コンサート

コンサート解説

フランスの指揮者アラン・アンティノグリュがベルリン・フィルにデビューしました。1975年にパリで生まれたアルティノグリュは2016/17年シーズンよりブリュッセルのモネ劇場の音楽監督を務め、欧米の著名なオーケストラや歌劇場への客演が増えている有望な若手指揮者の一人です。プログラムは、ラヴェル「スペイン狂詩曲」、ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》組曲(指揮者自身による編曲)、ルーセル《バッカスとアリアーヌ》第2組曲というフランス近代もの。ここにバルトーク「ヴィオラ協奏曲」が加わります。

バルトークのヴィオラ協奏曲は、スコットランドの名ヴィオラ奏者ウィリアム・プリムローズの依頼により書かれました。1945年初頭、プリムローズはバルトークに「ヴィオラという楽器が持つ従来のイメージにとらわれないで作品を書いてほしい」という希望を伝えています。しかし、バルトークの健康上の問題と第3ピアノ協奏曲の作曲によりヴィオラ協奏曲の作業は遅れ、ようやく8月になってから輪郭が定まってきました。結局、バルトークが9月26日に死去したことで、この作品は13ページのスケッチのみを残して未完のまま終わったです。後にバルトークの友人だったティボール・シェルイが補筆完成しましたが、今回はヨーロッパ初演となる最新補筆版にて上演されました。ソリストは、バルトークの同国人でもあるベルリン・フィル第1ソロ・ヴィオラ奏者、マテ・スーチュです。

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