コンサート

コンサート解説

クラウディオ・アバドとベルリン・フィルが過去に取り上げてきたシューマンの作品は、《ファウスト》からの情景、劇付随音楽《マンフレッド》等、秘曲と言えるものばかりでした。彼の唯一のオペラ、《ゲノフェーファ》の序曲も、多くの聴き手にとっては新たな発見となることでしょう。交響曲第2番も彼の4曲のシンフォニーのなかでは、もっとも「渋い」、通好みの作品とされるものです。

演奏会の後半では、アルバン・ベルクの作品が取り上げられます。ベルクはシューマンに深く傾倒していましたが、その影響は彼の音楽に色濃く表われています。今回演奏されたアルテンベルク歌曲集とヴァイオリン協奏曲では、アバドと共演を重ねているアンネ・ソフィー・フォン・オッター、イザベル・ファウストがソロを務めています。

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