コンサート

コンサート解説

グスタフ・マーラーの「交響曲第2番《復活》」は1895年、ベルリン・フィルにより初演されました。またこの作品は、サー・サイモン・ラトルのキャリアにおいても、重要な位置を占めています。マーラー・ツィクルス(2009~10年)でも上演されていますが、この演奏会では、ご好評にお応えしてリバイバル演奏が行われました。

ラトルは、マーラーの《復活》について次のように語っています。「私は指揮者としての人生において、この作品と常にかかわり合ってきました。指揮者になりたいと思ったのは、12歳の時に同曲に出会ったことがきっかけなのです。マーラーはこの作品で、世界全体、森羅万象を表現しようとしています。それは、無名の英雄の死で始まり、生の喜びと脅威を経験した後、復活と救済に到達します。私にとっては、最も感動的な音楽作品のひとつです」。

ソリストとして登場するのは、カミッラ・ティリングとベルナルダ・フィンク。ティリングは、爽やかな声を持ち味とするソプラノ歌手で、ベルリン・フィルにも登場を重ねています。メゾ・ソプラノのフィンクは、バロック音楽をはじめ歌曲の分野でも活躍しています。

フーゴ・ヴォルフは、マーラー、リヒャルト・シュトラウスなどの作曲家たちと交流を結んでいました。今回の演奏会では、彼の合唱曲3曲が演奏されました。これらの作品では、後期ロマン派的な色彩美の一方、20世紀を先取りする書法上の斬新さが顔を覗かせています。

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