コンサート

コンサート解説

2011/12年シーズン、ベルリン・フィルでは、イタリアの作曲家ベリオの作品を集中的に取り上げました。当晩はベリオのほか、シューマン、フォーレの作品を組み合わせたプログラム。有名なシューマンのピアノ協奏曲では、巨匠マレイ・ペライアがソロを務めています。ペライアはこのシーズン、ベルリン・フィルのピアニスト・イン・レジデンスも務めており、室内楽やソロ・リサイタルにも登場しています。

メゾソプラノと5人の器楽奏者のための《おお、キング》(1968年)は、暗殺されたアメリカの牧師マーティン・ルーサー・キング・ジュニアを哀悼するものです。キングは、黒人の公民権運動に多大な貢献をしたことで知られています。

フォーレの名作、レクイエムは、死への畏怖や不安よりも、むしろ天国的な美しさを感じさせるものです。フォーレは「苦しみというよりは、永遠の至福に満ちた喜びや開放感を表現した」と手紙に記しています。ここでは、サイモン・ハルシー指揮ベルリン放送合唱団の美しい響きも、聴きどころとなるでしょう。

ベリオ、フォーレでソロを務めるケイト・ロイヤル(ソプラノ)は、1979年イギリス生まれ。ラトル&ベルリン・フィルとは、定期演奏会のほか、マーラーの交響曲第2番《復活》のCD録音でも共演しています。ドイツ出身のクリスティアン・ゲアハーヘル(バリトン)は、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、エリーザベト・シュヴァルツコップ等に師事。ドイツ歌曲のみならず、バッハの宗教曲やオペラの分野でも幅広く活躍しています。

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