コンサート

コンサート解説

スウェーデン出身の指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットは、アントン・ブルックナーについてこう語ります。「ブルックナーは、他の作曲家の誰よりも、時間と空間の永遠性を音楽に表現することに成功した作曲家です。長い時間をかけて音楽が高まってゆく『ブルックナー・クレッシェンド』では、まず最初に、頂点がどこにあるのかを知らなければなりません。そこにたどり着くまで、緊張を緩めてはなりませんし、感情や音量、強度を早い段階で高めてもいけません。ブルックナーの作品を設計する上で必要なのは、常に余力を残しておくこと。つまり、忍耐が必要です。これは現代においては持ちにくい性質のものではありますが」

そのようにして積み上げられた音のエネルギーが頂点に達したとき、ブルックナーの音楽は聴き手に圧倒的な効果をもたらします。今回の演奏会でブロムシュテットが指揮したのは屈指の大作である交響曲第8番。静かなホルンの合図と弦楽器のトレモロで始まるこの交響曲は、19世紀の音楽史において特別の位置を占めています。フーゴ・ヴォルフは「この交響曲は巨人の創造である。彼の他のあらゆる交響曲の中でも、精神の深さ、豊かさ、巨大さは抜きん出ている」と語りました。響きの透明さと細部の彫琢で評価の高いブロムシュテットのブルックナー解釈をお楽しみください。 

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