
V・ユロフスキがマーラー《嘆きの歌》を指揮

2011年6月12日
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴラジミール・ユロフスキ
ヨハン・セバスティアン・バッハ
コラール変奏曲『高き天より我は来たり』(ストラヴィンスキー編曲) (13分)ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
イゴール・ストラヴィンスキー
レクイエム・カンティクルズ (22分)イリス・フェルミリオン(アルト), マルクス・ブリュック(バリトン), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
グスタフ・マーラー
《嘆きの歌》 (69分)クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ), イリス・フェルミリオン(アルト), ミヒャエル・ケーニヒ(テノール), マルクス・ブリュック(バリトン), ベルリン放送合唱団, サイモン・ハルシー(合唱指揮)
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サイモン・ハルシーによる作品解説 (16分)
ウラジミール・ユロフスキは、すでに2003年にベルリン・フィルにデビューしていますが、2回目の客演となるこの時の演奏会では、マーラー初期のカンタータ《嘆きの歌》を指揮しました。ロンドン・フィルの首席指揮者として成功を収め、現在飛ぶ鳥を落とす勢いの彼の演奏をお聴きください。
《嘆きの歌》は、マーラー自身が「私のスタイルが現われた最初の作品。オーケストラと合唱、ソリストのためのカンタータ」と呼んでいるもので、兄弟殺しというショッキングなテーマを扱っています。ここではワーグナー風のオーケストレーションと作曲様式がまだ色濃く現われていますが、同時にマーラーの独自性もはっきりと聴き取ることができるでしょう。一方、演奏会の前半では、ストラヴィンスキーの作・編曲による2つの作品が演奏されます。バッハはストラヴィンスキーならではの興味深い編曲。「レクイエム・カンティクルズ」は晩年の作品で、1971年の彼自身の葬儀でレクイエムとして上演されています。
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