コンサート

コンサート解説

サー・サイモン・ラトルのマーラー・ツィクルスも、いよいよ佳境に到達します。今回上演される「交響曲第8番」は、大編成のオーケストラに加え、8人のソリスト、少年合唱を含む大合唱が必要とされることから、《一千人の交響曲》と呼ばれています。

マーラー自身は、「これはこれまでの私の作品のなかで最大のものであり、内容も形式も独特なので、言葉で表現することができません。大宇宙が響き始める様子を想像してください。それは、もはや人間の声ではなく、運行する惑星であり、太陽です」と描写しています。 1910年秋、ミュンヘンでの初演は、マーラーの音楽家としての最大の成功となったもので、各界の著名人が集合したと言われます。プログラムの前半では、タリスの40声のモテット《我、御身よりほか望みなし》が演奏されますが、発想的にマーラーと通じるものがあり、ラトルのプログラミングの妙を感じさせます。

ベルリンのような音楽都市でも上演がまれなことから、本公演は数ヶ月前よりすべてソールドアウトとなっていました。デジタル・コンサートホールで生々しい音響空間をご体験ください。

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