ラトル指揮、2016/17年シーズン・オープニング・コンサート

ベルリン・フィルの2016/17年シーズン開幕コンサートです。当晩のメインは、マーラーの交響曲第7番。サー・サイモン・ラトルはマーラーの作品を、1987年のベルリン・フィル・デビュー、また1999年の定期演奏会等の重要な節目で指揮していますが、後者はベルリン・フィルの首席指揮者に選ばれる重要なファクターとなったものでした。今回は、2016年初頭に亡くなったブーレーズへのオマージュである《エクラ》との興味深い組み合わせで演奏されています。

ベルリン・フィルの2016/17年シーズン開幕コンサートです。当演奏会のメインは、マーラーの交響曲第7番。サー・サイモン・ラトルにとって、キャリアの初期からマーラーの音楽は重要な役割を演じてきました。ラトルは1987年にマーラーの交響曲第6番を指揮してベルリン・フィルにデビューし、1999年に指揮した交響曲第7番の名演は、クラウディオ・アバドの後任としてベルリン・フィルの首席指揮者に選ばれる重要なファクターとなりました。最近では、2011年にマーラー・ツィクルスの一環でこの作品を指揮し、絶賛を博しています。

交響曲第7番についてマーラー自身は「自分の最良の作品で、おおむね快活な性格を持っている」と書き記しましたが、この「快活さ」はさまざまな要素をはらんでいます。曲は5楽章から成り、悲壮な第1楽章と勝利に満ちた雰囲気のフィナーレを両端に、2つの夜曲とスケルツォが置かれます。中間の3楽章は、マーラーによる夜の自然や夢のシーン、そして牧歌的生活を聴き手に呼び覚まします。ロマンティックでありながらも、グロテスクと心の平衡を失わせる響きが同居した不思議な魅力をたたえた音楽といえるでしょう。また、カウベルに加えて、ギターとマンドリンが登場する楽器編成もユニークです。

今回は、このマーラーの交響曲が2016年初頭に亡くなったブーレーズへのオマージュである《エクラ》との興味深い組み合わせで演奏されています。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル

© 2016 Berlin Phil Media GmbH

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アーティスト

サー・サイモン・ラトル 首席指揮者 (在任期間 2002-2018)
ピエール・ブーレーズ 作曲、指揮
グスタフ・マーラー 作曲

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