマになっています。メインはリムスキー=コルサコフの《シェヘラザード》。ソヒエフは官能的な色彩美に溢れたこの作品の魅力を十全に引き出しながら、同時にスタイリッシュに洗練された音調を実現しており、新しい世代のロシア人指揮者の感性を感じさせます。

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