コンサート解説
1994年のヴァルトビューネ・コンサートは、マリス・ヤンソンスが指揮台に立ちました。「ナイト・オブ・ダンス・アンド・ラプソディー」と題して、舞曲や狂詩曲のナンバーが多く取り上げられています。スッペの《軽騎兵》序曲やヨハン・シュトラウスのワルツなど、まさにピクニックコンサートにふさわしい、くつろいだ内容ですが、20世紀初頭まで中欧で一大勢力を誇ったハプスブルク帝国にまつわる音楽ポートレートにもなっています。シューベルト/リスト編による《さすらい人幻想曲》では、ヤンソンスと共演歴が長いピアニスト、ミハイル・ルディが共演しました。