コンサート解説
新年最初のコンサートには、ヨーヨー・マが登場しました。彼がベルリン・フィルに最後に出演したのは、1995年のベートーヴェン「三重協奏曲」(バレンボイムとパールマンとの共演)。実に16年ぶりのカムバックとなりました。ショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲第2番」を取り上げ、巨匠の芸を聴かせます。
プログラムはアンデシュ・ヒルボルイの新作《冷たい熱》でスタートしますが、コンチェルトの後はニールセンの「交響曲第5番」が取り上げられました。ニールセンは、今日では交響曲やコンチェルトの一部が知られているにすぎませんが、その作品は緊密な構成とストレートな表現で独自の個性を放つものです。日本でも人気の高いデイヴィッド・ジンマンの解釈に期待が掛かります。