コンサート

コンサート解説

マティアス・ピンチャーはイェルク・ヴィットマンと並んでドイツの若手作曲家を代表する存在。2013年にアンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督に任命されるなど、エキサイティングな指揮者としても知られています。その彼がフォーレ、シェーンベルク、ドビュッシー、さらに自作のヴァイオリン協奏曲を指揮して、ベルリン・フィルにデビューを果たしました。

中でも注目されるのは、ピンチャーが2011年に作曲した自作のヴァイオリン協奏曲《Mar’eh》。フランスの名ヴァイオリニスト、ルノー・カピュソンがこの作品のソロを担っています。ピンチャーは作品についてこのように述べています。「Mar’ehとはヘブライ語で『顔つき、身振り』を意味します。表情のオーラ、突然自分の前に現われる美しいビジョン、何か素晴らしいものを指すこともできるでしょう」。1893年にパリで産声を上げたモーリス・メーテルリンクの戯曲《ペレアスとメリザンド》は、まさにある若い女性の美しい出現から始まります。この戯曲は同時代の多くの作曲家を刺激しましたが、中でもフォーレが1898年に作曲した付随音楽はメーテルリンクの言葉を静かに音楽化した傑作として知られています。その4年後、ドビュッシーは大胆にも海というドラマを音化しました。印象派音楽を代表するこの交響詩は、大海原への讃歌とも呼べるものです。シェーンベルクがアメリカへの亡命後に書いた室内交響曲第2番と合わせてお聴きください。

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