コンサート

コンサート解説

若手指揮者の雄、アンドリス・ネルソンスが、ワーグナーにちなんだプログラムで客演しました。「ワーグナーの音楽は思考や言葉で説明できるものではありません。それは超越的であり、彼の音楽を指揮するとき、私は完璧な世界にいるかのような気持ちになります」とネルソンスはあるインタビューの中で語っています。故郷ラトビアの国立歌劇場の音楽監督を務めていた頃から、ネルソンスは《ニーベルングの指環》の新演出を指揮し、また2010年には《ローエングリン》でバイロイト音楽祭にデビューするなど、そのキャリアとも密接に関わってきました。

今回指揮したのは《パルジファル》の第1幕の前奏曲と聖金曜日の奇蹟。舞台神聖祝典劇と名付けられたこの楽劇は、宗教的な象徴性を色濃く持ち、ワーグナーは「世界からの別れの作品」と名付けました。主人公のパルジファルが現世の誘惑を捨て、情け深い救済者となるまでの道のりが、神々しいまで表現豊かな音楽によって描かれます。1882年7月に行われた初演は、その数ヶ月後に亡くなるワーグナーにとって生前最後の大きな成功となりました。

その初演に居合わせたのがブルックナーでした。彼はワーグナーを心から崇拝し、ワーグナーの音楽と出会ってから、独自の音楽様式を見出します。後半に演奏された交響曲第3番は、敬愛するワーグナーに献呈されたことから、「ワーグナー交響曲」とも呼ばれています。

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