コンサート

コンサート解説

2006年のジルベスター・コンサートでは、ラトル指揮でモーツァルトとR・シュトラウスの作品が演奏されています。R・シュトラウスは、当初《サロメ》や《エレクトラ》等の前衛的なオペラを書いていましたが、《ばらの騎士》で、突然のように18世紀のロココの世界を再現してみせます。《ばらの騎士》には、《フィガロの結婚》に通ずる典雅さがあり、その終幕の三重唱では、ソプラノ3人のよる天国的な音響美が実現されています。一方前半では、内田光子のモーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」が、まさに真打ち!ラトルとの掛け合いも、阿吽の呼吸です。

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