コンサート

コンサート解説

キリル・ペトレンコは、ベルリン・フィルの首席指揮者としての最初のシーズンに、マーラーの複数の作品を取り上げることになっていました。これらは、バーデン=バーデン・イースター音楽祭、アムステルダム・マーラー音楽祭でも演奏される予定でしたが、新型コロナウィルスの蔓延によりフェスティヴァルは中止。しかし、交響曲第6番は、2020年1月のベルリンでの公演が行われ、全曲がデジタル・コンサートホールのために収録されています。イースター@フィルハーモニー音楽祭の第2回でも、フィナーレを飾るのは同局の第4楽章です。

ペトレンコにとっても、交響曲第6番は特別な位置を占めています。それはこの作品が、マーラーの交響曲のなかでは唯一短調で終わるからだけではありません。「悲劇的」という標題は、作曲家自身によるものではありませんが、ペトレンコによれば、この作品は「妥協のなさ」と暗い予感に満たされています(彼の作品へのコメントは、この番組のために特別に収録されたインタビューでご覧いただけます)。また、マーラーの楽観的な音調やユーモアは、グスターボ・ドゥダメル指揮の交響曲第5番の終楽章、アンドリス・ネルソンス指揮の第2番のスケルツォでお聴きください。マーラーは作品に声楽を好んで取り上げましたが、その一例である交響曲第3番の第4楽章は、ロレンツォ・ヴィオッティ指揮、エリナ・ガランチャの歌唱でお楽しみいただけます(バーデン=バーデン・イースター音楽祭で予定されていた演目)。

マーラーのもうひとつの重要分野である歌曲では、アンナ・プロハスカとクリスティアン・ゲルハーヘルがお聴きいただけます。プロハスカは、この番組のために特別に《子供の不思議な角笛》より〈現世の生活〉、ゲルハーヘルはアーカイブから《さすらう若人の歌》を歌っています。このほか、マーラー指揮者として定評のあるクラウディオ・アバド、サー・サイモン・ラトルのコンサートおよびリハーサル映像もご覧いただけます。

ヘルプ お問い合わせ
ご利用方法 ニュースレター 教育機関用アクセス ご利用料金 クーポン券
会社情報 ご利用規約 プライバシーポリシー