ジョナサン・ケリー独奏によるR・シュトラウスのオーボエ協奏曲
R・シュトラウスのオーボエ協奏曲は、シューベルトやモーツァルトの精神を宿しながらも、現代的な響きの衣をまとっています。ソロ・オーボエ奏者のジョナサン・ケリーが、サー・サイモン・ラトルの指揮のもと、この名作を美しく輝かせます。
「一流のオーケストラの団員は皆、『芸術家』と呼ばれるに値する、と躊躇なく断言できる」とアルトゥール・ニキシュはかつて書きました。この言葉を信条に、当時のベルリン・フィルの首席指揮者であった彼は、楽団員にソリストとしての自己認識を向上させることに、大きく貢献しました。このことは、今日に至るまでベルリン・フィルの紛れもない特徴のひとつであり続けています。
華麗なソロ作品から、対話に富んだ二重協奏曲、色彩感豊かな現代作品まで、ベルリン・フィルの団員がオーケストラの前に立ち脚光を浴びるとき、そこには常に特別な瞬間が生まれます。2026/27年シーズンもまた、そうした魅力的な舞台が揃っています。まずはアーカイブのおすすめセレクションから、団員たちの輝かしい演奏の数々をお楽しみください。
R・シュトラウスのオーボエ協奏曲は、シューベルトやモーツァルトの精神を宿しながらも、現代的な響きの衣をまとっています。ソロ・オーボエ奏者のジョナサン・ケリーが、サー・サイモン・ラトルの指揮のもと、この名作を美しく輝かせます。
「これほどまでにみずみずしい音楽とは。芳しい香りが漂ってくるかのようだ」と同僚のダリウス・ミヨーが評したタイユフェールの名品。ハープ奏者のマリー=ピエール・ラングラメが、その繊細な魅力を余すところなく披露します。
「《フィドル・ファンタジー:クレズマー協奏曲》で、私は幼少期から等しく愛し続けてきた二つの音楽世界であるクラシックとクレズマーを結び合わせました。この音楽への愛をオーケストラの仲間たちと分かち合えたことは、私にとってこの上ない喜びでした」──ノア・ベンディックス=バルグリー
これは果たしてホルン協奏曲なのか?エアーズは、ホルンと大アンサンブルのための《NONcerto》において、協奏曲というジャンルのあり方をこの上なくユーモラスな手法で問い直します。ソロ・ホルン奏者のシュテファン・ドールが、圧巻のヴィルトゥオジティと全身全霊のパフォーマンスで挑みます。
痛切な哀歌、辛辣なアイロニーに満ちたスケルツォ、宿命的なパッサカリア、そしてすべてを呑み込む奔流のようなブルレスケ。第1コンサートマスターの樫本大進が、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番の多彩な深層を鮮烈に描き出します。
《ウォーター・ドリーミング》──その詩的な題名さながらに響く、オーストラリア先住民アボリジニの「夢の時代(ドリームタイム)」神話に着想を得た武満徹のフルートとオーケストラのための作品。ソロ・フルート奏者のエマニュエル・パユが、山田和樹の指揮で響かせます。
世間知らずの騎士と、現実的な従者。R・シュトラウスは交響詩《ドン・キホーテ》において、ドン・キホーテの奇想天外な冒険を鮮やかに活写しました。第1ソロ・ヴィオラ奏者のディヤン・メイと、第1ソロ・チェロ奏者のルートヴィヒ・クヴァントが、この対照的な名コンビをエスプリ豊かに演じます。
「このクラリネット協奏曲の特別な魅力は、モーツァルトの音楽全般に言えることですが、何よりもその音楽がどこまでも純粋で誠実である点にあります。ソリストとしてベルリン・フィルの至福の響きに身を委ねられるのは、まさに最高の贅沢です」──ヴェンツェル・フックス
躍動するスペインのリズム、雄大に歌い継がれる旋律、そして煌びやかなオーケストラの色彩。第1ソロ・チェロ奏者のブリュノ・ドルプレールがラロの名曲を奏で、チェロという楽器を陶酔的なまでに朗々と歌い上げます。
コントラバスが協奏曲の主役になる、ということは想像し難いかもしれません。しかし、ジェラルド・バリーが自身のオペラ《ペトラ・フォン・カントの苦い涙》をもとに描き出す幻想的な情景のなか、第1ソロ・コントラバス奏者のマシュー・マクドナルドが圧巻の世界初演を飾ります。