コンサート

コンサート解説

サー・サイモン・ラトルのマーラー・ツィクルスの第2弾は、「交響曲第2番《復活》」です。意外に知られていない事実ですが、ベルリン・フィルはこの作品を1895年にマーラー自身の指揮で初演しています。マーラーは演奏後、「全てが完璧にうまくいった。演奏者は作品に感激し、言葉を費やさずとも自ら正しい表現を見つけたのである」と語っています。

ラトルにとってもこの作品は、キャリアの分岐点をマークするものでした。1987年にバーミンガム市響とのCDが発売された時、レコード界は彼の才能に大きく注目しています。当時「グラモフォン」誌は、その演奏を「これはブルーノ・ワルターやオットー・クレンペラーと比較し得るものだ。ここで指揮しているのは、天才だからである」と評しています。

「交響曲第2番」は死と復活を扱っていますが、それはむしろ象徴的なレベルにおいてだと言えるでしょう。これに対してシェーンベルクの《ワルシャワの生き残り》では、死は現実的な色彩を帯びています。この作品では、ナチスによるワルシャワのゲットーにおけるユダヤ人虐殺が、リアルに描写されているからです。ラトルはシェーンベルクの信奉者として有名ですが、ここでは迫り来る死との格闘が赤裸々な表現で聴くことができます。

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